株式会社renue
renueについて
renueは、AIで業務を実装する会社です
AIコンサルティングから図面AI・広告運用エージェント・コールセンターAIまで、実際に動いているサービスをご覧いただけます。renueが何をしている会社か、まずはサービス一覧からご確認ください。
UXライティングとは?基本定義と重要性
UXライティング(UX Writing)とは、ユーザーがWebサービス・アプリ・プロダクトをスムーズに使いこなせるよう、UI上のテキスト(文言)を設計するライティング手法です。CTAボタンのテキスト、エラーメッセージ、ツールチップ、オンボーディングの説明文、空の状態(Empty State)のメッセージなど、ユーザーがプロダクトを使う中で目にするすべての言葉が対象です。
従来のコピーライティングが「ユーザーの感情を動かし、購入・申込を促す」ことを目的とするのに対し、UXライティングは「ユーザーが目的を達成するプロセスをさりげなくサポートする」ことを目的とします。良いUXライティングは「透明で目立たない」ものです。ユーザーが文言を意識せず、自然にプロダクトを使えるようになることが理想です。
Google Designの2020年の活動紹介では、UXライター(UX Writer)が社内向けの文言ガイダンスを作成したことが紹介されており、ライターがUXに関わる例を確認できます。製品チームに文言設計を組み込む「コンテントデザイン(Content Design)」を考える参考になります。ただし、グローバルのテック企業で標準化されているという原記載の対象範囲・普及状況の原典は未確認で、一社の紹介から業界全体へ一般化しません。
UXライティングとコピーライティングの違い
両者の違いを整理します。
- 目的:UXライティングは「タスク達成支援」、コピーライティングは「感情喚起・行動誘発」
- 場所:UXライティングはプロダクト内のUI、コピーライティングは広告・LP・メール
- トーン:UXライティングは明確・シンプル・親切、コピーライティングは印象的・感情的・説得力重視
- 評価軸:UXライティングはタスク完了率・エラー発生率・混乱度、コピーライティングはCVR・開封率・クリック率
UXライティングの対象領域
マイクロコピー
ボタン・ラベル・ツールチップ・エラーメッセージ・プレースホルダーなど、UIの細かい部分のテキストです。小さな文言の変更がCVRや離脱率に大きな影響を与えます。
オンボーディングテキスト
初めてプロダクトを使うユーザーへの説明文です。「何を、なぜ、どうやって」を簡潔に伝え、ユーザーが早期に「Aha Moment(プロダクトの価値を感じる瞬間)」を体験できるようサポートします。
エラーメッセージ
「エラーが発生しました」ではなく「パスワードは8文字以上で入力してください」のように、具体的な原因と解決策を示す文言設計が重要です。原記載ではSlack・Airbnbをエラーメッセージの例に挙げていますが、文言の品質評価やユーザー満足度への貢献を示す公式の測定対象・時点・比較条件は未確認です。自社の文言を評価する際は、原因と次の操作が伝わるかをユーザーテストで確かめます。
空の状態(Empty State)
データが何もない状態のページ表示です。「タスクはまだありません」ではなく「最初のタスクを追加しましょう![+ タスクを追加]」のように、次のアクションを促すメッセージが良いUXライティングです。
通知・プッシュ通知
メール件名・プッシュ通知のテキストもUXライティングの対象です。開封率・タップ率に直結します。
良いUXライティングの7つの原則
1. 明確さ(Clear)
専門用語・業界用語を避け、小学生でも理解できるシンプルな言葉を使います。「エラー0x80070005」ではなく「ファイルの保存に失敗しました」が明確なUXライティングです。
2. 簡潔さ(Concise)
不要な言葉を削ります。「ボタンをクリックして送信を実行してください」→「送信する」に短縮します。UIのスペースは限られており、ユーザーの認知負荷を下げることが優先です。
3. ユーザー中心(User-Centered)
「弊社では〜」ではなく「あなたは〜」という主語で書きます。ユーザーの視点に立ち、「ユーザーが何を知りたいか」「何をすべきか」から逆算して文言を設計します。
4. 行動指向(Action-Oriented)
ユーザーが次に取るべきアクションを明示します。CTAは「クリックする」ではなく「無料で始める」「今すぐ保存」など、ユーザーの得られる価値・行動を具体的に表現します。
5. 一貫性(Consistent)
プロダクト全体で、同じ意味・同じ操作には同じ言葉・表記ルールを使います。対象データをなくす「削除」と、未確定の操作をやめる「取消」、完了した操作を元に戻す操作は区別します。「削除する」「消す」が同じ操作を指す場合には表記を統一し、異なる動作を同じ文言にまとめないよう、用語集(コンテントガイドライン)に意味と動作を定義します。
6. 共感(Empathetic)
特にエラーや失敗のメッセージでは、ユーザーの感情を考慮します。「入力が間違っています」ではなく「メールアドレスの形式を確認してください」という表現が、ユーザーへの配慮を示します。
7. アクセシビリティ(Accessible)
スクリーンリーダーを使うユーザー・高齢者・非ネイティブ話者を考慮した文言設計が求められます。情報の伝達を色や形だけに依存せず、テキストでも意味が伝わるようにします。
UXライティングの実践例:Before/After
CTAボタン
- Before:「送信」
- After:「無料でアカウントを作成する」
エラーメッセージ
- Before:「エラーが発生しました。もう一度お試しください」
- After:「パスワードは8文字以上、英数字を含む必要があります」
空の状態
- Before:「データがありません」
- After:「プロジェクトをまだ作成していません。最初のプロジェクトを始めましょう![+ プロジェクトを作成]」
フォームのラベル
- Before:「電話番号」(プレースホルダー:03-1234-5678)
- After:「電話番号」(プレースホルダー:日中連絡が取れる番号)
AIを活用したUXライティングの現在
2025〜2026年のUXライティングでは、AIが重要な役割を担っています。
- AI文言生成:複数のコピーバリエーションをAIが生成し、最適な文言を高速でテスト
- トーンオブボイスの一貫性チェック:AIがプロダクト全体の文言を分析し、不一致や矛盾を自動検出
- 多言語ローカライゼーション:AI翻訳ツールを活用した高品質な多言語対応
- ユーザーテストの自動化:AIが文言に対するユーザー反応を予測し、テスト優先度を提案
renue社のプロジェクトでも、AIプロダクト開発においてUI文言のUX設計・改善を重要なプロセスとして位置づけており、「次のアクションを促す文言設計」「エラーメッセージの明確化」「オンボーディングテキストの最適化」に注力しています。
renue(リニュー)のAIコンサルティングサービス
AIプロダクトのUX・コンテンツ設計を支援します
renue(リニュー)は、AIコンサルティング・AIプロダクト開発において、UXライティングを含むコンテンツ設計を重視しています。「使いやすいAIプロダクト」「ユーザーが離脱しないUI/UX」の実現に向けて、AI活用・人材採用・広告運用のトータルサポートを提供します。
- AIコンサルティング:UX設計を含むAIプロダクト開発支援
- AI人材採用支援:UXライター・コンテントデザイナー・プロダクトデザイナーの採用支援
- 広告運用AI:CVR改善につながるコピー最適化と広告効果の最大化
よくある質問(FAQ)
Q1. UXライターになるにはどんなスキルが必要ですか?
①明確で簡潔な日本語文章力、②ユーザー心理・行動への深い理解、③UXリサーチの基礎知識(ユーザーインタビュー・ユーザビリティテスト)、④デザインツール(Figma等)の基本操作、⑤データ分析スキルが主要スキルです。コピーライティングの経験者やコンテンツライターがUXライターに転向するケースも増えています。
Q2. UXライティングの効果はどのように測定しますか?
主なKPIは①タスク完了率の向上、②エラー発生率の低下、③CVR(コンバージョン率)の改善、④カスタマーサポートへの問い合わせ件数の減少、⑤ユーザー満足度の変化です。NPSは他者への推奨意向から算出する指標で、満足度そのものとは区別します。文言の直接の影響はタスク完了率・エラー率や理解度等で確認し、NPSを併用する場合は製品全体の体験にも左右される点を踏まえます。A/Bテストでは対象者・タスク・期間などの条件をそろえて文言を比較します。
Q3. マイクロコピーとUXライティングの違いは何ですか?
マイクロコピーはUXライティングの一部です。マイクロコピーはボタン・ラベル・エラーメッセージなどの短い文言に特化した概念で、UXライティングはオンボーディング・ヘルプセンター・空の状態など、より広い範囲のUI上のテキスト設計全般を指します。
Q4. 日本語のUXライティングで特に注意すべきことは何ですか?
①敬語・丁寧語の一貫性(「します」vs「いたします」の統一)、②カタカナ・英語の使い方(ユーザー層に合わせた外来語使用の判断)、③スクリーンサイズに応じた文字数の最適化が特に重要です。英語のUXライティングをそのまま翻訳するのではなく、日本語ユーザーの文化・習慣に合わせた設計が求められます。
Q5. コンテンツガイドライン(スタイルガイド)とは何ですか?
プロダクト全体で使用する用語・表記ルール・トーンオブボイスを定義した文書です。同じ操作を指す「削除」「消去」等の表記を統一し、データの削除と未確定操作の取消、完了操作を元に戻す動作は区別します。また、ユーザーへの呼びかけ方(「あなた」vs「お客様」)を定めます。これは相手の呼称であり、書き手を指す一人称とは区別します。プロダクトが複数人で開発される場合、コンテンツガイドラインがUXの一貫性を保つ重要な資産になります。
Q6. 小さなスタートアップでUXライティングに取り組むには何から始めればよいですか?
まず①既存プロダクトのUI文言をすべてリストアップ、②ユーザーからよく受ける質問・クレームを分析、③最も頻繁に表示されるCTA・エラーメッセージの改善から着手することをお勧めします。ツールはFigmaのコメント機能とスプレッドシートで始められます。
