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断面図の書き方 完全ガイド|全断面・片側断面・部分断面の使い分けとハッチングのルール【2026年版】

2026/4/10

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断面図の書き方 完全ガイド|全断面・片側断面・部分断面の使い分けとハッチングのルール【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/10 公開

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断面図とは?なぜ必要なのか

断面図とは、対象物を仮想的に切断し、その切り口の形状を示した図面です。投影図(正面図・側面図等)だけでは表現しにくい内部構造を明確に伝えるために使用します。

JIS Z 8316:1999(製図―図形の表し方の原則)で規定されています。

断面図が必要な場面

  • 内部に穴・溝・空洞がある部品:隠れ線(破線)だけでは形状が複雑で読みにくい
  • 肉厚を明示したい場合:パイプ、ケースなどの壁厚を明確にする
  • 組立の内部構造:はめ合い部やシール構造の詳細
  • 溶接断面:溶接部の開先形状や溶接金属の範囲を示す

断面図の種類と使い分け

1. 全断面図(Full Section)

対象物を中心線で完全に切断し、片方を取り除いて描く最も基本的な断面図です。

  • 適用:内部構造が複雑な部品全般
  • 特徴:切断位置が対称中心線上であれば、切断線の表示は省略可能
  • :シリンダーブロック、ハウジング、バルブボディ

2. 片側断面図(Half Section)

対称形状の部品を中心線で半分だけ断面にし、残りは外形を描く方法です。

  • 適用:対称部品で、外形と内部を同時に示したい場合
  • 特徴:中心線を境に上半分(または左半分)が断面、下半分(または右半分)が外形
  • :プーリ、フランジ、カップリング

3. 部分断面図(Partial Section / Broken-out Section)

特定の部分だけを断面にし、破断線(フリーハンドの不規則な線)で区切る方法です。

  • 適用:一部の内部構造だけ示せば十分な場合
  • 特徴:必要最小限の範囲だけ断面にできるため、他の情報を損なわない
  • :キー溝の深さ、ボス穴の内径を示す場合

4. 回転断面図(Revolved Section)

細長い部品(軸、リブ等)の断面形状を、その場で90°回転させて描く方法です。

  • 適用:軸やアームの断面形状を簡潔に示したい場合
  • 特徴:別の図面を追加せず、投影図上に直接断面を重ねて描く

5. 移動断面図(Removed Section)

回転断面図と同じ断面を、投影図の外に引き出して描く方法です。

  • 適用:回転断面図では投影図が見にくくなる場合
  • 特徴:引き出し線で切断位置を示し、図面の空いたスペースに断面を配置

6. 階段断面図(Offset Section)

切断面を階段状にずらして、複数の形体を一つの断面図で表現する方法です。

  • 適用:中心線上にない穴やキー溝を含めて断面にしたい場合
  • 特徴:切断線を屈曲させて描き、切断面の変わる部分を太い一点鎖線で示す

切断線の描き方

断面図には切断位置を示す「切断線」を投影図上に描く必要があります(全断面図で対称中心線上の場合は省略可能)。

切断線の構成要素

要素線種意味
切断線の端部太い一点鎖線切断の始点と終点を示す
切断線の方向変更部太い一点鎖線階段断面の屈曲点
切断線の中間部細い一点鎖線切断線の経路(省略可能な場合あり)
矢印端部に付加断面の投影方向を示す
識別記号矢印の近くに記入A-A、B-Bなどのアルファベット

ハッチングの描き方とルール

ハッチング(断面線)は、断面図で切断された面(断面部分)を示す平行斜線です。

基本ルール

  • 線種:細い実線
  • 角度:通常45°。外形線と平行になる場合は30°や60°に変更
  • 間隔:均等。図面の大きさに合わせて2~5mm程度
  • 方向:同一部品内では同じ角度・間隔を維持

材料別ハッチングパターン(JIS Z 8316参照)

材料ハッチングパターン特徴
金属全般45°の平行斜線最も基本的なパターン
コンクリート点描+三角形建築図面で使用
木材年輪状の曲線木目方向を表現
土・地盤点描土木図面で使用
ガラス細い実線(間隔広め)建築図面で使用
液体水平の細い波線液面のレベルを示す

組立断面図でのハッチング

複数部品が接する組立断面図では、隣接する部品のハッチングを区別します。

  • 角度を変える:部品Aは45°、部品Bは-45°(反対方向)
  • 間隔を変える:部品Aは3mm間隔、部品Bは2mm間隔
  • 角度と間隔の両方を変える:3部品以上が接する場合

ハッチングを入れない要素

断面図であっても、以下の要素にはハッチングを入れません。

  • :丸棒の長手方向の切断面
  • リブ・ウェブ:薄肉の補強部材を長手方向に切断した場合
  • ボルト・ナット・ピン:組立断面図で切断されても外形で描く
  • 歯車の歯:歯の断面は描かず、ピッチ円で表現
  • ローレット・スプライン:外形で表現

断面図のよくある間違いと対策

間違い1:ハッチングの角度が外形線と平行

45°のハッチングが部品の外形線と平行になると、断面部分が見づらくなります。

対策:外形線と平行にならないよう、30°や60°に変更しましょう。

間違い2:薄肉部品のハッチングが潰れる

板厚が薄い部品では、ハッチングの線が密になりすぎて塗りつぶしに見えます。

対策:JISでは薄肉部は塗りつぶしで表現してよいと規定されています。隣接部品との間に0.7mm以上の隙間を空けましょう。

間違い3:切断線の矢印方向と断面図の向きが不一致

矢印が示す方向から見た断面を描くのがルールです。

対策:切断線の矢印方向を確認し、その方向から見た形状を断面図に描きましょう。

断面図とAI図面解析

断面図はAI解析において重要な情報源です。

  • ハッチング領域の自動検出:断面部分を画像認識で検出し、肉厚や内部形状を自動計測
  • 2D断面図からの3Dモデル復元:複数の断面図を組み合わせて3Dモデルを自動生成
  • 材料の自動判別:ハッチングパターンから材料種別を推定

renueでは、断面図を含む複雑な図面のAI解析ソリューションを提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

  • 断面図は内部構造を明確にする図面表現。全断面・片側断面・部分断面・階段断面等がある
  • 切断線は太い一点鎖線(端部)+矢印+識別記号で構成
  • ハッチングは45°の細い実線が基本。外形線と平行になる場合は角度を変更
  • 組立断面では隣接部品のハッチング角度・間隔を変えて区別する
  • 軸・リブ・ボルト・歯車の歯にはハッチングを入れない
  • 薄肉部品は塗りつぶしで表現可能(隣接部品と0.7mm以上の隙間を確保)

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