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機械図面の記号一覧|寸法公差・幾何公差・表面粗さ・溶接・穴/ねじ・材質の7カテゴリ完全整理【2026年版】

2026/4/10

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機械図面の記号一覧|寸法公差・幾何公差・表面粗さ・溶接・穴/ねじ・材質の7カテゴリ完全整理【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/10 公開

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機械図面の記号とは?読める人・読めない人の差

機械図面には、加工方法・寸法精度・材料・表面仕上げなどを指示するための多数の記号が使われます。これらの記号を正しく理解できるかどうかが、設計・製造・品質管理の現場で仕事を進められるかの分水嶺です。

本記事では、機械図面で使われる主要な記号を7カテゴリに分類し、一覧表として整理します。各カテゴリの詳細解説記事へのリンクも掲載していますので、辞書的にご活用ください。

カテゴリ1:寸法公差の記号

寸法に対する許容誤差を指示する記号です。

記号・表記意味使用例
±0.1両側対称公差50±0.1 → 49.9~50.1mm
+0.025/0片側公差(プラス方向)φ50H7 → 50.000~50.025mm
0/-0.025片側公差(マイナス方向)φ50h6 → 49.975~50.000mm
H7, g6 等はめあい公差記号穴はH7、軸はg6が定番
JIS B 0405-m普通公差(中級)図面注記で一括指定

カテゴリ2:幾何公差の記号

形状・姿勢・位置・振れの許容範囲を指示する記号です。

記号名称分類データム必要
真直度形状不要
平面度形状不要
真円度形状不要
平行度姿勢必要
直角度姿勢必要
位置度位置必要
円周振れ振れ必要

幾何公差の全14種類の詳細は「幾何公差の記号一覧と使い方」をご覧ください。

カテゴリ3:表面粗さの記号

加工面の仕上がり(滑らかさ)を指示する記号です。

記号・表記意味備考
Ra 1.6算術平均粗さ 1.6μm最も一般的なパラメータ
Rz 6.3最大高さ粗さ 6.3μmシール面・気密面に使用
除去加工必須記号切削・研削等が必須素材面のままは不可
除去加工禁止記号加工してはならない鋳肌・鍛造肌をそのまま使用
▽~▽▽▽▽旧JIS三角記号(廃止)古い図面で見かける。現行JISでは使用不可

詳細は「表面粗さの記号と書き方 完全ガイド」をご覧ください。

カテゴリ4:溶接記号

溶接の種類・形状・寸法を指示する記号です。

記号名称用途
直角三角形すみ肉溶接T継手・L継手(最頻出)
V字型V形突合せ溶接板の突合せ(中厚板)
X字型X形突合せ溶接厚板の両面溶接
○(丸印)全周溶接部品全周に溶接
旗印現場溶接工場ではなく現場で溶接

詳細は「溶接記号の読み方・書き方 完全ガイド」をご覧ください。

カテゴリ5:穴・ねじの記号

記号・表記意味使用例
M6メートルねじ 呼び径6mmタップ穴の指示
M6×0.75メートル細目ねじピッチ0.75mmを明示
φ6.6バカ穴(通し穴)径M6ボルト用の通し穴
φ11ザグリ深さ6.5ザグリ穴(座繰り)キャップスクリュー用
90°皿ザグリ皿ザグリ穴皿ボルト用テーパー座
C1C面取り 1mm角の45°面取り
R3R面取り 半径3mm角の丸面取り

詳細は「ねじ穴・タップ穴の図面指示 完全ガイド」「面取りの図面指示 完全ガイド」をご覧ください。

カテゴリ6:材質・表面処理の記号

記号・表記意味カテゴリ
SS400一般構造用圧延鋼材材質
S45C機械構造用炭素鋼(C=0.45%)材質
SUS304オーステナイト系ステンレス鋼材質
A5052アルミニウム合金(Mg系)材質
三価クロメートめっき亜鉛めっき+三価クロメート処理表面処理
黒色アルマイトアルミの陽極酸化処理(黒)表面処理
焼入れ HRC58-62焼入れ処理+硬度指定熱処理

詳細は「JIS材質記号の読み方と一覧」「表面処理の図面指示 完全ガイド」をご覧ください。

カテゴリ7:図面の基本記号

記号意味備考
太い実線外形線(見える輪郭)最も基本の線
細い実線寸法線・引き出し線・ハッチング
破線隠れ線(見えない輪郭)
一点鎖線中心線・基準線
二点鎖線想像線(隣接部品の輪郭等)
φ直径円形の寸法に付加
R半径円弧の寸法に付加
正方形(辺の長さ)正方形断面の寸法に付加
t板厚t=2.0(板厚2mm)
第三角法記号投影法の表示表題欄に記載

図面を読むための5ステップ

  1. 表題欄を確認:材質・表面処理・普通公差・投影法・尺度をチェック
  2. 全体形状を把握:正面図・側面図・平面図から3D形状をイメージ
  3. 寸法を読む:基準面からの寸法、公差付きの重要寸法を確認
  4. 加工指示を読む:表面粗さ・幾何公差・溶接・面取り等の記号
  5. 注記を確認:表面処理・熱処理・検査条件等の補足指示

機械図面記号とAI

機械図面には多種多様な記号が混在するため、AI-OCRによる一括読み取りの効果が非常に大きい領域です。

  • 7カテゴリの記号を横断的に自動認識:寸法・公差・粗さ・溶接・穴・材質・処理を一度に抽出
  • 図面情報の構造化:抽出した記号情報をJSON/Excel形式で出力し、積算・工程設計に活用
  • 類似図面の検索:加工指示の組み合わせパターンから類似部品を自動検索

renueでは、機械図面の全記号を自動認識・構造化するAIソリューションを提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

  • 機械図面の記号は7カテゴリに大別:寸法公差・幾何公差・表面粗さ・溶接・穴/ねじ・材質/処理・基本記号
  • 最頻出は寸法公差(±0.1, H7等)表面粗さ(Ra 1.6等)
  • 図面を読む手順は表題欄→全体形状→寸法→加工指示→注記の5ステップ
  • 各カテゴリの詳細は個別の解説記事を参照(本記事からリンク)

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