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Jiraの使い方入門|チケット管理・スクラムボード・BacklogとAsanaとの違いを解説

公開日: 2026/4/2

Jiraの使い方を初心者向けに解説。チケット起票・スクラムボード・BacklogやAsanaとの違いも紹介。

Jiraとは:アジャイル開発に特化したAtlassian製プロジェクト管理ツール

Jira(ジラ)は、オーストラリアのAtlassian(アトラシアン)社が提供するプロジェクト管理ツールです。スクラム・カンバンなどアジャイル開発のフローに対応しており、ソフトウェア開発チームを中心に世界中の企業で採用されています。チケット(イシュー)単位でタスクを管理し、バックログ・スプリント・ボードを組み合わせてプロジェクト全体の進捗を可視化できます。

無料プランはチームメンバー10人まで利用可能で、スタートアップや小規模チームでも気軽に始めることができます。ConfluenceやBitbucketなど他のAtlassian製品とシームレスに連携できる点も特徴です。

Jiraの基本概念:4つのキーワード

用語 意味
プロジェクト タスクをまとめる箱。製品ラインや案件単位で作成する
イシュー(チケット) 1タスク1件のレコード。担当者・優先度・期日・ステータスを持つ
バックログ 未着手のイシューを優先度順に積み上げたリスト
スプリント 1〜4週間の期間区切り。バックログから選んだイシューをスプリントに割り当てて開発を進める

イシューはエピック(大きな機能単位)→ストーリー/タスク→サブタスクという階層構造で管理でき、大規模プロジェクトでも全体像と詳細を整理して把握できます。

Jiraの基本的な使い方:4ステップ

Step 1. プロジェクトを作成する

Jiraにサインイン後、「プロジェクトを作成」から「スクラム」または「カンバン」テンプレートを選択します。スクラム:スプリント単位で開発を進めるチーム向け、カンバン:継続的なタスク処理・運用保守チーム向けです。プロジェクトタイプを選ぶと、対応するボードと設定が自動で用意されます。

Step 2. イシュー(チケット)を起票する

「イシューを作成」ボタンからチケットを起票します。設定する主な項目は以下の通りです。

  • サマリー:タスクの内容を一文で表す見出し
  • タイプ:エピック・ストーリー・タスク・バグ・サブタスクから選択
  • 担当者:作業を担当するメンバーをアサイン
  • 優先度:最高・高・中・低・最低の5段階
  • 期日:完了期限を設定
  • ストーリーポイント:スクラム開発で作業量の見積もりに使用

Step 3. バックログからスプリントを組む(スクラムの場合)

バックログビューでイシューを優先度順に並べ替え、「スプリントを作成」してイシューをドラッグ&ドロップで割り当てます。スプリント開始前にチームでスプリントプランニングを実施し、今回のスプリントで完了させるイシューを確定します。

Step 4. ボードで進捗を管理する

スクラムボード(またはカンバンボード)は「未着手→進行中→完了」の列構造で、イシューをドラッグして状態を更新します。スプリント期間中は毎日のデイリースクラムでボードを確認しながら進捗を共有します。スプリント終了後の「スプリントレポート」でバーンダウンチャートや完了率を振り返ることができます。

スクラムボードとカンバンボードの使い分け

Jiraには2種類のボードがあります。

  • スクラムボード:スプリント(期間区切り)と速度管理が必要なソフトウェア開発チームに適しています。バックログ管理・スプリント計画・バーンダウンチャートなどの機能が充実しています
  • カンバンボード:受付→対応中→完了という流れで継続的にタスクを処理するチームに適しています。問い合わせ対応・運用保守・マーケティングタスク管理などに向いています

Jira・Backlog・Asanaの比較

比較項目 Jira Backlog(ヌーラボ) Asana
対象チーム 開発チーム中心 開発・事業会社全般 非技術職含む全チーム
日本語サポート 対応(UIは英語中心) 日本語に最適化 日本語対応
無料プラン 10名まで無料 フリープランあり(制限付き) 15名まで無料
学習コスト やや高め 低い 低〜中程度
アジャイル機能 非常に豊富 基本的な機能のみ タイムライン・依存関係など

スクラム開発を本格的に導入したいエンジニアチームにはJira、日本語UIで手軽に始めたいチームにはBacklog、営業・マーケ・人事など非技術職が多いチームにはAsanaが適しています。

Jiraを使いこなすためのコツ:課題管理の「ラストマンシップ」

renue社のPMO指針には「課題管理表はラストマンシップが大事。全ての課題をPMOが誰よりも詳しい状態を保つ」という原則があります。Jiraのイシュー管理でも同じ考え方が求められます。

よくある失敗は、起票したチケットを「作りっぱなし」にして、誰がどのイシューを把握しているか不明確な状態に陥ることです。担当者が変わったときや、スプリントレビューで「これって誰が対応してるっけ?」という会話が頻発するチームは、ラストマンシップが欠けているサインです。

Jiraを有効活用するには、プロジェクトマネージャーまたはスクラムマスターが全イシューのステータス・担当者・ブロッカーを常に把握し、滞留しているチケットに先手を打って介入することが重要です。Jiraのダッシュボードや「担当者なしのイシュー」フィルターを定期的に確認する習慣が、プロジェクトの健全性を保つ鍵になります。

よくある質問(FAQ)

Q. Jiraは無料で使えますか?

はい。Jiraの無料プランではチームメンバー10人まで利用できます。プロジェクト数・イシュー数に上限はなく、スクラム・カンバンの基本機能が使えます。11人以上になるとStandardプラン(有料)への移行が必要です。

Q. エンジニア以外のチームメンバーもJiraを使えますか?

はい。Jiraはエンジニア向けのイメージが強いですが、マーケティング・デザイン・QAなど非エンジニア職も日常的に活用しています。ただし、スクラムの概念(スプリント・ストーリーポイントなど)に慣れるまでの学習コストはBacklogやAsanaより高めです。

Q. Jiraのチケットにはどんな情報を書くべきですか?

最低限「サマリー(何をするか)」「担当者」「優先度」「完了条件(Done of Definition)」を記載します。追加で「背景・目的」「参考リンク」「関連イシュー」を記載しておくと、担当者が変わった場合でも引き継ぎがスムーズになります。

Q. JiraとConfluenceはどう使い分けますか?

Jiraはタスク・チケット・進捗管理に使い、Confluenceは仕様書・設計ドキュメント・議事録などナレッジの蓄積に使います。JiraのイシューからConfluenceのページをリンクすることで、「なぜこのタスクが必要か」という背景を一元管理できます。

まとめ:Jiraはイシュー管理の習慣がチームの生産性を決める

Jiraはスクラム・カンバンに対応した本格的なプロジェクト管理ツールです。プロジェクト作成→チケット起票→ボード管理の3ステップを習得するだけで、チームの進捗をリアルタイムに可視化できます。無料プラン(10名まで)から始めて、まず1つのプロジェクトでイシューを起票することからスタートしてみてください。

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「Jiraを導入したいが運用ルールが決まらない」「スクラム開発を社内に定着させたい」という方は、プロジェクト管理・DX推進を支援するrenueにご相談ください。ツール選定から運用設計・チームへの展開まで対応します。

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