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Hotjarの使い方完全ガイド|初心者向けにヒートマップ・セッション録画・料金プラン・Microsoft Clarityとの比較を解説

公開日: 2026/4/2

Hotjarの使い方を初心者向けに解説。ヒートマップ・セッション録画・フィードバック機能・料金プラン・Microsoft Clarityとの比較まで網羅。

Hotjarとは?ユーザー行動を可視化するプロダクト体験インサイトツール

Hotjar(ホットジャー)は、2014年にマルタで設立されたWebサイト・プロダクトのユーザー行動分析ツールです。ヒートマップ・セッション録画・アンケート・フィードバック収集を1つのプラットフォームで提供し、世界180カ国以上で利用されています。2021年にフランスのデジタル体験分析企業Contentsquareによる買収が完了し、現在は「Hotjar by Contentsquare」として提供されています(Hotjar公式発表)。

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールが「何件のPVがあったか・どのページで離脱したか」という数値を見せるのに対し、Hotjarは「ユーザーがどのように行動したか」を映像・視覚的に見せてくれます。「CVRが低い」という課題に対して、「なぜ低いのか」をユーザーの実際の操作から読み解くためのツールです。

Hotjarの主な機能

  • ヒートマップ(Heatmaps):Webページ上のクリック・スクロール・マウスの動きを色の濃淡で可視化します。「クリックヒートマップ」でどの要素がよくクリックされているか、「スクロールヒートマップ」でどこまでページを読まれているかを確認できます。デバイス別(PC/スマートフォン/タブレット)にフィルタリングして比較分析も可能です
  • セッション録画(Session Recordings):実際のユーザー操作を動画として録画・再生できます。マウスの動き・クリック・スクロール・フォーム入力の過程をそのまま確認でき、「どのタイミングで離脱したか」「フォームのどの項目で迷っているか」をリアルな操作として観察できます
  • ファネル分析(Funnels):複数ステップにわたるコンバージョン経路(例:商品一覧→商品詳細→カート→購入完了)のどのステップで離脱が発生しているかを可視化します(ScaleプランまたはContentsquare統合版で利用可)
  • フィードバック(Feedback):WebサイトのページにフィードバックウィジェットをHTML1行の埋め込みで設置し、ユーザーが任意で評価・コメントを送信できるボタンを表示します。ユーザーの自発的な声を収集できます
  • アンケート(Surveys):40種類以上のテンプレートからオンページポップアップ・外部リンク形式のアンケートを作成できます。AI要約とセンチメント分析で回答テキストをすぐに分析できます
  • ユーザーインタビュー(Engage):サイト訪問者からインタビュー参加者を自動募集・スケジュール調整し、録画・書き起こし付きのオンラインインタビューを実施できます

Hotjarの料金プラン(2025年)

HotjarはObserve(録画・ヒートマップ)・Ask(アンケート・フィードバック)・Engage(ユーザーインタビュー)の3製品をモジュール式で提供しています。それぞれ独立してプランを選択できます。

Observe(録画・ヒートマップ)月額(月払い)セッション数/日
Free無料35セッション
Plus$39〜100セッション
Business$99〜500セッション
Scale$213〜500以上(カスタム)+ファネル・API
Ask(アンケート・フィードバック)月額(月払い)回答数/月
Free無料20件
Plus$48〜250件
Business$64〜500件
Scale$128〜無制限

※価格はHotjar公式サイト(hotjar.com/pricing)掲載の2025年時点の参考値(米ドル建て、月払い)です。年払いで約18〜20%の割引があります。最新価格は公式サイトでご確認ください。

Hotjarの基本的な使い方

Step 1:導入(トラッキングコードの設置)

hotjar.comでアカウントを作成し、サイトのドメインを登録します。発行されるトラッキングコード(JavaScriptスニペット)をWebサイトの全ページの<head>タグ内に設置します。Google Tag Manager(GTM)を使っている場合はGTMから設置するのが最も簡単です。設置後、Hotjarのダッシュボードでデータ収集の開始を確認します(通常数分以内に確認可能)。

Step 2:ヒートマップの確認と読み方

「Heatmaps」→分析したいページのURLを選択→「Click」「Scroll」「Move」の3種類のヒートマップを切り替えて確認します。「クリックヒートマップ」でクリックが多いエリア(赤=多い、青=少ない)を確認し、意図しない場所がクリックされていないか・CTAボタンが適切にクリックされているかをチェックします。「スクロールヒートマップ」でページのどこまで読まれているかを把握し、重要なCTAがスクロールされずに見落とされていないかを確認します。

Step 3:セッション録画の活用方法

「Recordings」から録画一覧を確認します。「離脱前のセッション」「フォーム未完了のセッション」「特定ページの滞在時間が長いセッション」などのフィルターで優先的に確認すべき録画を絞り込みます。再生画面では1.5倍〜3倍速での確認が可能で、マウスの動き・クリック・スクロールを確認しながら「どこで迷っているか」「何を探しているか」を観察します。

「本音を見抜く観察力」:Hotjarでユーザーの「本音」を読み解く

Renueの社内ガイドラインには「本音を見抜く観察力」として、「『表向きの依頼』と『本当のニーズ』のギャップを埋める。相手が求める本質を見抜き、それに応えることが信頼関係構築の第一歩。3つのWhyを心がける:なぜこれが必要なのか・なぜこのタイミングなのか・なぜこの形式なのか」という考え方があります。

Webサイトのデータ分析でも全く同じ構造があります。アクセス解析で「問い合わせページのCVRが2%」という数値は「表向きの事実」です。しかし「なぜ98%の訪問者が離脱しているのか」という本音の理由は数値だけでは見えません。Hotjarのセッション録画・ヒートマップを使って「ユーザーの本音」を観察する手順は以下の通りです。

  • ヒートマップで「意図せずクリックされている場所」を探す:クリックヒートマップで、リンクでない画像やテキストが多くクリックされている場合、ユーザーはそこを「クリックできる情報」だと期待しています。「ユーザーが本当に欲しい情報はここにある」という本音の発見です
  • スクロールヒートマップで「読まれていないコンテンツ」を特定する:CTAボタンがページの60%以下の位置にある場合、多くのユーザーにはそもそも表示されていない可能性があります。「CVRが低い」の本音が「CTAがそもそも見られていない」だと判明するケースが典型的です
  • セッション録画でフォーム離脱の「つまずきポイント」を見る:フォーム入力中に何度も修正・削除している項目・入力後に戻るボタンを押している箇所が「ユーザーが迷っている本音」を示します。フォームの質問文が曖昧・必須項目が多すぎるなどの原因を映像で特定できます
  • フィードバックとセッション録画を紐付ける:「使いにくい」というフィードバックを送ったユーザーの録画を確認すると「何が使いにくかったのか」という具体的な操作が見えます。フィードバックの「言葉」とセッション録画の「行動」を合わせることで、本当の課題を特定できます

HotjarとMicrosoft Clarityの比較:無料か有料か

比較軸HotjarMicrosoft Clarity
料金Free(制限あり)〜 有料プラン完全無料・制限なし
セッション録画Freeは35セッション/日無制限
ヒートマップあり(高度なセグメント対応)あり(ライブ可視化対応)
アンケート・フィードバックあり(Hotjarの強み)なし
ファネル分析あり(上位プラン)なし
データ保存期間1年(有料プラン)30日
プライバシー対応GDPR対応・データの第三者学習利用なしMicrosoftがデータ利用権を持つ(要確認)
向いているケースフィードバック収集・アンケート・ファネル分析まで必要な場合コスト重視・録画とヒートマップのみで十分な場合

コスト重視で「とにかく録画とヒートマップを使いたい」場合はMicrosoft Clarityが最初の選択肢です。アンケート・フィードバック収集・長期データ保存・プライバシー管理を重視する場合はHotjarの有料プランが適しています。

よくある質問(FAQ)

Q. Hotjarは日本語に対応していますか?

管理画面のUIは英語のみです(2025年時点。ドイツ語・スペイン語には対応済み)。公式の日本語サイト(hotjar.com/ja/)では製品説明の一部が日本語で提供されていますが、管理画面の操作は英語です。Chromeの自動翻訳機能で概ね利用可能で、専門用語も比較的平易なため初心者でも使いやすいという評価があります。

Q. Hotjarは無料で使えますか?

はい、無料プラン(Observe Free)で1日35セッションの録画・ヒートマップ機能を利用できます。小規模サイト(月間PVが数千程度)での初期検証には十分です。アンケート機能(Ask Free)も月20件の回答まで無料で使えます。本格的なCVR改善・A/Bテスト検証を行う場合はPlus($39/月〜)以上が必要です。

Q. HotjarはWordPressに導入できますか?

はい。WordPressプラグイン「Hotjar」をインストールして有効化するだけでトラッキングコードが全ページに自動設置されます。コードを手動で編集する必要はなく、WordPressの管理画面からHotjarのサイトIDを入力するだけで完了します。

UX改善・CVR改善・Webサイト分析を相談したい方へ

RenueはHotjar・Microsoft Clarity等のUX分析ツール活用支援・ヒートマップ分析・LPのCVR改善・Webサイトのユーザー体験設計の支援実績があります。「サイトのCVRを上げたいがどこから手を付けていいかわからない」「ユーザー行動データを活用した改善を進めたい」という方は、まずお気軽にご相談ください。

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