Excel(エクセル)とは?
Excel(エクセル)は、Microsoft社が提供する表計算ソフトウェアです。セルと呼ばれるマス目に数値・文字・数式を入力し、集計・分析・グラフ作成・データ管理などをこなせる、ビジネスの現場で最も広く使われるツールのひとつです。事務・営業・経理・人事・マーケティングなどあらゆる職種で活用されており、「Excelが使えること」は多くの求人票で基本スキルとして挙げられています。
Microsoft 365(旧Office 365)のサブスクリプションまたは買い切り版Officeに含まれており、Windows・Mac・iOS・Androidで利用可能です。ブラウザ版(Excel for the web)はMicrosoftアカウントがあれば無料でも利用できます(一部機能制限あり)。
Excelでできること
- 表・集計表の作成:売上管理・経費管理・勤怠管理・在庫管理など、あらゆるデータを表形式で管理できます
- 数式・関数による自動計算:SUM・IF・VLOOKUPなどの関数を使い、手入力による計算ミスをなくして自動化できます
- グラフ作成:棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなどを数クリックで作成。資料作成やレポートへの活用に便利です
- データの並べ替え・フィルタリング:大量のデータを条件で絞り込んだり、昇順・降順で並べ替えられます
- ピボットテーブル:大量のデータを集計・クロス分析できる高度な集計機能(別記事で詳しく解説)
- 印刷・PDF出力:作成した表を紙・PDFで出力。印刷範囲・ページ設定の細かい調整が可能です
Excelの料金・入手方法
| プラン | 料金(参考) | 特徴 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 Personal | 月額¥2,130 / 年額¥21,300 | 個人向け。Excel・Word・PowerPoint・1TB OneDriveを含む。常に最新版が使用可能 |
| Microsoft 365 Business Basic | 月額¥900/ユーザー(年払い) | 法人向けエントリープラン。Webブラウザ版Officeが中心。Teamsも含まれます |
| Microsoft 365 Business Standard | 月額¥1,874/ユーザー(年払い) | 法人向けデスクトップ版Excel含む。Teamsとの連携も強化 |
| Excel for the web(無料) | 0円 | Microsoftアカウントで利用可能なブラウザ版。基本操作・関数は使用可能だが高度な機能は制限あり |
※料金はMicrosoft公式サイトで最新情報をご確認ください。法人利用では「Microsoft 365 Business Standard」以上が一般的です。
Excelの基本操作
セルの操作
Excelの画面は横(列:A・B・C…)と縦(行:1・2・3…)で構成されており、交差する1マスを「セル」と呼びます。セルを選択してキーボードで入力し、Enterで確定します。複数セルを選択するには、Shiftを押しながらクリックするか、セル範囲をドラッグします。
基本的な書式設定
セルを選択して「ホーム」タブのリボンから、フォント・サイズ・太字・文字色・背景色・罫線・数値の表示形式(通貨・日付・パーセントなど)を設定できます。数値を「通貨」形式にするだけで、¥1,000のように自動でカンマと通貨記号が付きます。
グラフの作成
グラフ化したいデータ範囲を選択し、「挿入」タブから「グラフ」を選びます。棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなど目的に合わせて種類を選択すると、自動でグラフが生成されます。グラフのタイトル・軸ラベル・色はダブルクリックして編集できます。
初心者が覚えるべき基本関数5選
1. SUM(合計)
選択した範囲の数値を合計します。最も使用頻度が高い基本関数です。
書式:=SUM(A1:A10)
A1からA10までの合計を求めます。
2. AVERAGE(平均)
選択した範囲の平均値を求めます。売上の平均・テスト点数の平均など幅広く活用できます。
書式:=AVERAGE(B1:B10)
3. IF(条件分岐)
条件が「真(True)」か「偽(False)」かで返す値を切り替えます。合否判定・達成/未達判定などに活用されます。
書式:=IF(C1>=60,"合格","不合格")
C1が60以上なら「合格」、それ以外は「不合格」と表示します。
4. VLOOKUP / XLOOKUP(縦方向の検索)
指定した値を別のテーブルから検索して対応するデータを取り出します。商品コードから商品名・単価を引っ張る、社員IDから氏名を取得するなど、実務で最も頻繁に使われる関数のひとつです。
VLOOKUP書式:=VLOOKUP(A2,商品リスト!A:C,2,FALSE)
※Excel 2021以降・Microsoft 365では後継のXLOOKUPが推奨されます。
5. COUNTIF(条件付きカウント)
条件に合うセルの個数を数えます。アンケート結果の集計・ステータスごとの件数カウントに便利です。
書式:=COUNTIF(D1:D100,"完了")
D列に「完了」が入っているセルの数を数えます。
Excelで「計画と反省を習慣化する」
Renueの社内ガイドラインには「計画と反省を習慣化する」という行動指針があり、「全てのタスクに期限を設け、予実管理を行う。期限のないタスクは永遠に終わらない。計画がなければ進捗も測れない。週次で予実を振り返り、同じ失敗を繰り返さない仕組みを作る」とされています。
この「予実管理」を始めるうえで最もシンプルなツールがExcelです。以下の3列を持つシートを作るだけで、誰でも予実管理を始められます。
- 予定列:いつまでに何をするか・目標値
- 実績列:実際の結果・完了日
- 差異列:
=実績-予定(ズレを自動計算)
差異がプラスの場合は赤・マイナスの場合は緑で色付けする条件付き書式を設定すれば、「計画とのズレ」が一目で把握できます。週次でこのシートを振り返ることで、同じ失敗の繰り返しを防ぐPDCAサイクルが習慣になります。
覚えておきたいショートカット一覧
| 操作 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 保存 | Ctrl + S | ⌘ + S |
| コピー | Ctrl + C | ⌘ + C |
| 貼り付け | Ctrl + V | ⌘ + V |
| 元に戻す | Ctrl + Z | ⌘ + Z |
| 検索・置換 | Ctrl + H | ⌘ + H |
| オートSUM | Alt + = | ⌘ + Shift + T |
| セルの書式設定 | Ctrl + 1 | ⌘ + 1 |
| 行全体を選択 | Shift + スペース | Shift + スペース |
| 列全体を選択 | Ctrl + スペース | Ctrl + スペース |
ExcelとGoogleスプレッドシートの比較
| 項目 | Excel | Googleスプレッドシート |
|---|---|---|
| コスト | △ 有料(Microsoft 365か買い切り) | ◎ Googleアカウントで無料 |
| 共同編集 | ○(Microsoft 365・OneDrive必要) | ◎ リアルタイム共同編集が標準 |
| 高度な機能(マクロ・VBA) | ◎ VBA・マクロ・Power Queryが充実 | △ Google Apps Scriptで代替可能 |
| オフライン利用 | ◎ デスクトップ版は完全オフライン対応 | △ オフライン設定が必要 |
| ビジネス標準形式 | ◎ .xlsx が事実上の業界標準 | ○ .xlsx 変換可能 |
社外への送付・高度な集計・VBAによる自動化が必要な場合はExcel、社内での共同編集・コスト重視ならGoogleスプレッドシートが適しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 関数の入力でよくあるエラーの対処法は?
「#N/A」はVLOOKUPなどで検索値が見つからない場合、「#VALUE!」は文字列を数値として計算しようとした場合、「#DIV/0!」は0で割り算した場合に表示されます。エラーが表示されたセルをクリックすると、左端に「!」マークが出てヒントが確認できます。
Q. Excelのデータを誰かに送る際の注意点は?
送る前に「名前を付けて保存」で.xlsx形式を確認してください。旧形式の.xls(Excel 97-2003形式)は一部機能が制限されます。また、個人情報を含むファイルはパスワード保護(「ファイル」→「情報」→「ブックの保護」)を設定することを推奨します。
Q. Excelのマクロ(VBA)は初心者でも使えますか?
マクロとはExcel上の操作を自動化する機能です。「マクロの記録」機能を使えば、コードを書かずに繰り返し操作を自動化できます。VBA(Visual Basic for Applications)は本格的な自動化・カスタマイズに使われるプログラミング言語で、習得には時間がかかりますが、習得後は業務効率が大幅に向上します。
Excel活用・業務効率化を相談したい方へ
RenueはExcelを活用した業務効率化・データ分析支援から、クラウドツールへの移行・AI活用まで幅広く支援しています。「Excelの管理が限界」「もっと効率的なデータ管理をしたい」という方は、まずお気軽にご相談ください。
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