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図面の表題欄の書き方|必須8項目・図面番号の採番ルール・尺度/投影法/承認欄の記載方法【2026年版】

2026/4/14

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図面の表題欄の書き方|必須8項目・図面番号の採番ルール・尺度/投影法/承認欄の記載方法【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/14 公開

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表題欄とは?図面の「顔」

表題欄(タイトルブロック)とは、図面の右下に配置される管理情報の記入欄です。図面番号・部品名・材質・尺度・作成者など、図面の管理と読み取りに必要な基本情報をまとめた「図面の顔」です。

JIS B 0001:2019では表題欄の位置と必要項目が規定されていますが、フォーマット(デザイン)自体は各企業が独自に定めます。

表題欄の必須記載項目

JIS B 0001とISO 7200に基づき、表題欄に記載すべき項目を整理します。

必須項目(すべての図面に記載)

No.項目内容記入例
1図面番号図面を一意に識別する番号DWG-M-2026-0042
2図名(品名)部品や組立品の名称駆動軸
3企業名図面を作成した企業・団体名株式会社○○製作所
4作成者図面を作成した設計者の氏名山田
5承認者図面を承認した責任者の氏名鈴木
6作成日図面を最初に作成した日付2026-04-10
7尺度図面の縮尺1:2
8投影法使用した投影法の記号第三角法記号

ISO 7200データ:国際規格ISO 7200では8つの必須項目と11のオプション項目が定義されています。必須項目はLegal owner(企業名)、Identification number(図面番号)、Date of issue(発行日)、Segment/sheet number(ページ番号)、Title(図名)、Approval person(承認者)、Creator(作成者)、Document type(文書種別)です。

推奨項目(必要に応じて記載)

No.項目内容記入例
9材質部品の材料(JIS材質記号)S45C
10表面処理表面処理の種類三価クロメートめっき
11質量部品の質量2.5 kg
12改訂番号最新の改訂番号Rev.3
13普通公差等級JIS B 0405の等級JIS B 0405-m
14図面枚数総ページ数1/3(3枚中の1枚目)
15検図者検図を行った技術者佐藤

図面番号の採番ルール

図面番号は社内で一意に管理する必要があります。よく使われる採番方式を紹介します。

方式1:プロジェクト型

PJ-M-001 = プロジェクト名 - 図面種別(M=機械/E=電気/A=建築)- 連番

方式2:製品型

ABC-100-001 = 製品コード - アセンブリ番号 - 部品番号

方式3:分類型

DWG-M-2026-0042 = 文書種別 - 分野 - 年 - 連番

採番ルールのポイント

  • 一意性:同じ番号が2つ存在しないこと
  • 検索性:番号から内容が推測できること
  • 拡張性:将来の番号枯渇がないこと
  • 簡潔性:桁数が多すぎず、手書きでも間違えにくいこと

尺度の記載ルール

尺度は表題欄に必ず記載し、図面上の図形と実物のサイズ比率を明示します。

JIS推奨尺度

尺度の種類代表的な尺度用途
倍尺(拡大)2:1, 5:1, 10:1精密部品・小物部品
現尺1:1部品図の標準
縮尺1:2, 1:5, 1:10, 1:20大型部品・組立図
小縮尺1:50, 1:100, 1:200建築図面・配置図

尺度の記載方法

  • 表題欄に主尺度を記載:「1:2」
  • 部分的に異なる尺度がある場合:該当する図の近くに「(2:1)」と括弧付きで記載
  • 尺度なし(NTS):フリーハンドスケッチなど。「NTS(Not To Scale)」と記載

投影法の記号

図面に使用した投影法を表題欄に記号で示します。

投影法記号使用地域
第三角法截頭円錐の正面図と右側面図日本・北米・オーストラリア
第一角法截頭円錐の正面図と左側面図ヨーロッパの一部・中国

日本では第三角法が標準です。海外図面を受け取った際は、投影法の記号を必ず確認してください。

承認欄のルール

表題欄には通常3段階の承認プロセスが設定されます。

段階担当責任範囲
作成(設計)設計者図面内容の正確性
検図上級設計者・別の設計者設計内容の妥当性・図面の体裁
承認設計責任者・課長出図の最終判断

表題欄でよくある間違い

間違い1:図面番号の重複

手動採番で同じ番号が複数の図面に割り当てられる。

対策:採番台帳を一元管理。PDM/PLMシステムで自動採番が最も確実。

間違い2:尺度の記載ミス

CAD上で1:1で作図した図面をA3に印刷して「1:2」になっているのに表題欄が「1:1」のまま。

対策:印刷時に尺度を確認し、表題欄の尺度を更新。

間違い3:材質・表面処理の転記ミス

別の部品の表題欄をコピーし、材質や表面処理を前の部品のまま出図する。

対策:検図チェックリストに「表題欄の材質・処理は図面内容と一致しているか」を追加。

表題欄と図面AI

  • 表題欄の自動読み取り:AI-OCRで図面番号・材質・尺度・改訂番号を自動抽出しデータベース化
  • 図面台帳の自動生成:大量の図面から表題欄情報を一括抽出し、Excel/CSV形式の台帳を自動生成
  • 最新版の自動判定:改訂番号を読み取り、複数バージョンの図面から最新版を自動特定

renueでは、表題欄情報の自動抽出・図面台帳の自動生成ソリューションを提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

  • 表題欄の必須項目は図面番号・図名・企業名・作成者・承認者・日付・尺度・投影法の8項目
  • ISO 7200では8必須+11オプションの計19項目が定義
  • 図面番号は一意性・検索性・拡張性・簡潔性を考慮して採番ルールを設計
  • 尺度はJIS推奨の1:1, 1:2, 1:5, 1:10...から選択。部分的に異なる場合は括弧付きで記載
  • 投影法は第三角法が日本の標準。表題欄に必ず記号を記載
  • 承認欄は作成→検図→承認の3段階が一般的

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FAQ

よくある質問

表題欄とは図面の右下に配置される管理情報の記入欄で、図面番号・部品名・材質・尺度・作成者など図面の管理と読み取りに必要な基本情報をまとめた図面の顔です。JIS B 0001:2019で位置と必要項目が規定されています。

図面番号、部品名(品名)、材質、尺度(スケール)、投影法(第三角法/第一角法)、作成者名、作成日、承認者名の8項目が必須です。企業によって追加項目(改訂番号、公差等級、表面処理等)を設ける場合もあります。

製品コード+アセンブリ階層+連番の組み合わせが一般的です。例:ABC-100-001(ABC:製品名、100:アセンブリ番号、001:部品連番)。採番ルールを文書化し社内で統一することが図面管理の基本です。AI図面管理システムで自動採番する方法もあります。

表題欄に主尺度(全体の基準尺度)を記載し、個別の図に異なる尺度がある場合はその図の近くにも記載します。1:1(実寸)、1:2(縮小)、2:1(拡大)のように記載し、NS(非スケール)も許容されます。

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