株式会社renue
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表題欄とは?図面の「顔」
表題欄(タイトルブロック)とは、図面の右下に配置される管理情報の記入欄です。図面番号・部品名・材質・尺度・作成者など、図面の管理と読み取りに必要な基本情報をまとめた「図面の顔」です。
JIS B 0001:2019では表題欄の位置と必要項目が規定されていますが、フォーマット(デザイン)自体は各企業が独自に定めます。
表題欄の必須記載項目
JIS B 0001とISO 7200に基づき、表題欄に記載すべき項目を整理します。
必須項目(すべての図面に記載)
| No. | 項目 | 内容 | 記入例 |
|---|---|---|---|
| 1 | 図面番号 | 図面を一意に識別する番号 | DWG-M-2026-0042 |
| 2 | 図名(品名) | 部品や組立品の名称 | 駆動軸 |
| 3 | 企業名 | 図面を作成した企業・団体名 | 株式会社○○製作所 |
| 4 | 作成者 | 図面を作成した設計者の氏名 | 山田 |
| 5 | 承認者 | 図面を承認した責任者の氏名 | 鈴木 |
| 6 | 作成日 | 図面を最初に作成した日付 | 2026-04-10 |
| 7 | 尺度 | 図面の縮尺 | 1:2 |
| 8 | 投影法 | 使用した投影法の記号 | 第三角法記号 |
ISO 7200データ:国際規格ISO 7200では8つの必須項目と11のオプション項目が定義されています。必須項目はLegal owner(企業名)、Identification number(図面番号)、Date of issue(発行日)、Segment/sheet number(ページ番号)、Title(図名)、Approval person(承認者)、Creator(作成者)、Document type(文書種別)です。
推奨項目(必要に応じて記載)
| No. | 項目 | 内容 | 記入例 |
|---|---|---|---|
| 9 | 材質 | 部品の材料(JIS材質記号) | S45C |
| 10 | 表面処理 | 表面処理の種類 | 三価クロメートめっき |
| 11 | 質量 | 部品の質量 | 2.5 kg |
| 12 | 改訂番号 | 最新の改訂番号 | Rev.3 |
| 13 | 普通公差等級 | JIS B 0405の等級 | JIS B 0405-m |
| 14 | 図面枚数 | 総ページ数 | 1/3(3枚中の1枚目) |
| 15 | 検図者 | 検図を行った技術者 | 佐藤 |
図面番号の採番ルール
図面番号は社内で一意に管理する必要があります。よく使われる採番方式を紹介します。
方式1:プロジェクト型
PJ-M-001 = プロジェクト名 - 図面種別(M=機械/E=電気/A=建築)- 連番
方式2:製品型
ABC-100-001 = 製品コード - アセンブリ番号 - 部品番号
方式3:分類型
DWG-M-2026-0042 = 文書種別 - 分野 - 年 - 連番
採番ルールのポイント
- 一意性:同じ番号が2つ存在しないこと
- 検索性:番号から内容が推測できること
- 拡張性:将来の番号枯渇がないこと
- 簡潔性:桁数が多すぎず、手書きでも間違えにくいこと
尺度の記載ルール
尺度は表題欄に必ず記載し、図面上の図形と実物のサイズ比率を明示します。
JIS推奨尺度
| 尺度の種類 | 代表的な尺度 | 用途 |
|---|---|---|
| 倍尺(拡大) | 2:1, 5:1, 10:1 | 精密部品・小物部品 |
| 現尺 | 1:1 | 部品図の標準 |
| 縮尺 | 1:2, 1:5, 1:10, 1:20 | 大型部品・組立図 |
| 小縮尺 | 1:50, 1:100, 1:200 | 建築図面・配置図 |
尺度の記載方法
- 表題欄に主尺度を記載:「1:2」
- 部分的に異なる尺度がある場合:該当する図の近くに「(2:1)」と括弧付きで記載
- 尺度なし(NTS):フリーハンドスケッチなど。「NTS(Not To Scale)」と記載
投影法の記号
図面に使用した投影法を表題欄に記号で示します。
| 投影法 | 記号 | 使用地域 |
|---|---|---|
| 第三角法 | 截頭円錐の正面図と右側面図 | 日本・北米・オーストラリア |
| 第一角法 | 截頭円錐の正面図と左側面図 | ヨーロッパの一部・中国 |
日本では第三角法が標準です。海外図面を受け取った際は、投影法の記号を必ず確認してください。
承認欄のルール
表題欄には通常3段階の承認プロセスが設定されます。
| 段階 | 担当 | 責任範囲 |
|---|---|---|
| 作成(設計) | 設計者 | 図面内容の正確性 |
| 検図 | 上級設計者・別の設計者 | 設計内容の妥当性・図面の体裁 |
| 承認 | 設計責任者・課長 | 出図の最終判断 |
表題欄でよくある間違い
間違い1:図面番号の重複
手動採番で同じ番号が複数の図面に割り当てられる。
対策:採番台帳を一元管理。PDM/PLMシステムで自動採番が最も確実。
間違い2:尺度の記載ミス
CAD上で1:1で作図した図面をA3に印刷して「1:2」になっているのに表題欄が「1:1」のまま。
対策:印刷時に尺度を確認し、表題欄の尺度を更新。
間違い3:材質・表面処理の転記ミス
別の部品の表題欄をコピーし、材質や表面処理を前の部品のまま出図する。
対策:検図チェックリストに「表題欄の材質・処理は図面内容と一致しているか」を追加。
表題欄と図面AI
- 表題欄の自動読み取り:AI-OCRで図面番号・材質・尺度・改訂番号を自動抽出しデータベース化
- 図面台帳の自動生成:大量の図面から表題欄情報を一括抽出し、Excel/CSV形式の台帳を自動生成
- 最新版の自動判定:改訂番号を読み取り、複数バージョンの図面から最新版を自動特定
renueでは、表題欄情報の自動抽出・図面台帳の自動生成ソリューションを提供しています。お気軽にご相談ください。
まとめ
- 表題欄の必須項目は図面番号・図名・企業名・作成者・承認者・日付・尺度・投影法の8項目
- ISO 7200では8必須+11オプションの計19項目が定義
- 図面番号は一意性・検索性・拡張性・簡潔性を考慮して採番ルールを設計
- 尺度はJIS推奨の1:1, 1:2, 1:5, 1:10...から選択。部分的に異なる場合は括弧付きで記載
- 投影法は第三角法が日本の標準。表題欄に必ず記号を記載
- 承認欄は作成→検図→承認の3段階が一般的
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