株式会社renue
renueについて
renueは、AIで業務を実装する会社です
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「Copilot」という名称のAIツールは複数存在し、「GitHub Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」を混同しているケースが少なくありません。本記事では、それぞれの特徴・料金・使い方・活用事例を徹底比較し、どちらをどのような場面で使うべきかを解説します。
Copilotとは?GitHub・Microsoftの2種類をまず整理
「Copilot(コパイロット)」は、もともと「副操縦士」を意味する英語です。AIの文脈では「人間の仕事を隣でサポートするAIアシスタント」という意味合いで使われています。
現在、「Copilot」の名称を持つ製品のうち、本記事では主に次の2つを比較します。
- GitHub Copilot:GitHubとOpenAIが共同開発したコーディング特化型AIアシスタント
- Microsoft 365 Copilot:Microsoft 365アプリ(Word・Excel・Teams等)に統合されたビジネス向けAIアシスタント
どちらもMicrosoftグループのサービスですが、対象ユーザー・用途・料金体系がまったく異なります。混同を避けるために、まずそれぞれの特性を把握することが重要です。
GitHub Copilotとは
GitHub Copilotは、GitHubがOpenAIと共同開発し、2021年6月29日に技術プレビューを公開したAIコーディングアシスタントです。エンジニアがコードを書く際に、次に入力するべきコードをリアルタイムで提案してくれます。
主な機能
- インラインコード補完:コーディング中に文脈を読み取り、次のコードブロックをリアルタイム提案
- Copilot Chat:コードについて自然言語で質問・相談できるチャット機能
- エージェントモード:複数ステップにわたる複雑な実装タスクを自律的に実行(VS Codeでは2025年4月に全ユーザー向け提供開始、JetBrainsでは同年7月16日に一般提供開始)
- Copilot Coding Agent:GitHubのIssueを指定するだけで自律的にPull Requestを作成する機能
- コードレビュー支援:PRのコードをAIがレビューしてフィードバックを提供
- テスト生成:既存コードに対するユニットテストを自動生成
- ドキュメント生成:コードのコメントやドキュメントを自動生成
対応IDE・環境
GitHub CopilotはVS Code、JetBrains系IDE(IntelliJ IDEA、PyCharm等)、Visual Studio、Vimなど主要な開発環境に対応しています。また、GitHub.comのウェブインターフェース上でも利用可能です。
対応言語
Python、JavaScript/TypeScript、Go、Ruby、Java、C++、C#、PHPなど、GitHubで広く使われるほぼすべてのプログラミング言語に対応しています。
Microsoft 365 Copilotとは
Microsoft 365 Copilotは、Microsoftが2023年11月1日に企業向け一般提供を開始した、Office製品群に統合されたAIアシスタントです。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsといった日常業務ツールの中でAIが直接動作し、ドキュメント生成・データ分析・議事録作成などを支援します。
主な機能と対応アプリ
- Word:プロンプトからドキュメントの下書き生成、既存文書の要約・改訂
- Excel:データ分析・可視化・関数の提案、自然言語でのデータ操作
- PowerPoint:アウトラインや資料を自然言語指示で自動生成、デザイン提案
- Outlook:メールの下書き生成、受信メールの要約、返信案の作成
- Teams:会議の議事録・要点自動生成、アクションアイテムの抽出、会議参加前のブリーフィング
- Copilot Chat(旧Microsoft 365 Chat):利用権限のある組織データを参照する横断検索とQ&A。公式文書ではMicrosoft 365 Copilot/Copilot ChatをMicrosoft Copilot/Microsoft Copilot Chatに改称した旨が案内されており、本記事では料金ページで使われるMicrosoft 365 Copilotの名称で説明します。
セキュリティとデータ保護
Microsoft 365 Copilotは、既存のMicrosoft 365のセキュリティ・コンプライアンス・プライバシーの枠組みの中で動作します。既存のアクセス権限を尊重し、プロンプト・応答・Microsoft Graphでアクセスしたデータを基盤LLMの学習に使用しないと説明されています。情報管理には、利用者の権限、共有範囲、外部連携の設定を適切に管理する必要があります。
GitHub Copilot vs Microsoft 365 Copilot 徹底比較
2つのCopilotの主な違いを表で整理します。
| 項目 | GitHub Copilot | Microsoft 365 Copilot |
|---|---|---|
| 主な対象ユーザー | エンジニア・開発者 | ビジネスパーソン全般 |
| 主な用途 | コード補完・生成・レビュー | 文書作成・データ分析・議事録作成 |
| 利用環境 | VS Code・JetBrains等のIDE | Word・Excel・Teams等のM365アプリ |
| 無料プラン | あり(制限付き) | Copilot Chatは対象契約で追加料金なし。有料Copilotは業務データ活用・高度な機能等を提供 |
| 最低料金 | 無料〜月額$10(個人Pro) | 通常¥3,148/人・月相当(Business、年払い・税抜。条件付き割引は下記) |
| 前提ライセンス | GitHubアカウント(無料) | Microsoft 365ライセンスが必要 |
| AIモデル | OpenAI GPT系、Anthropic Claude系等(利用可能モデルはプラン別) | OpenAI等の複数モデルに対応。Anthropicモデル等は地域・管理設定・機能による |
一言でまとめると、コードを書く人にはGitHub Copilot、Office系ツールで日常業務を効率化したい人にはMicrosoft 365 Copilotが適しています。両者は競合ではなく、それぞれ異なる業務領域を担うツールです。
GitHub Copilotの料金プラン
以下は2026年9月16日確認の主要5プランです。このほか、個人向けMax(月$100)や認定学生向けStudentがあります。料金は米ドルで、クレジット枠と追加利用を分けて確認します。
| プラン | 月額料金 | 主な機能・対象 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 月2,000回のコード補完、AIクレジット枠内のChat等。モデルは自動選択。個人開発者向け入門プラン |
| Pro | $10/月 | 無制限のコード補完、Copilot Chat、Copilot Cloud Agent。月1,500 AIクレジット(基本1,000+変動する追加枠500) |
| Pro+ | $39/月 | Proの機能に加え、月7,000 AIクレジット(基本3,900+変動する追加枠3,100)、プレミアムモデルへのアクセス |
| Business | $19/ユーザー/月 | 組織向け管理・ポリシー管理、Copilot Agentモード。1席あたり月1,900 AIクレジットを組織の共有枠に加算 |
| Enterprise | $39/ユーザー/月 | Businessの機能に加え、1席あたり月3,900 AIクレジットを共有枠に加算。GitHub Enterprise Cloud向けの高度機能、GitHub Spark(プレビュー)に対応 |
現在のAIクレジット課金(旧プレミアムリクエストとの違い)
現行の個人向け・組織向け課金では、Chatやエージェント等のモデル別の入力・出力・キャッシュトークンに基づく利用量を、AIクレジット(1クレジット=$0.01)に換算します。「1リクエスト=$0.04」という旧方式とは異なります。有料プランのコード補完と次の編集提案はクレジット課金の対象外で無制限ですが、Chatまで無制限になるわけではありません。個人プランの追加枠(Flex allotment)は変動するため、上表は確認日時点の値です。含まれる枠を超えて使う場合は追加利用予算等を設定し、組織利用では管理者の予算・ポリシーに従います。
無料プランでできること・できないこと
Freeプランは試しに使いたい個人開発者に最適です。ただし月2,000回のコード補完制限があり、エージェントモードなどの高度な機能には制限が多いため、業務利用では利用量と、組織による管理・契約条件の要否に応じて有料プランを検討します。
Microsoft 365 Copilotの料金プラン
Microsoft 365 Copilotの料金は、法人向けと個人向けで大きく異なります。以下は2026年9月16日に確認した法人向けアドオン料金です。通常料金と初年度限定の割引を分けて記載します。
法人向けプラン
| プラン | 月額料金(ユーザーあたり) | 前提ライセンス |
|---|---|---|
| Business向け | 通常¥3,148/人・月相当(年払い・税抜)。対象者は初年度¥2,698/人・月相当 | Microsoft 365 Business Basic/Standard/Premium、Apps for Business等(最大300ユーザー) |
| Enterprise向け | ¥4,497/人・月相当(年払い・税抜) | Microsoft 365 E3/E5等のエンタープライズライセンス |
重要な注意点:Microsoft 365 Copilotを利用するには、上記のアドオン料金に加えて、対象となるMicrosoft 365ライセンスが別途必要です。基本ライセンス込みのセット商品とは区別して総コストを試算します。Businessの¥2,698は、公式ページで案内される2026年7月1日〜12月31日の割引です。対象のBusinessプランを利用中の顧客が年間契約する場合の初年度価格で、試用版・他オファーとの併用等には制限があります。
個人向けプランとCopilot Pro
個人向けにはMicrosoft 365 Personal・Family・Premiumに含まれるCopilot機能があり、AI特典はサブスクリプション所有者向けです。既存のCopilot Pro利用者は、契約を継続するかMicrosoft 365 Premiumへ移行する選択肢が案内されています。新規契約は現在の個人向けプランと利用上限を比較してください。ただし、企業での組織的な活用を想定している場合は法人向けプランの利用を検討してください。
GitHub Copilotの使い方
1. アカウント・プランの準備
- GitHubアカウントを作成(未登録の場合)
- GitHub CopilotのプランページからFreeまたは有料プランを選択・申し込み
- Freeの場合も、VS Code等でCopilotの利用開始操作とサインインを行う。対象アカウントに既存プランがなければFreeに登録される
2. VS CodeでのCopilot導入手順
- VS CodeのステータスバーにあるCopilotアイコンから「Use AI Features」を選択
- GitHubアカウントでサインインし、画面の案内に沿って利用を開始
- コードファイルを開き、コメントや変数名を入力するとAIが補完候補を表示
- Tabキーで提案を承認、Escキーで却下
3. Copilot Chatの活用
VS Codeのサイドバーにあるチャットパネルから、コードに関する質問を自然言語で行えます。「このコードのバグを見つけて」「テストを書いて」「英語でコメントを追加して」などの指示が可能です。
4. エージェントモードの活用(2025年から提供)
エージェントモードでは、「〇〇という機能を実装して」といった高レベルな指示を与えると、CopilotがファイルをまたいでコードのリーディングとWritingを繰り返し、複数ステップの実装を自律的に行います。利用できる機能や対応IDEは、プラン、エディション、提供時期によって異なるため、公式情報を確認してください。
Microsoft 365 Copilotの使い方
1. 利用開始の前提条件
- 本記事で扱う法人向け有料版では、対象のMicrosoft 365ライセンスとCopilotライセンスを保有していること
- 管理者がMicrosoft 365管理センター等でCopilotライセンスを割り当てていること。Microsoft Entra IDの職場・学校アカウントで利用する
- 対応するMicrosoft 365アプリ・ブラウザー、Exchange Onlineメールボックス等の前提条件を満たしていること
2. Wordでの使い方
新規ドキュメントを開き、Copilotの入力欄にプロンプトを入れて生成を指示すると、AIが構成・文章の下書きを作成します。生成後は内容を確認して採用・再生成・修正します(Microsoft公式の手順)。既存文書に対しては「要約」「改訂」「トーンの変更」などの指示も可能です。
3. Teamsでの使い方
会議中または会議後にCopilotを開き、要約やアクションアイテムの整理を依頼します。会議後に会議内容を参照するには、会議中に文字起こしを有効にし、その記録を利用できる必要があります。利用可否は組織ポリシー・主催者設定等にも依存します(Microsoft公式の会議利用条件)。「誰が何を合意したか」「次のステップは何か」といった質問もCopilotに聞けます。
4. Excelでの使い方
対応ライセンスで、.xlsx等の対応形式のブックを開きます。データを指定してCopilotを起動し、「売上トレンドを分析して」「前年比を計算して」などと入力します。編集モードではグラフ生成や数式作成、チャットモードでは変更を伴わない分析を行えます。利用できるモードは端末や提供状況によって異なります。SharePointでチェックアウト必須のブックは、Windows/Mac版で制限があるためWeb版の利用等を確認します(ファイル形式・利用条件)。
活用事例
GitHub Copilotの活用場面
場面1:新機能開発の高速化
APIエンドポイントの追加やCRUD処理の実装など、パターン的なコードはCopilotに任せることで実装時間の短縮を図れます。生成内容の確認を含む所要時間で効果を測定します。エンジニアはロジックの設計やレビューに集中できるようになります。
場面2:コードレビューの効率化
PRにCopilotによるAIレビューを組み込むことで、基本的なコード品質・セキュリティリスクのチェックを自動化できます。人間のレビュアーはより重要な設計判断に注力できます。
場面3:テストカバレッジの向上
既存関数に対してCopilotにユニットテストを生成させることで、テスト記述のコストを下げながらカバレッジを向上させることができます。
Microsoft 365 Copilotの活用場面
場面4:会議の生産性向上
Teamsで保存された文字起こしとCopilotを組み合わせ、会議後に要約やアクションアイテムの整理を依頼できます。録画だけで会議後のCopilot利用が成立するわけではなく、文字起こしへのアクセスと会議の利用設定を確認します。会議参加者が別のタスクに集中できる時間が増えます。
場面5:提案書・資料作成の効率化
PowerPoint CopilotとWord Copilotを組み合わせて、提案書のアウトライン生成→スライド化→レビューのフローの短縮を図れます。数値や提案内容は担当者が確認します。
場面6:大量メール対応の効率化
Outlook Copilotでメールの要約・返信案生成を活用することで、1日あたりのメール処理時間を削減できます。特に複数プロジェクトを掛け持ちしているマネジャー層に有効です。
どちらを選ぶべきか?選び方ガイド
GitHub Copilotを選ぶべきケース
- エンジニア・開発者でコーディングの生産性を上げたい
- コードレビュー・テスト・ドキュメント作成を自動化したい
- まず無料で試してから判断したい
- チーム全体でコーディング支援AIを統一したい(Businessプラン)
Microsoft 365 Copilotを選ぶべきケース
- エンジニア以外のビジネスパーソンが多い組織
- Word・Excel・PowerPoint・Teamsを日常的に業務で使っている
- 会議の議事録作成・メール処理・資料作成を効率化したい
- 組織全体でMicrosoft 365を導入済みで追加コストを最小化したい
両方導入するケース
エンジニアチームとビジネスチームが共存する組織では、エンジニアにはGitHub Copilot(Business)、ビジネス部門にはMicrosoft 365 Copilotを導入する組み合わせを検討できます。費用対効果は、利用量と業務別の削減時間を測って比較します。それぞれの業務文脈に最適化されたAI支援を提供できるからです。
AIツール導入を検討している方へ
GitHub CopilotやMicrosoft 365 Copilotの導入は、単なるツール選定ではなく、組織全体のAI活用戦略の一部です。どのツールを選ぶか、どう展開するか、どう定着させるかによって効果は大きく変わります。
renueでは、AIコーディング支援ツールの導入支援からMicrosoft 365 Copilotの活用コーチングまで、組織の状況に合わせた最適な導入支援を行っています。
よくある質問(FAQ)
まとめ
GitHub CopilotとMicrosoft 365 Copilotは、名称は似ていますが対象ユーザーと用途がまったく異なるAIツールです。
- GitHub Copilot:コーディング特化。Free、個人Pro(月$10)・Pro+(月$39)、組織向けBusiness(1席月$19)・Enterprise(1席月$39)等から選択。Max(月$100)もあり、$39が全プランの上限ではない。補完・実装・レビューの効率化を支援する。
- Microsoft 365 Copilot:ビジネス文書・コミュニケーション特化。Businessの通常アドオン料金は1人月¥3,148相当(年払い・税抜、対象者への初年度割引は料金節参照)で、対象のM365環境に統合。非エンジニアのナレッジワーカー全般に有効。
どちらも今後AIエージェント機能が強化される方向にあり、導入の意義は高まっています。自社の課題や主要ユーザー層に合わせて最適なツールを選択し、段階的に活用範囲を広げていくことが成功の鍵です。




