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Copilot(GitHub・Microsoft)とは?使い方・料金・活用事例比較

公開日: 2026/4/3

GitHub Copilot・Microsoft 365 Copilotの違い・使い方・料金・活用事例を比較。

Copilot(GitHub・Microsoft)とは?使い方・料金・活用事例比較

「Copilot」という名称のAIツールは複数存在し、「GitHub Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」を混同しているケースが少なくありません。本記事では、それぞれの特徴・料金・使い方・活用事例を徹底比較し、どちらをどのような場面で使うべきかを解説します。

Copilotとは?GitHub・Microsoftの2種類をまず整理

「Copilot(コパイロット)」は、もともと「副操縦士」を意味する英語です。AIの文脈では「人間の仕事を隣でサポートするAIアシスタント」という意味合いで使われています。

現在、「Copilot」という名称を持つ主要なAIツールは大きく2つあります。

  • GitHub Copilot:GitHubとOpenAIが共同開発したコーディング特化型AIアシスタント
  • Microsoft 365 Copilot:Microsoft 365アプリ(Word・Excel・Teams等)に統合されたビジネス向けAIアシスタント

どちらもMicrosoftグループのサービスですが、対象ユーザー・用途・料金体系がまったく異なります。混同を避けるために、まずそれぞれの特性を把握することが重要です。

GitHub Copilotとは

GitHub Copilotは、2021年にGitHubとOpenAIが共同で開発・リリースしたAIコーディングアシスタントです。エンジニアがコードを書く際に、次に入力するべきコードをリアルタイムで提案してくれます。

主な機能

  • インラインコード補完:コーディング中に文脈を読み取り、次のコードブロックをリアルタイム提案
  • Copilot Chat:コードについて自然言語で質問・相談できるチャット機能
  • エージェントモード:複数ステップにわたる複雑な実装タスクを自律的に実行(2026年3月にVS Code・JetBrains両方で正式リリース)
  • Copilot Coding Agent:GitHubのIssueを指定するだけで自律的にPull Requestを作成する機能
  • コードレビュー支援:PRのコードをAIがレビューしてフィードバックを提供
  • テスト生成:既存コードに対するユニットテストを自動生成
  • ドキュメント生成:コードのコメントやドキュメントを自動生成

対応IDE・環境

GitHub CopilotはVS Code、JetBrains系IDE(IntelliJ IDEA、PyCharm等)、Visual Studio、Vimなど主要な開発環境に対応しています。また、GitHub.comのウェブインターフェース上でも利用可能です。

対応言語

Python、JavaScript/TypeScript、Go、Ruby、Java、C++、C#、PHPなど、GitHubで広く使われるほぼすべてのプログラミング言語に対応しています。

Microsoft 365 Copilotとは

Microsoft 365 Copilotは、2023年にMicrosoftが一般向けにリリースした、Office製品群に統合されたAIアシスタントです。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsといった日常業務ツールの中でAIが直接動作し、ドキュメント生成・データ分析・議事録作成などを支援します。

主な機能と対応アプリ

  • Word:プロンプトからドキュメントの下書き生成、既存文書の要約・改訂
  • Excel:データ分析・可視化・関数の提案、自然言語でのデータ操作
  • PowerPoint:アウトラインや資料を自然言語指示で自動生成、デザイン提案
  • Outlook:メールの下書き生成、受信メールの要約、返信案の作成
  • Teams:会議の議事録・要点自動生成、アクションアイテムの抽出、会議参加前のブリーフィング
  • Microsoft 365 Chat:組織内のデータ横断検索とQ&A

セキュリティとデータ保護

Microsoft 365 Copilotは、既存のMicrosoft 365のセキュリティ・コンプライアンス・プライバシーの枠組みの中で動作します。組織内のデータが外部に漏れない設計になっており、エンタープライズ利用における情報管理の安全性が確保されています。

GitHub Copilot vs Microsoft 365 Copilot 徹底比較

2つのCopilotの主な違いを表で整理します。

項目 GitHub Copilot Microsoft 365 Copilot
主な対象ユーザー エンジニア・開発者 ビジネスパーソン全般
主な用途 コード補完・生成・レビュー 文書作成・データ分析・議事録作成
利用環境 VS Code・JetBrains等のIDE Word・Excel・Teams等のM365アプリ
無料プラン あり(制限付き) なし(有料プランのみ)
最低料金 無料〜月額$10(個人Pro) 月額約¥3,148〜(法人Business向け)
前提ライセンス GitHubアカウント(無料) Microsoft 365ライセンスが必要
AIモデル GPT-4o、Claude等複数モデル対応 OpenAI GPT-4ベース

一言でまとめると、コードを書く人にはGitHub CopilotOffice系ツールで日常業務を効率化したい人にはMicrosoft 365 Copilotが適しています。両者は競合ではなく、それぞれ異なる業務領域を担うツールです。

GitHub Copilotの料金プラン

2026年時点で、GitHub Copilotは5つのプランを提供しています。

プラン 月額料金 主な機能・対象
Free 無料 月2,000回のコード補完、限定的なCopilot Chat機能。個人開発者向け入門プラン
Pro $10/月 無制限のコード補完、Copilot Chat、Copilot Cloud Agent、プレミアムリクエスト付与
Pro+ $39/月 Proの全機能+プレミアムリクエスト大幅増量(月1,500件)、全モデルへのフルアクセス
Business $19/ユーザー/月 組織向け管理機能、Copilot Agentモード、プレミアムリクエスト月300件、ポリシー管理
Enterprise $39/ユーザー/月 Businessの全機能+プレミアムリクエスト月1,000件、GitHub Spark、エンタープライズ向け高度機能

プレミアムリクエストとは

GitHub Copilotでは、より高度なAIモデル(Claude Opus系など)を使用する際に「プレミアムリクエスト」が消費されます。各プランの月次上限を超えた場合は、1リクエストあたり$0.04で追加利用が可能です。ベースモデル(GPT-4o)を使うコード補完・チャットは引き続き無制限で利用できます。

無料プランでできること・できないこと

Freeプランは試しに使いたい個人開発者に最適です。ただし月2,000回のコード補完制限があり、エージェントモードなどの高度な機能には制限が多いため、業務での本格利用にはProプラン以上を推奨します。

Microsoft 365 Copilotの料金プラン

Microsoft 365 Copilotの料金は、法人向けと個人向けで大きく異なります。

法人向けプラン

プラン 月額料金(ユーザーあたり) 前提ライセンス
Business向け 約¥3,148(税抜・年払い) Microsoft 365 Business Standard等
Enterprise向け 約¥4,497(税抜・月払い) Microsoft 365 E3/E5等のエンタープライズライセンス

重要な注意点:Microsoft 365 Copilotを利用するには、上記のCopilot専用ライセンス料金に加えて、既存のMicrosoft 365ライセンス費用が別途必要です。導入前に総コストを試算することを強く推奨します。

個人向けCopilot Pro

個人ユーザー向けには「Copilot Pro」プランも提供されており、Microsoft 365の個人向けサブスクリプションに加えて利用できます。ただし、企業での組織的な活用を想定している場合は法人向けプランの利用を検討してください。

GitHub Copilotの使い方

1. アカウント・プランの準備

  1. GitHubアカウントを作成(未登録の場合)
  2. GitHub CopilotのプランページからFreeまたは有料プランを選択・申し込み
  3. Freeプランの場合は申込不要でGitHubアカウント作成後に利用可能

2. VS CodeでのCopilot導入手順

  1. VS Codeの拡張機能マーケットプレイスで「GitHub Copilot」を検索してインストール
  2. GitHubアカウントでサインイン
  3. コードファイルを開き、コメントや変数名を入力するとAIが補完候補を表示
  4. Tabキーで提案を承認、Escキーで却下

3. Copilot Chatの活用

VS Codeのサイドバーにあるチャットパネルから、コードに関する質問を自然言語で行えます。「このコードのバグを見つけて」「テストを書いて」「英語でコメントを追加して」などの指示が可能です。

4. エージェントモードの活用(2026年〜)

エージェントモードでは、「〇〇という機能を実装して」といった高レベルな指示を与えると、CopilotがファイルをまたいでコードのリーディングとWritingを繰り返し、複数ステップの実装を自律的に行います。2026年3月からVS CodeとJetBrains両方で正式利用可能になりました。

Microsoft 365 Copilotの使い方

1. 利用開始の前提条件

  • 対象のMicrosoft 365ライセンスを保有していること
  • 組織のIT管理者がCopilotライセンスを割り当てていること
  • Microsoft 365アプリ(デスクトップ版またはWeb版)が最新版であること

2. Wordでの使い方

新規ドキュメントを開くと「Copilotで下書き」ボタンが表示されます。プロンプトを入力すると、AIが構成・文章を自動生成します。既存文書に対しては「要約」「改訂」「トーンの変更」などの指示も可能です。

3. Teamsでの使い方

会議中または会議後にCopilotボタンをクリックすると、議事録・要点・アクションアイテムが自動生成されます。「誰が何を合意したか」「次のステップは何か」といった質問もCopilotに聞けます。

4. Excelでの使い方

データを選択した状態でCopilotを起動し、「売上トレンドを分析して」「前年比を計算して」などと入力すると、グラフ生成や数式作成をAIが代行します。

活用事例

GitHub Copilotの活用場面

場面1:新機能開発の高速化

APIエンドポイントの追加やCRUD処理の実装など、パターン的なコードはCopilotに任せることで実装時間を大幅に短縮できます。エンジニアはロジックの設計やレビューに集中できるようになります。

場面2:コードレビューの効率化

PRにCopilotによるAIレビューを組み込むことで、基本的なコード品質・セキュリティリスクのチェックを自動化できます。人間のレビュアーはより重要な設計判断に注力できます。

場面3:テストカバレッジの向上

既存関数に対してCopilotにユニットテストを生成させることで、テスト記述のコストを下げながらカバレッジを向上させることができます。

Microsoft 365 Copilotの活用場面

場面4:会議の生産性向上

Teamsの会議録画・文字起こしとCopilotを組み合わせることで、毎回の会議後に議事録作成・アクションアイテム整理が自動化されます。会議参加者が別のタスクに集中できる時間が増えます。

場面5:提案書・資料作成の効率化

PowerPoint CopilotとWord Copilotを組み合わせて、提案書のアウトライン生成→スライド化→レビューのフローを大幅に短縮できます。

場面6:大量メール対応の効率化

Outlook Copilotでメールの要約・返信案生成を活用することで、1日あたりのメール処理時間を削減できます。特に複数プロジェクトを掛け持ちしているマネジャー層に有効です。

どちらを選ぶべきか?選び方ガイド

GitHub Copilotを選ぶべきケース

  • エンジニア・開発者でコーディングの生産性を上げたい
  • コードレビュー・テスト・ドキュメント作成を自動化したい
  • まず無料で試してから判断したい
  • チーム全体でコーディング支援AIを統一したい(Businessプラン)

Microsoft 365 Copilotを選ぶべきケース

  • エンジニア以外のビジネスパーソンが多い組織
  • Word・Excel・PowerPoint・Teamsを日常的に業務で使っている
  • 会議の議事録作成・メール処理・資料作成を効率化したい
  • 組織全体でMicrosoft 365を導入済みで追加コストを最小化したい

両方導入するケース

エンジニアチームとビジネスチームが共存する組織では、エンジニアにはGitHub Copilot(Business)、ビジネス部門にはMicrosoft 365 Copilotを導入する組み合わせが最も費用対効果が高いと言えます。それぞれの業務文脈に最適化されたAI支援を提供できるからです。

AIツール導入を検討している方へ

GitHub CopilotやMicrosoft 365 Copilotの導入は、単なるツール選定ではなく、組織全体のAI活用戦略の一部です。どのツールを選ぶか、どう展開するか、どう定着させるかによって効果は大きく変わります。

Renueでは、AIコーディング支援ツールの導入支援からMicrosoft 365 Copilotの活用コーチングまで、組織の状況に合わせた最適な導入支援を行っています。

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よくある質問(FAQ)

Q1. GitHub CopilotとMicrosoft 365 Copilotは何が違いますか?

GitHub Copilotはエンジニア向けのコーディング支援AIで、VS CodeなどのIDEでコードの補完・生成・レビューを行います。一方、Microsoft 365 CopilotはWord・Excel・Teams・Outlookなどのビジネスアプリに統合されたAIで、文書作成・データ分析・議事録生成を支援します。用途がまったく異なるため、エンジニアにはGitHub Copilot、ビジネスユーザー全般にはMicrosoft 365 Copilotが適しています。

Q2. GitHub Copilotは無料で使えますか?

はい、GitHub Copilot Freeプランは無料で利用できます。月2,000回のコード補完と限定的なCopilot Chat機能が利用可能です。ただし業務での本格利用には、無制限補完が使えるProプラン(月$10)以上を推奨します。学生・教員向けには無料でProプランと同等の機能が提供されるプログラムもあります。

Q3. Microsoft 365 CopilotはExcelやWordで本当に使えますか?具体的にどんなことができますか?

はい、実際に使えます。Wordでは「〇〇についての提案書を作成して」と入力するだけでドラフトが生成されます。Excelでは「このデータから売上トレンドを分析して」と自然言語で指示するとグラフと分析コメントが自動生成されます。Teamsでは会議後に議事録・アクションアイテムが自動生成されます。ただし、Microsoft 365のライセンスとCopilotライセンスが別途必要です。

Q4. GitHub Copilotは日本語に対応していますか?

GitHub Copilot Chatは日本語での質問・指示に対応しています。「このコードのバグを日本語で説明して」「テストケースを日本語のコメント付きで書いて」といった指示も理解できます。ただし、コード補完については英語のコメントや変数名の方がより精度の高い提案が得られる傾向があります。

Q5. GitHub Copilotを使うと生成されたコードの著作権はどうなりますか?

GitHubの利用規約では、GitHub Copilotが生成したコードの所有権はユーザーに帰属するとされています。ただし、生成されたコードが既存のオープンソースコードと類似する可能性があるため、商業利用時には生成されたコードのレビューを行い、ライセンス的に問題のないコードであることを確認することが推奨されます。GitHub CopilotにはDuplication Detectionフィルターも搭載されており、既存コードとの重複を検出する機能があります。

Q6. Microsoft 365 Copilotを導入する際の前提条件は何ですか?

Microsoft 365 Copilotの法人向けプランを利用するには、既存のMicrosoft 365ライセンス(Business StandardまたはE3/E5等)が必要です。Copilotライセンス料は上記ライセンス料に追加される形になります。また、組織のIT管理者がMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)上でCopilotライセンスを各ユーザーに割り当てる作業も必要です。

まとめ

GitHub CopilotとMicrosoft 365 Copilotは、名称は似ていますが対象ユーザーと用途がまったく異なるAIツールです。

  • GitHub Copilot:コーディング特化。Free〜$39/月のプランで個人から大企業まで対応。エンジニアの開発生産性を大幅に向上させる。
  • Microsoft 365 Copilot:ビジネス文書・コミュニケーション特化。月額約¥3,148〜のライセンス追加で既存のM365環境に統合。非エンジニアのナレッジワーカー全般に有効。

どちらも今後AIエージェント機能が強化される方向にあり、導入の意義は高まっています。自社の課題や主要ユーザー層に合わせて最適なツールを選択し、段階的に活用範囲を広げていくことが成功の鍵です。