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コンサルティングファームのリサーチ部門の業務内容|業界分析からベンチマーク調査・データ収集まで徹底解説

2026/9/16 (更新: 2026/9/1)

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コンサルティングファームのリサーチ部門の業務内容|業界分析からベンチマーク調査・データ収集まで徹底解説を解説【2026年版】

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コンサルティングファームのリサーチ部門の業務内容|業界分析からベンチマーク調査・データ収集まで徹底解説

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2026/9/16 公開2026/9/1 更新

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コンサルティングファームのリサーチ部門の業務内容|業界分析からベンチマーク調査・データ収集まで徹底解説

リサーチ部門は、コンサルティングファームの「知の基盤」を支える部門です。コンサルタントがクライアントの経営課題を解決するために必要な情報を収集・分析し、ナレッジとして整理・蓄積します。デスクリサーチ(公開情報の調査)、ベンチマーク調査(先進事例の比較分析)、規制動向の追跡、定量データの収集・加工まで、プロジェクトの「知的インフラ」を提供する専門チームです。

本記事では、リサーチ部門の主要業務(業界分析・市場調査、ベンチマーク調査、規制動向レポート、データ収集・加工・分析、競合分析・企業調査)を具体的に解説します。

リサーチ部門の主要業務

業務1:業界分析・市場調査

業務の詳細

  • 市場規模の推計:対象市場の規模(金額・数量)、成長率、将来予測の算出(出典:Rally Note "コンサルのリサーチ実務"
  • 業界構造の分析:バリューチェーン、プレイヤーマップ、収益構造の分析
  • トレンド分析:技術トレンド、消費者トレンド、規制トレンドの調査・分析
  • レポートの作成:調査結果を構造化した業界分析レポートの作成
  • データソースの管理:各種データベース(Statista、Bloomberg、各省庁統計等)のライセンス管理と活用ガイドの整備

この業務で人間にしかできないこと

  • 調査の「筋」の設定(「このプロジェクトではどの情報を集めれば意味があるか」の調査設計力)
  • データの裏にある「なぜ」の解釈(「この市場が縮小しているのはなぜか」の構造的理解)

業務2:ベンチマーク調査

業務の詳細

  • 先進事例の調査:国内外の先進企業・先進地域のベストプラクティスの調査
  • 比較分析:クライアントの現状とベンチマーク先の定量的・定性的な比較
  • 示唆の抽出:ベンチマーク比較からクライアントへの示唆(インプリケーション)を導出
  • ベンチマークレポートの作成:比較表、チャート、示唆をまとめたレポートの作成
  • ベンチマーク訪問の企画:先進企業への視察(ベンチマーク訪問)の企画・アレンジ

この業務で人間にしかできないこと

  • ベンチマーク先の選定判断(「このクライアントにとって最も参考になるベンチマーク先はどこか」の選定力)
  • 示唆の抽出(「この違いが何を意味し、クライアントは何をすべきか」のSo What?の導出力)

業務3:規制動向レポート

業務の詳細

  • 法令・規制の追跡:クライアントの事業に影響する法令改正、業界ガイドラインの改定を継続的に追跡
  • 規制動向レポートの作成:法令改正の概要、影響分析、対応のタイムラインをまとめたレポートの作成
  • 海外規制の調査:GDPR、AI規制法(EU AI Act)等の海外規制動向の調査・分析
  • パブリックコメントの分析:規制案に対するパブリックコメントの動向分析
  • 規制当局の方針分析:金融庁、厚労省、国交省等の規制当局の方針・監督重点の分析

この業務で人間にしかできないこと

  • 規制の「趣旨」の解釈(条文だけでなく、規制当局の意図を読み取る力)
  • クライアント事業への影響判断(「この規制はクライアントのどの事業にどう影響するか」の具体的判断)

業務4:データ収集・加工・分析

業務の詳細

  • 定量データの収集:政府統計、業界団体データ、企業IR情報、市場調査レポートからの定量データの収集
  • データクレンジング:収集したデータの不整合・欠損の修正、フォーマットの統一
  • 統計分析:回帰分析、相関分析、時系列分析等の統計的手法を用いたデータ分析
  • 可視化:分析結果のグラフ・チャート・ダッシュボードの作成
  • データベースの構築:プロジェクト横断で活用できるデータベースの構築・維持

この業務で人間にしかできないこと

  • データの品質判断(「このデータソースは信頼できるか」「このサンプルサイズは十分か」の判断)
  • 分析結果の解釈(統計的に有意でも、ビジネス上の意味があるかの判断)

業務5:競合分析・企業調査

業務の詳細

  • 競合企業プロファイルの作成:競合企業の戦略、組織体制、業績、強み・弱みをまとめた企業プロファイルの作成
  • 競合の打ち手の分析:競合企業の最近の戦略的アクション(M&A、新規事業、提携等)の分析
  • 財務ベンチマーク:競合企業の財務指標(売上高、利益率、ROE等)の比較分析
  • 特許・技術動向の調査:競合の特許出願動向、技術開発の方向性の調査
  • ニュース・SNSモニタリング:競合に関するニュース、SNSの反応、評判の継続的なモニタリング

この業務で人間にしかできないこと

  • 競合の戦略意図の推察(「なぜこの競合はこの動きをしたのか」の戦略的読み解き)
  • 一次情報の獲得(守秘義務・営業秘密・インサイダー情報規制を遵守した範囲でのエキスパートインタビュー)

AI化の可能性と限界

AIで効率化できる業務

  • DeepResearchによるデスクリサーチの自動化:AIが業界レポート・ニュース・学術論文を自動収集→要約→トレンド分析し、リサーチ期間を劇的に短縮
  • 競合モニタリングの自動化:AIが競合企業のニュース・IR情報・特許出願を自動巡回しアラート
  • 規制動向の自動追跡:AIが官報・規制当局の公表資料を自動スキャンし、関連改正を検出
  • データ収集・加工の自動化:AIがWeb上のデータを自動スクレイピングし、クレンジング・構造化
  • レポートのドラフト生成:LLMが分析結果からレポートの構成・本文のドラフトを自動生成

人間にしかできない業務

  • 調査の「筋」の設定:「何を調べれば答えに近づくか」の設計力
  • データの「なぜ」の解釈:数値の裏にある構造的原因の理解
  • ベンチマークからの示唆抽出:So What?の導出力
  • 規制の趣旨解釈:条文の裏にある規制当局の意図の読み取り
  • 競合の戦略意図の推察:非公開の動機を読み解く洞察力

まとめ

コンサルティングファームのリサーチ部門は、業界分析・市場調査、ベンチマーク調査、規制動向レポート、データ収集・加工・分析、競合分析の5つの業務で構成されています。AIはDeepResearchによるデスクリサーチの自動化や競合モニタリング、規制動向の自動追跡で大幅な効率化に貢献しますが、調査の「筋」の設定、データの「なぜ」の解釈、ベンチマークからの示唆抽出、規制の趣旨解釈は完全にリサーチャーの知性と経験の領域です。

設計観点の整理:コンサルリサーチAI導入で陥りやすい3大落とし穴

コンサルリサーチ部門のAI活用では、Deep Research系ツール活用時の著作権・クライアント機密情報保護・引用の正確性が核心論点です。ここでは、著作権/引用・グローバルAI×越境データ・中国拠点×PIPLの3観点で落とし穴を整理します。

落とし穴1:著作権法×引用要件×AI Deep Researchのハルシネーション管理

リサーチ部門は、著作権法第32条(引用要件:公表された著作物・引用の目的上正当な範囲内・主従関係・出所明示)・営業秘密(不正競争防止法第2条第6項)・個人情報保護法・有料データベースの利用規約(Bloomberg・Refinitiv・IBISWorld・Statista等のAI利用・再配布に関する制限)・クローラー禁止サイトのrobots.txt遵守・著作権法第30条の4(AI学習例外規定)の多層規制下にあります。Deep Research系(OpenAI/Gemini/Perplexity/Grok/Manus)のAI活用の落とし穴は、①AI引用のハルシネーション(存在しない文献・誤ったURL)、②著作権法第32条引用要件の主従関係・出所明示をAI出力が満たすか、③有料データベース利用規約でAI/LLM学習・スクレイピングが禁止されていないかの個別確認、④競合のSEC開示・IR資料のAI分析とインサイダー情報の境界、⑤クライアント機密情報のDeep Research入力時のZero Data Retentionの5点です。対策として、Deep Research出力は必ず原典URLで存在確認・引用形式(著者・タイトル・発行年・URL)を人間が精査、有料DB利用規約をAI活用前に法務レビュー、インサイダー情報取扱AIログを監査可能に保持、Zero Data RetentionベンダーのAIで機密リサーチを処理する5層運用が必要です。

落とし穴2:グローバルリサーチAI×EU AI Act×越境データ

日系リサーチ部門がグローバルDeep Research AIを導入する際は、EU AI Actの高リスクAI規制(適用時期は段階的に定められているとされています)(公共サービス分野・信用スコア連動分野)・GDPR第22条自動意思決定・越境個人情報のSCC/BCR処理・EU DSM(Digital Single Market)指令の著作権AI学習例外・米国Fair Use原則との整合・FCPA/UKBAの国際リサーチ営業規制が論点化します。

落とし穴3:中国拠点リサーチAI×PIPL/大模型備案×情報管制

中国拠点リサーチAI活用では、個人情報保護法(PIPL 2021年11月施行)・データセキュリティ法(2021年9月施行)・データ越境規制(2024年3月22日公布・施行の「規範と促進データ跨境流動規定」)・網信弁「生成式人工智能服务管理暂行办法」(2023年8月15日施行)の大模型備案要件・反外国制裁法・国家機密法(2024年5月改正)の重要情報該当性判定・中国インターネット情報検閲との整合が論点化します。対策として、中国拠点リサーチAIは現地完結型で中国国内データセンター完結、日本本社への情報共有は匿名化・集約化レポート、大模型備案番号をベンダー契約時に確認、機密情報を含む調査は国家機密法該当性判定をCheckpoint化する5層運用が必要です。

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FAQ

よくある質問

業界分析・市場調査、ベンチマーク調査(先進事例の比較分析)、規制動向レポート、データ収集・加工・分析、競合分析・企業調査の5つが主要業務です。

AIが学術論文・ニュース・レポートを自動収集→要約→トレンド分析し、従来時間がかかっていたデスクリサーチを大幅に短縮する技術です。コンサルのリサーチ業務に大きな影響を与えています。

DeepResearchによるデスクリサーチの自動化、競合モニタリングの自動化、規制動向の自動追跡、データ収集・加工の自動化などがAIで効率化できます。調査の設計やベンチマークからの示唆抽出は人間にしかできません。

主に、業界分析(市場規模・成長性・競合構造)、ベンチマーク調査(先進事例・KPI比較)、規制動向(政府・業界団体)、企業調査(M&A・財務・組織)、データ収集(公開データ・有料DB・スクレイピング)、データ加工・統計分析、AIによる支援を活用したDeepResearch、AgentOps、ChatOpsによるリサーチャー連絡、データガバナンス(情報の鮮度・出典管理)、外部AIパートナー連携、社員教育、KPIモニタリング、などです。

主に、社内データベースとアクセス権ガバナンス、AIによる支援を活用した自動収集・要約・引用検証、SRE/プラットフォームエンジニアリングとの連携(データレイク・LLMOps)、AIエージェントによるDeepResearch・トレンドスキャン、AgentOps、ChatOpsによる調査連絡、データガバナンス(出典管理・利益相反チェック)、外部AIパートナー(DBベンダー)との連携、社員教育(リサーチ手法・統計・AIリテラシー)、ハルシネーション対策プレイブック、KPIモニタリング(調査リードタイム・引用精度・インサイトの活用率)、PDCAサイクル、です。リサーチ部門は単なる調査作業ではなく、コンサルティングの説得力を支える組織能力として、長期的な事務所競争力の本質的な要素となります。

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