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証券会社リテール営業の業務内容|AI化できる業務と実装アプローチを解説【2026年版】

2026/9/16 (更新: 2026/9/5)

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証券会社リテール営業の業務内容。AI化できる業務と実装アプローチを徹底解説【2026年版】

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証券会社リテール営業の業務内容|AI化できる業務と実装アプローチを解説【2026年版】

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株式会社renue

2026/9/16 公開2026/9/5 更新

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証券会社リテール営業の業務内容|AI化できる業務と実装アプローチ

証券会社のリテール営業は、個人投資家に対して株式・投資信託・債券などの金融商品を提案・販売する部門です。顧客のライフプランに応じた資産形成のパートナーとして、単なる商品販売にとどまらない「資産コンサルティング」の役割が求められています。

本記事では、リテール営業の具体的な業務フロー(顧客開拓→提案→契約→フォロー)を詳細に解説し、各業務のAI化可能性を「効果×難易度」のマトリクスで整理します。大和証券ではSAS社のAIマーケティングソリューション「SAS Customer Intelligence」を導入し、顧客属性や保有資産のデータをAIで分析して商品別購入確率を予測。営業員のCRMに「今日連絡すべき顧客と提案内容」を表示する仕組みを構築しています(出典:SAS社公式事例ページ東洋経済オンライン)。

リテール営業の役割とミッション

リテール営業のミッションは、個人の資産形成・資産管理を支援し、顧客の生涯にわたる金融パートナーとなることです。KPIとしては預かり資産残高、売買手数料収入、新規口座開設数、投資信託の販売額などが設定されます。

近年は「プッシュ型の商品販売」から「顧客ニーズに基づくコンサルティング」への転換が進んでおり、AIがファイナンシャル・アドバイザーの業務を支援する動きが加速しています。投資情報の分析、提案素案の作成、顧客ポートフォリオのモニタリングといった業務でAIの活用が進んでいます。

リテール営業の主要業務フローとAI化の可能性

業務1:顧客リスト作成・優先順位付け

現在の業務フロー

  1. CRMシステムから顧客データ(保有資産、取引履歴、年齢、職業、家族構成)を抽出
  2. 市場環境(株価変動、金利動向、新商品の発売)に照らし、アプローチすべき顧客を選定
  3. 顧客ごとの優先順位を決定し、当日のアクションプランを作成

課題・ペインポイント

  • 数百〜数千人の担当顧客のなかから、今日アプローチすべき顧客を選ぶのは属人的な判断に依存
  • ベテランは「勘と経験」で適切な顧客を選べるが、若手はそのスキルを短期間で習得できない
  • 顧客データの分析に時間がかかり、実際の電話・面談の時間が削られる

AI化のアプローチ

大和証券の事例では、AIが顧客属性・保有資産・行動履歴を分析し、CRMシステム上に「今日連絡すべき顧客」と「提案すべき内容」を表示する仕組みを構築しています(出典:SAS公式事例)。

  • 入力データ:顧客の保有資産、取引履歴、年齢・ライフステージ、直近の市場イベント
  • LLMへの指示:「この顧客の保有ポートフォリオと直近の市場変動を踏まえ、今日伝えるべきポイントを3つ整理してください」
  • 人間が判断すべきポイント:AIの提案を採用するか、顧客との関係性を考慮して別のアプローチにするかの最終判断

業務2:ポートフォリオ提案書の作成

現在の業務フロー

  1. 顧客のリスク許容度、投資目標、時間軸をヒアリング
  2. 適合性確認(金融商品取引法に基づく顧客の投資経験・資産状況の確認)
  3. 顧客の条件に合致する資産配分(株式/債券/投信/現金の比率)を設計
  4. 提案書として文書化し、パフォーマンスシミュレーションを添付

課題・ペインポイント

  • 一人ひとりに最適化された提案書の作成に1〜2時間かかる
  • ベテランのノウハウ(「退職金の運用にはこの配分が良い」等)が形式知化されていない
  • 市場環境の変化に応じた提案の更新が追いつかない

AI化のアプローチ

  • 入力データ:利用時は機密性・安全性・プライバシーを個別に確認してください。
  • LLMへの指示:「顧客の課題と自社サービスの適合点を整理する提案書のドラフトを作成。各資産クラスの推奨理由と想定リスクを記載」
  • 人間が判断すべきポイント:AIドラフトの資産配分が顧客の実情に合っているか、適合性の観点で問題ないかの確認

業務3:重要事項説明・適合性確認

現在の業務フロー

  1. 金融商品取引法に基づく重要事項説明書(契約締結前交付書面)の内容を顧客に説明
  2. 顧客の投資経験、資産状況、投資目的を確認し、商品の適合性を判定
  3. 説明・確認の記録を文書化

AI化のアプローチ

  • 説明資料の最適化:商品のリスク説明を、顧客の投資経験レベルに合わせた表現にLLMが自動変換
  • 適合性チェックリストの自動生成:顧客属性と商品特性を照合し、確認すべきポイントをLLMが自動リスト化
  • 人間が判断すべきポイント:適合性の最終判断は必ず人間が行う(法的要件)

業務4:口座開設・各種手続き

現在の業務フロー

  1. 口座開設申込書の受付、本人確認書類の確認
  2. 反社チェック(反社会的勢力に該当しないかの確認)
  3. 口座番号の採番、取引システムへの登録
  4. 各種届出変更(住所変更、相続手続き等)の対応

AI化のアプローチ

  • 申込書の記載漏れ・矛盾をAI-OCR+LLMが自動検出
  • 本人確認書類の画像認識・照合を自動化
  • 相続手続きの必要書類チェックリストをLLMが自動生成

業務5:アフターフォロー

現在の業務フロー

  1. 保有商品の運用状況レポートを定期的に送付
  2. 市場急変時の電話フォロー(「昨日の下落は〇〇が原因で、長期的には〇〇の見方です」)
  3. 満期到来・配当金入金のタイミングでリバランスや再投資を提案
  4. ライフイベント(退職、相続、子の進学等)に応じた資産見直し提案

課題・ペインポイント

  • 数百人の顧客全員にタイムリーにフォローすることが物理的に難しい
  • 市場急変時はフォローすべき顧客の優先順位付けに時間がかかる
  • フォローコールのスクリプトを毎回ゼロから考える必要がある

AI化のアプローチ

  • フォローコールスクリプトの自動生成:顧客のポートフォリオ+直近の市場イベントからLLMが個別最適化されたスクリプトを生成
  • フォロー優先順位の自動判定:市場急変時に、影響の大きい顧客をAIが自動特定しリスト化
  • 運用報告書の自動作成:保有資産の時価評価+期間損益をLLMがレポート形式にまとめ、コメントを付与

業務別AI化の優先順位マトリクス

業務AI化の効果導入の難易度優先度
顧客リスト作成・優先順位付け★★★★★中(データ整備が前提)最優先
ポートフォリオ提案書作成★★★★★低(LLMドラフト生成)最優先
アフターフォロー★★★★低(スクリプト生成)
口座開設・各種手続き★★★低(AI-OCR活用)
重要事項説明・適合性確認★★★高(法的要件あり)

汎用LLMでリテール営業を変革する|renue視点

リテール営業のAI化で最も重要なのは、ベテラン営業の暗黙知を「プロンプト」として形式知化することです。

例えば、ベテランが「まず生活防衛資金と保障を固め、その後で成長資産(株式・投信)の比率を徐々に上げていく」という提案スタイルを持っている場合、これをプロンプトとして構造化します。

具体的には以下のステップです。

  1. 暗黙知のヒアリング:ベテラン営業に「どういう顧客にどういう順番で提案するか」をヒアリングし、パターンを洗い出す
  2. プロンプトとして構造化:「顧客プロファイル(年齢/資産額/リスク許容度)→ 推奨アプローチ → 提案の順序 → 注意点」の形式で言語化
  3. LLMに実行させる:構造化したプロンプトに顧客データを入力し、LLMが個別最適化された提案書・スクリプトを生成
  4. 人間がレビュー・実行する:AIドラフトをベテランが確認し、必要に応じて修正してから顧客に提案

このアプローチにより、効果や精度は条件により異なるため、個別の検証が必要です。専用のロボアドバイザーシステムを導入するのではなく、汎用LLMに「営業ノウハウを教える」ことで実現できる点が重要です。

大和証券の事例のように、AIが顧客データを分析→提案内容を生成→営業員がCRMで確認して実行、という業務フローは、リテール営業の標準的なAI活用パターンとなりつつあります。

まとめ

証券会社のリテール営業は、顧客リスト作成→提案書作成→重要事項説明→口座開設→アフターフォローの5つの主要業務で構成されています。AI化の優先度が最も高いのは以下の2業務です。

  • 顧客リスト作成・優先順位付け:AIが顧客データを分析し「今日連絡すべき顧客」を自動提案(SAS社公式 大和証券事例
  • ポートフォリオ提案書の作成:顧客プロファイルからLLMが個別最適化された提案書ドラフトを自動生成

次の記事では、これらの業務をさらに具体的なAI実装レベルで掘り下げて解説します。

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FAQ

よくある質問

個人の資産形成・資産管理を支援し、顧客の生涯にわたる金融パートナーとなることです。KPIとしては預かり資産残高、売買手数料収入、新規口座開設数、投資信託の販売額などが設定されます。近年は「プッシュ型の商品販売」から「顧客ニーズに基づくコンサルティング」への転換が進んでおり、AIがファイナンシャル・アドバイザーの業務を支援する動きが加速しています。

主に四ステップです。顧客リスト作成・優先順位付け(CRMから顧客データを抽出し当日アクションプランを作成)、ポートフォリオ提案書の作成(リスク許容度・投資目標・時間軸をヒアリングして資産配分を設計)、重要事項説明・適合性確認(金融商品取引法に基づく説明と判定)、契約後フォロー(市場変動時の連絡、定期的なポートフォリオ見直し)、です。

AIが顧客属性・保有資産・行動履歴を分析し、CRMシステム上に「今日連絡すべき顧客」と「提案すべき内容」を表示する仕組みが代表的な活用例です。入力データは顧客の保有資産・取引履歴・年齢ライフステージ・直近の市場イベントで、LLMに「この顧客のポートフォリオと市場変動を踏まえ今日伝えるべきポイントを整理」と指示します。最終判断は営業員が顧客との関係性を考慮して行います。

顧客プロファイル(年齢・収入・資産額・リスク許容度)、投資目標、現在のポートフォリオを入力データとして、LLMに具体的な資産配分(株式/債券/投信の比率)の提案書ドラフトを作成させます。各資産クラスの推奨理由と想定リスクを記載した形式が標準で、AIドラフトの資産配分が顧客の実情に合っているか・適合性の観点で問題ないかは人間が確認します。

主に、AI提案を採用するか顧客との関係性を考慮して別アプローチにするかの最終判断、適合性の最終判断(金融商品取引法上の法的要件として人間判断が必要)、顧客のライフイベント変化に応じた長期視点の助言、長期信頼関係に基づく重要意思決定の伴走、などです。AIは情報分析と提案ドラフトを担い、人間は責任主体として最終判断を行う構造が標準です。

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