株式会社renue
図面AI
図面の読み取りから積算まで、AIで自動化できます
PDF/TIF/紙図面をAIが構造化し、見積の自動生成やCADコード生成による3Dモデル作成まで対応します。renueの図面AIが何をどこまでできるかをご覧ください。
設計ナレッジの「眠れる資産」問題
製造業の設計部門には、長年にわたって蓄積されたCADデータが膨大に存在します。しかし、多くの企業でこのデータは「保存はしているが活用できていない」状態です。過去の設計意図や加工条件の情報が図面ファイルの中に閉じ込められ、組織のナレッジとして共有・再利用される仕組みがありません。
生成AIの登場により、このCADデータに眠る設計ナレッジを自動的に抽出し、再利用可能な形で組織に還元できるようになりつつあります。本記事では、生成AIとCADデータの連携により設計ナレッジを最大限に活用する方法を解説します。
生成AIでCADデータから何を抽出できるか
1. 形状特徴の自動分類・タグ付け
AIがCADデータの3D形状や2D図面を解析し、部品の種類、形状特徴、加工方法を自動分類します。人手でのタグ付け作業なしに、膨大な図面資産を検索可能な状態にできます。renueのAI類似図面検索でも、図面の形状特徴を自動抽出してベクトル化し、類似部品の検索を実現しています。
2. 設計パラメータの構造化
図面に記載された寸法、公差、材質、表面処理などの設計パラメータをAIが自動で読み取り、構造化データとして抽出します。renueの図面読み取りAIでは、AI-OCRとLLMを組み合わせて、図面から設計情報を構造化データベースに格納する仕組みを構築しています。
3. 設計ルール・パターンの発見
過去の設計データを生成AIが分析し、設計者が暗黙的に従っていたルールやパターンを発見します。例えば「この材質の場合はこの公差範囲を使っている」「この構造の場合はこのリブ形状を採用している」といった設計判断のパターンを可視化できます。
4. 製造指示の自動生成
CADデータから加工に必要な情報を抽出し、製造指示書や工程計画書のドラフトを生成する機能の提供が進んでいます。デンソー工機部とSceneは、3D CAD情報からM-BOM(製造部品表)や組立手順書をAIも活用して作成する機能を共同開発しています。Sceneの2025年11月17日発表では2026年4月のSaaS形式での提供を予定していました。その後、2026年6月30日の発表で「3D Docs AI」のScene Workspaceへのβ機能搭載を公表しており、AIによるドラフト生成と人によるレビューを組み合わせる仕組みです。
最新のCAD×生成AI連携
AutoCADのAI機能強化
Autodeskの2025年9月18日発表によると、従来AutoCAD Plusで提供していたAIによる自動化などの機能が、2025年9月9日からAutoCADの単体サブスクリプションでも利用可能になりました。対象にはスマートブロックやマークアップアシストなどが含まれ、テキストからCADモデル全体を生成する機能の提供開始を指すものではありません。パターン認識ベースの自動化機能により、設計者が繰り返し行う定型作業を効率化できます。
テキスト・スケッチからのCADデータ自動生成
Autodesk社は「編集可能な状態」のCADデータを自動生成する機能の開発を進めています。従来の画像生成AIとは異なり、生成されたCADモデルを設計者が自由に編集できる点が革新的です。renueのDrawing Agentも、2D図面からAIエージェントが自律的に3Dモデルを生成し、品質を自己評価・改善するアプローチを採用しています。
自然言語による設計指示
「この部品を軽量化して」「この接合部の強度を上げて」といった自然言語の指示からCADモデルを修正する技術が進展しています。設計者は形状操作の詳細をCADソフトに任せ、設計意図の伝達に集中できるようになります。
設計ナレッジ活用のロードマップ
ステップ1:CADデータの棚卸しとデジタル化
まずは既存のCADデータと紙図面の棚卸しを行い、デジタル化が必要な図面を特定します。紙図面が残っている場合は、AI-OCRによるデジタル化を先行して進めます。
ステップ2:設計情報の構造化と検索基盤の構築
CADデータから形状特徴と設計パラメータを自動抽出し、検索可能なデータベースを構築します。AI類似図面検索を導入することで、形状ベースの高度な検索が可能になります。
ステップ3:設計判断の支援と自動化
蓄積された設計ナレッジをもとに、新規設計時のAIアシスタント(類似部品の提案、設計ルールの自動チェック、コスト概算など)を段階的に構築します。
よくある質問(FAQ)
Q. 古いCADフォーマット(IGES、STEP等)のデータもAIで活用できますか?
はい。IGES、STEP、DWG、DXFなどの主要なCADフォーマットに対応したAIツールが多数あります。renueの図面AIの公開仕様では、入力にIGES・STEP等の3D CAD形式、DWG・DXF等の2D CAD形式、PDF等の画像形式を挙げています。出力にはSTEP・STL・GLB等を案内しており、読み込み対応と出力対応は別です。SVGの解析範囲や古い版・独自形式は、対象データで個別に確認する必要があります。
Q. 設計ナレッジのAI化にはどのくらいの図面数が必要ですか?
類似図面検索であれば数百枚〜数千枚程度から効果が出始めます。設計パターンの発見やルール抽出には、同種の部品で数千枚〜数万枚のデータがあると精度が向上します。まずは特定の製品ラインや部品カテゴリに絞って始めるのが現実的です。
Q. 設計ナレッジのAI化を始める第一歩は?
最も始めやすいのは「AI類似図面検索の導入」です。既存のCADデータをアップロードするだけで、形状ベースの検索が可能になり、設計資産の再利用がすぐに始められます。その成果を確認してから、設計パラメータの構造化やAIアシスタントの構築に進むステップアップ型のアプローチが推奨です。
設計ナレッジのAI活用なら株式会社renueにご相談ください
株式会社renueでは、AI類似図面検索、図面読み取りAI、Drawing Agent(2D→3D自動生成)を組み合わせ、CADデータに眠る設計ナレッジの抽出・活用を支援しています。公開仕様に記載されたIGES・DWG・PDF等の読み込みを活用し、図面のデジタル化から検索基盤の構築まで支援します。SVGを含む形式ごとの解析・出力範囲や旧版データの扱いは、個別に確認します。まずはお気軽にお問い合わせください。




