【最新版】AI類似図面検索システム25選!各ツールの特徴や価格を徹底比較

【最新版】AI類似図面検索システム25選!各ツールの特徴や価格を徹底比較

公開日: 2025/4/24

はじめに

近年、AI技術の発展により、膨大な図面データから類似図面を高速で検索できるシステムが登場し、製造業の業務効率化を大きく支えています。新規図面の作成や見積もりに時間がかかるといった課題も、これらのシステムで解決が可能です。

本記事では、2024年現在の最新AI類似図面検索システム25選を紹介し、それぞれの特徴や料金体系、活用方法について解説します。また、設計や製造における具体的な活用メリットも詳しく説明していきます。




目次

1.AI類似図面検索とは?

2.AI類似図面検索のメリット

3.最先端のAI図面検索ツール【注目3選】

 ①CADDi Drawer
 ②SellBOT
 ③図面管理・活用AIソリューション

4.その他のAI類似図面検索システム

 ④図面バンク
 ⑤ATTA
 ⑥AI Drawing Search
 ⑦AI図面検索システム
 ⑧AI図面管理システム alphaPRIMO
 ⑨AI類似図面検索(テクノア)
 ⑩AI類似図面検索(創屋)
 ⑪AI類似図面検索システム
 ⑫AI類似画像検索ベースシステム ATON – if2
 ⑬blue assistant
 ⑭brox
 ⑮D-QUICK7
 ⑯Hi-PerBT 図面検索AI
 ⑰LearningBook
 ⑱meviy Finder(メビーファインダー)
 ⑲匠フォース
 ⑳図面活用AI DiCA
 ㉑図面検索
 ㉒図面検索システム
 ㉓画像・図面比較システム「MIIDEL」
 ㉔3DCAD類似図面検索システム
 ㉕類似画像検索

5.AI類似図面検索システムの選び方と導入のポイント

6.まとめ




AI類似図面検索とは?

AI類似図面検索は、人工知能(AI)を活用して、大量の図面データベースから類似した図面を効率的に検索する技術です。従来のキーワード検索とは異なり、図面の形状や構造をAIが解析し、視覚的・機能的に似たデータを迅速に見つけ出します。


主な用途と期待される効果:

・新規図面作成時の過去データ参照
・流用設計での作業効率化
・製造プロセスでの加工条件や履歴データの活用




AI類似図面検索のメリット

1.営業での活用:見積もりの時間短縮

AI類似図面検索を活用することで、過去の類似図面の見積もり履歴を迅速に参照可能。これにより、従来3日かかっていた見積もり業務が1時間程度に短縮される事例もあります。

 2.設計での活用:既存図面の再利用

設計者が過去のプロジェクトで作成した類似図面を探す際、AIが視覚的な類似性で検索するため、数秒で必要なデータを取得可能です。これにより、新規設計の手間を削減し、生産性を向上させることができます。

3.製造での活用:加工条件の参照

AIが類似図面と紐づく加工条件やCAD/CAMデータを引き出すことで、加工準備や段取り時間を短縮。既存データを流用することで、品質の均一化にも貢献します。




最先端のAI図面検索ツール【注目3選】


1.CADDi Drawer(キャディ ドロワー)

特徴: キャディ株式会社が提供するクラウド型のAI図面検索システムで、類似図面検索に加え、AI-OCR・類似図面検索、図面自動解析、発注実績自動紐づけ、画像検索を搭載。

活用ポイント: 見積もり履歴の自動紐づけやビューワー機能が便利。

料金: 要問い合わせ

参考: https://caddi.com/drawer/




2.SellBOT

特徴: 株式会社REVOXが提供するAI図面検索&見積もり自動化システム。数量や加工条件を考慮した見積もりが可能。

活用ポイント: 新人でも即戦力として適正な見積もり業務を行うことができる。

料金: 月額10万円~+初期導入費(オプション追加による価格変動あり)

参考: https://www.sellbot.jp/




3.図面管理・活用AIソリューション

特徴: 株式会社renueが提供する、AI技術を活用した図面読み取りAIと見積もり自動生成システム。「図面AI」は、類似図面の検索機能を中心に、AI-OCRによる文字認識や図面データの整理機能を搭載しており、設計業務の効率化をサポート。さらに、過去の設計データを有効活用するための柔軟な検索機能を提供。

活用ポイント:

・図面データベースの統合管理により、重複設計の削減を実現。
・検索結果の精度が高く、大量の図面データの中から最適なものを短時間で見つけ出すことが可能。
・直感的な操作画面で、初心者でも簡単に利用可能。

料金: 図面数や導入規模に応じたカスタマイズ価格(要問い合わせ)

参考:https://zumen-solution.renue.co.jp/





その他のAI類似図面検索システム


4.図面バンク

特徴: 株式会社New Innovationsが提供するAI図面検索システム。定額制で比較的安価であり、類似図面を視覚的にリストアップが可能。

活用ポイント: シンプルな機能で使いやすく、コストパフォーマンスが高い。

料金: 月額48,000円

参考:https://zumen-bank.com/




5.ATTA

特徴: 京なか株式会社が開発したAI図面検索システム。高度な機械学習技術を用い、3D CADや図面データから類似性を自動検索。

活用ポイント: 3D CAD図面の効率的な管理と設計業務のスピードアップが可能。

料金: 月額100,000円(詳細な見積りは要問い合わせ)

参考:https://kyonaka-gozan.kyoto/service/aisearch/




6.AI Drawing Search

特徴: 株式会社高志インテックが提供する図面検索に特化したAIシステム。OCRによる文字認識、類似画像検索機能が搭載されており、製造業の設計データ管理をサポート。

活用ポイント: 複雑な検索条件でも高速で精度の高い結果を提供。

料金: 300万円(導入費用・ハードウェア・保守費用別、詳細な見積りは要問い合わせ)

参考:https://www.koushi-intec.co.jp/service/industry/ai-drawing-search.html




7.AI図面検索システム

特徴: 株式会社コスモサミットが提供するAI図面検索システム。図面の三面図を自動判別し、総合的な類似性の高い図面を迅速に検索可能。

活用ポイント: 図面を格納する場所はAWSなどクラウド上や、自社サーバーのオンプレミス上、どちらも対応可能。設計や調達プロセスの効率化を実現。

料金:

・セットアップ作業費:200,000円
・ソフトウェア費用:3,000,000円
・ハードウェア費用:別途
・保守費用:30,000円/月額
(詳細は要問い合わせ)

参考:https://www.csn.co.jp/remacsaizumen.html
価格参考:https://www.e-toyo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/mieruka.pdf




8.AI図面管理システム alphaPRIMO

特徴: 株式会社アルファTKGが提供するAI技術を活用した図面管理システム。類似検索機能に加え、図面に紐づいた写真、動画、過去見積結果をアップロードできる。紙図面をPDFやTIFF形式にデータ化する際、自動で文字起こしされる。

活用ポイント: データベースとの統合により、設計履歴の一元管理が可能。

料金: 要問い合わせ

参考:https://a-tkg.com/alfaprimo




9.AI類似図面検索(テクノア)

特徴: 株式会社テクノアが提供する類似図面検索システム。2D/3Dデータから形状や構造の類似性を自動で検索。ユーザーごとにAIをチューニングして提供するため、精度の高い検索が可能。

活用ポイント: 図面は自社サーバーに保存したものが検索対象になっているため、設計変更や新規開発時における過去データの再利用が容易。

料金: 初期費用1,000,000円、利用料月額30,000円~

初期費用の内訳
・ソフト:300,000円
・セットアップ:200,000円
・AI構築:500,000円

参考:https://www.techs-s.com/product/ai-ruiji
価格参考:https://www.techs-s.com/product/ai-ruiji/requirement




10.AI類似図面検索(創屋)

特徴: 創屋株式会社が提供するAI図面検索システム。AIが検索対象の図面の特徴をディープラーニングにより抽出し、類似度(%)順に結果を出力。業務の効率化を目指したカスタマイズ可能なツール。

活用ポイント: 類似性分析を通じて新規設計の手間を削減。社内ネットワーク上にAIマシン(類似図面の検索用AIが入ったPC)を追加する比較的シンプルなシステム構成で、社内サーバー上に図面データを入れている企業にとってはシステム構築費用を抑えることができる。

料金: システム構成により変動、要問い合わせ

参考:https://www.souya.biz/ai-soln/drawing-search/




11.AI類似図面検索システム

特徴: 株式会社フアクトが提供するAIを活用した図面検索プラットフォーム。「創屋」が開発・提供しているAI類似図面検索システムの正規代理店。高いカスタマイズ性と導入のしやすさが特徴。

活用ポイント: 自社の既存システムとの親和性が高い図面検索システムをお探しの企業や、特注のシステムをお求めの企業におすすめ。

料金: システム構成により変動、要問い合わせ

参考:https://www.fact-cam.co.jp/product/2023/03/aizumen.html




12.AI類似画像検索ベースシステム ATON – if2(アトン-イフツー)

特徴: 株式会社モアシスジャパンが提供する図面検索システム。AIを使用して類似の写真や図面データを検索し、類似度の高い順に検索結果をサムネイル表示。部分指定検索や差分表示にも対応。

活用ポイント: 差分表示機能を用いて、製品や建物の検査(傷やひび割れの確認)など品質管理にも利用可能。

料金: 要問い合わせ

参考:https://www.moresys.jp/atonif2.php




13.blue assistant

特徴: Queue Incが開発した、AIを活用した類似図面検索ツール。類似図面検索機能を備え、形状検索による効率的な検索作業を実現。

活用ポイント: 形状検索によって図面や部品の名称を覚えていなくても検索可能。若手技術者でも時間や手間を短縮できる。

料金: 要問い合わせ

参考:https://note.com/queue_kairi




14.brox

特徴: 株式会社インフォディオが提供する検索AIシステム。データ形式の横断検索ができる。高精度AI-OCR技術で文書をテキスト化するため、画質の悪いFAX文書や手書き文字も検索可能。

活用ポイント: ハイライト表示で目的のテキストや図面が探しやすく、時間短縮になる。

料金: 初期費用250万円~+年間ライセンス費用60万円~(詳細は要問い合わせ)

参考:https://brox-ai.net/




15.D-QUICK7

特徴: 株式会社アイサイトが提供する図面管理システム。図面をAIが部品の形状で検索することで、過去の類似図面を素早く検索できる。AI-OCRオプションもあり、紙図面をスキャンして電子データ化する際に正確な文字起こしが可能。

活用ポイント: 以前の図面から少し形状を変えた図面の見積もりや、設計時間を短縮することが可能。

料金: 100~500万円の価格帯(詳細は要問い合わせ)

参考:https://d-quick.i-site.co.jp/d-quick7/




16.Hi-PerBT 図面検索AI

特徴: 株式会社日立ソリューションズ西日本が提供する図面検索システム。同社の図面管理システム「Hi-PerBT Advanced 図面管理」のサーバー、またはWindowsの共有フォルダ内の図面が検索対象。2D・3D図面の類似検索が可能。

活用ポイント: 2つの図面を重ね合わせて違いのある場所をハイライト表示ができるため、図面が探しやすく時間短縮になる。

料金: 要問い合わせ

参考:https://www.hitachi-solutions-west.co.jp/products/industry/ad/aisearch/index.html




17.LearningBook

特徴: 株式会社Glia Computingが提供するAI類似図面検索システム。検索結果においてマークを表示し、AIが何を識別したのかをユーザーが確認することができる。熟練設計者が図面検索のノウハウを記録する機能を搭載。

活用ポイント: 熟練設計者のノウハウ記録を若手技術者が参考にし、検索に活かすことができる。

料金: 要問い合わせ

参考:https://www.glia-computing.com/service/learning-book/




18.meviy Finder(メビーファインダー)

特徴: 株式会社ミスミが提供する無料の類似図面検索ツール。過去の設計データの「整理・探す・共有」を可能にしたクラウドサービス。

活用ポイント: 無料で利用でき、図面データにまつわるあらゆる手間を削減可能。

料金: 無料

参考:https://finder.meviy.misumi-ec.com/ja-jp/




19.匠フォース

特徴: 匠技研工業株式会社が提供するAI類似図面検索システム。自社開発したAIにより、図面情報を読み取り、見積もりを提案。専門スタッフがユーザー企業の業務に適した見積もりロジックの提案を支援。AIだけでなく人による集合知も活用し、より精度の高い見積もりができる。

活用ポイント: 従来は豊富な経験を持つベテランにしか行えなかった見積もり業務を、現場の若手にも継承可能。

料金: 月額費用10万円~+初期費用(詳細は要問い合わせ)

参考:https://takumi-force.jp/




20.図面活用AI DiCA

特徴: 株式会社電通総研が提供する図面活用支援システム。膨大な図面の中から、類似の図面・形状を検索できる。図面の記載内容をスピーディーかつ高精度に識別・チェックが可能。

活用ポイント: 設計出図情報の最終確認や製造要件の確認など、多くの人手や時間が必要だった図面チェック業務の効率化・高精度化に貢献。

料金: 600万円/年〜(詳細は要問い合わせ)

参考:https://mfg.dentsusoken.com/product/ai/software/dica.php#feature




21.図面検索

特徴: 大興電子通信株式会社が提供するAI類似図面検索システム。紙図面やCADデータを画像データ化し、AIを活用した類似形状検索が可能。

活用ポイント: 多機能な検索エンジンで、業務プロセスを最適化。

料金: 要問い合わせ

参考:https://www.daikodenshi.jp/solution/rbom/drawing-search/




22.図面検索システム

特徴: 株式会社アクティブクリエイトが提供するAI類似図面検索システム。図面PDFをもとにDBサーバーに保管された図面から、類似の図面を検索。受発注管理・在庫管理システムの連携も可能で、検索した図面の在庫数の確認や発注登録が可能。

活用ポイント: 図面検索だけでなく受発注や在庫管理システムを活用することで、多種多様な設計業務に対応。

料金: 350万円~(詳細は要問い合わせ)

参考:https://actcrt.jp/drawing-analysis




23.画像・図面比較システム「MIIDEL」

特徴: 株式会社TRIART(トライアート)が提供する画像・図面比較システム。AIによる類似性分析と差異検出が可能。検出された変更点は一覧をレポート出力するため、変更点を素早く確認することができる。

活用ポイント: 差異検出を活用した品質管理や設計改善に適用。変更点が多い図面を、変更前と変更後で比較する業務に活用できる。

料金: 要問い合わせ

参考:https://miidel.com/promotion/




24.3DCAD類似図面検索システム

特徴: 株式会社お多福labが提供する図面検索システム。高精度の3D形状検索機能を搭載。

活用ポイント: 設計データの再利用と効率的な部品選定に最適。

料金: 要問い合わせ

参考:https://otafuku-lab.co/production/umehara-m/




25.類似画像検索

特徴: 株式会社ワイ・エス・エスが提供するAI類似図面検索システム。図面の中の形状情報を検索し、検索結果と共に0~100の数値で類似度を表すことが可能。

活用ポイント: 図面検索以外の応用分野にも対応できる。一つの図面に複数の部品が存在する場合でも、部品ごとに検索をすることが可能。

料金: 要問い合わせ

参考:https://www.iothe.co.jp/pdfyss/products/findsimilarimgs.html








AI類似図面検索システムの選び方と導入のポイント


1.目的に応じた機能の確認
見積もり業務の効率化設計データの再利用製造プロセスの最適化

2.コストと導入条件の比較
初期費用と月額費用のバランスを検討。無料トライアルが可能な製品は、実際に試してから導入を検討。

3.導入後のサポート体制
ベンダーのサポート体制やカスタマイズの柔軟性を確認。


AIツールの効果的な導入についてはこちら↓
【解説】効果的なAI導入のための予算とツール選定とは?失敗を避ける為のポイントも含め徹底解説
【解説】業界別に見るAIツールの特徴と選び方:導入成功のための総合ガイド




まとめ


AI類似図面検索システムは、営業、設計、製造のすべての工程において効率化を促進するツールです。自社のニーズに合ったシステムを選ぶことで、業務プロセス全体を革新し、競争力を高めることが可能です。

初めて導入する場合は、無料トライアルやシンプルな機能を備えたシステムから始めるのがおすすめです。この機会に、自社の業務に最適なAI類似図面検索システムを見つけ、業務効率化を図りましょう。