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ダイバーシティ採用から「インクルージョン」へ
「多様な人材を採用する」だけでは不十分です。採用した多様な人材が能力を発揮できる環境(インクルージョン)を整えて初めて、ダイバーシティは企業競争力につながります。
導入パターンと効果の検証
パターン1: ブラインド採用の導入
応募者の氏名・年齢・性別・学歴など、選考担当者に見せる情報の範囲を見直す「ブラインド採用」は、属性に基づく判断を減らすための方法です。伏せる項目と職務に必要な能力・経験の評価基準を分けて設計します。匿名化の限界を検討した研究もあり、匿名化だけで無意識バイアスを排除できるとは保証できません。選考段階ごとの結果を点検し、効果を検証してください。
パターン2: リモートワーク前提の採用
リモートワークを前提にすることで、障がい者・育児中の人材・地方在住者などが応募を検討しやすい環境を目指す方法です。募集にあたっては勤務地・勤務時間・出社要否などの条件を具体的に示します。厚生労働省委託の障害者テレワーク雇用支援も、業務構築、必要な機器・ソフト、合理的配慮、体調管理、コミュニケーション、緊急対応などの環境整備を支援しています。職務要件と勤務条件を示し、候補者ごとに必要な支援を確認します。
パターン3: リターンシップ制度
育児・介護等でキャリアを中断した人材の復職を支える制度です。復職支援等の制度は、対象者・雇用形態・期間・移行条件を個別に確認します。期間や正社員化を共通の仕組みとして説明しません。別の公開制度例として、Goldman Sachs Returnshipは有給12週間のプログラム、技能向上やメンター支援、地域別の応募条件を示しています。自社で制度を設計する際は、雇用形態、期間、報酬、研修、評価と採用移行の条件を明確にし、即戦力化や正社員採用を保証しない形で案内します。
制度設計のポイント
- KPIの設定: 採用段階(応募・選考・内定)ごとの結果を、同じ職種・期間・候補者群で点検する。適性・能力に基づく公正な採用基準を用い、指標の改善だけで公平性が確保されたとは判断しない
- バイアス研修: 面接官への研修と共通の職務評価項目、採否理由の確認を組み合わせる。研修や匿名化の導入だけでバイアスを排除できるとは保証しない
- メンター制度: 少数派の社員にメンターを配置し、定着率を高める
- 経営層のコミットメント: DE&I方針を経営戦略に明記し、進捗を取締役会で報告
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よくある質問(FAQ)
Q. ダイバーシティ採用は逆差別になりませんか?
A. 制度設計や運用によっては不公平感が生じるため、属性だけで優遇せず、職務要件と評価基準を明確にします。
