ARTICLE

建設会社の営業部門の業務内容|入札対応から技術提案書作成まで徹底解説

2026/4/16

SHARE
建設

建設会社の営業部門の業務内容|入札対応から技術提案書作成まで徹底解説

ARTICLE株式会社renue
renue

株式会社renue

2026/4/16 公開

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

建設会社の営業部門の業務内容|入札対応から技術提案書作成まで徹底解説

建設会社の営業部門は、工事案件を「受注する」部門です。公共工事の入札情報の収集から入札書類の作成、民間発注者への土地活用提案、技術提案書の作成まで、受注獲得の全プロセスを担います。建設業の営業は、自社の施工実績・技術力を理解した上で発注者のニーズに合致した提案を行う「技術営業」の側面が強く、設計・積算・施工管理部門との密接な連携が不可欠です。

本記事では、建設会社営業部門の主要業務(情報収集・案件発掘、入札対応、民間営業・提案活動、技術提案書作成、受注後の管理)を具体的に解説します。

営業部門の主要業務

業務1:情報収集・案件発掘

業務の詳細

  • 公共工事の入札情報収集:官公庁の入札公告、電子入札システム(JACIC等)の監視、発注予定の調査
  • 民間案件の情報収集:不動産デベロッパー、企業の設備投資計画、土地売買情報の収集
  • 発注者との関係構築:定期訪問による情報交換、発注者の課題・ニーズのヒアリング
  • 競合動向の把握:競合他社の受注状況、技術力、価格水準の調査
  • 参加資格の管理:経営事項審査(経審)の結果管理、入札参加資格の申請・更新

この業務で人間にしかできないこと

  • 発注者との信頼関係構築(「この会社に任せたい」と思わせる長期的な関係は人間にしかできない)
  • 案件の受注可能性判断(「この案件は自社の強みが活かせるか」の戦略的判断)

業務2:入札対応

業務の詳細

  • 入札参加の可否判断:入札条件(施工実績、技術者要件、地域要件等)を精査し、参加可否を判断
  • 入札書類の作成:入札書、工事費内訳書、配置予定技術者の経歴書等の書類作成(出典:入札徹底ガイド "建設業の営業職"
  • 入札金額の決定:積算部門が算出した原価に利益・リスクを加算し、最終的な入札金額を経営層と決定
  • 総合評価落札方式への対応:価格だけでなく技術力を評価する総合評価方式の場合、技術提案の作成と価格のバランスを検討
  • 電子入札の実行:電子入札システムでの入札手続きの実行

この業務で人間にしかできないこと

  • 入札金額の戦略的決定(競合状況、受注目標、リスクを総合した経営判断)
  • 入札条件の「行間を読む」力(発注者の真のニーズを入札図書から読み取る経験)

業務3:民間営業・提案活動

業務の詳細

  • 土地活用提案:土地を所有する企業・個人に対し、マンション・オフィス・商業施設等の建築計画を提案(出典:クラフトバンク "建設業の営業職"
  • 企業の設備投資への提案:工場建設、倉庫建設、オフィスリニューアル等の設備投資案件への提案
  • 設計施工一貫の提案:設計から施工まで一括で請け負うデザインビルド案件の企画・提案
  • コンペ・プロポーザルへの参加:設計競技(コンペ)や技術提案型プロポーザルへの参加・提出

この業務で人間にしかできないこと

  • 発注者の潜在ニーズの発見(「まだ建築を考えていない」段階からニーズを掘り起こす営業力)
  • 提案のプレゼンテーション(発注者の心に響くプレゼンテーションは人間の表現力)

業務4:技術提案書の作成

業務の詳細

  • 施工計画の概要作成:工事の施工方法、仮設計画、工程計画の概要をまとめた技術提案
  • 過去実績の整理:類似工事の施工実績を実績調書として整理(写真、工事概要、技術的特長)
  • 配置技術者の経歴書:現場に配置する技術者の資格・経験をまとめた経歴書の作成
  • 安全対策・品質管理計画:現場の安全対策、品質管理方針を技術提案として文書化
  • 地域貢献の提案:地元業者の活用、災害時協力等の地域貢献策の提案

この業務で人間にしかできないこと

  • 発注者の評価ポイントに合わせた提案の構成(「この発注者は何を重視するか」の見極め)
  • 自社の強みを活かした差別化提案(競合との違いを際立たせる提案の発想力)

業務5:受注後の管理

業務の詳細

  • 契約締結:工事請負契約書の作成、契約条件の交渉・確認
  • 施工部門への引継ぎ:受注内容、発注者の要望、特記事項を施工管理部門に引き継ぎ
  • 追加工事の交渉:施工中に発生する設計変更・追加工事の金額交渉
  • 発注者との継続的な関係維持:施工中の定期報告、竣工後のアフターフォロー

AI化の可能性と限界

AIで効率化できる業務

  • 入札情報の自動収集・フィルタリング:AIが入札公告を自動巡回し、自社に適合する案件を自動抽出
  • 技術提案書のドラフト生成:過去の実績データと要求仕様からLLMが提案書のドラフトを自動生成
  • 実績調書の自動作成:過去の工事データベースから類似実績を自動検索・整理
  • 競合分析の自動化:競合他社の受注情報・技術動向をAIが自動収集・分析
  • 入札結果の傾向分析:過去の入札結果データからAIが落札傾向を分析し、入札戦略を提案

人間にしかできない業務

  • 発注者との信頼関係構築:長期的な関係は対面の対話でしか築けない
  • 入札金額の最終決定:競合状況・リスク・経営方針を総合した経営判断
  • 潜在ニーズの掘り起こし:「まだ計画がない」段階からの提案営業
  • プレゼンテーション:発注者の心に響く提案は人間の表現力
  • 追加工事の金額交渉:発注者との対面交渉は人間のコミュニケーション力

まとめ

建設会社の営業部門は、情報収集・案件発掘、入札対応、民間営業、技術提案書作成、受注後管理の5つの業務で構成されています。AIは入札情報の自動収集や技術提案書のドラフト生成、実績調書の自動作成で効率化に貢献しますが、発注者との信頼関係構築、入札金額の戦略的決定、潜在ニーズの掘り起こし、プレゼンテーションは完全に人間の営業力と判断力の領域です。

あわせて読みたい

AI活用のご相談はrenueへ

renueは図面読み取り・類似図面検索・CAD自動化・Drawing Agent・積算自動化を提供する図面AI専門サービスです。

→ renueの図面AIサービス詳細を見る

SHARE

FAQ

よくある質問

情報収集・案件発掘、入札対応(入札書類作成・金額決定)、民間営業・提案活動、技術提案書の作成、受注後の管理の5つが主要業務です。

公共工事の発注方式で、発注者が示す条件に対して複数の建設会社が価格や技術提案を提出し、最も優れた提案をした会社が工事を受注する仕組みです。

入札情報の自動収集・フィルタリング、技術提案書のドラフト生成、実績調書の自動作成、入札結果の傾向分析などがAIで効率化できます。入札金額の最終決定や発注者との関係構築は人間にしかできません。

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

関連記事

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

AI・DXの最新情報をお届け

renueの実践ノウハウ・最新記事・イベント情報を週1〜2通配信