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STEPとIGESの違い|3D CADデータ交換の選び方・AP203/AP214/AP242の比較・変換トラブル対策【2026年版】

2026/5/8

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STEPとIGESの違い・3D CADデータ交換の選び方・AP203/AP214/AP242比較・変換トラブル対策【2026】

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STEPとIGESの違い|3D CADデータ交換の選び方・AP203/AP214/AP242の比較・変換トラブル対策【2026年版】

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株式会社renue

2026/5/8 公開

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STEPとIGESとは?3D CADの中間ファイル

3D CADでは、ソフトウェアごとに固有のファイル形式(SolidWorksの.sldprt、CATIAの.CATPart等)が使われます。異なるCADソフト間でデータを交換するには、どのソフトでも読める「中間ファイル形式」が必要です。

その代表格がSTEP(.stp/.step)とIGES(.igs/.iges)です。

STEPとIGESの基本比較

項目STEPIGES
正式名称Standard for the Exchange of Product DataInitial Graphics Exchange Specification
規格ISO 10303(国際規格)ANSI(米国規格)
拡張子.stp / .step.igs / .iges
初版1994年1980年
最終更新継続的に更新中(AP242:2020)2000年代初頭で更新停止
データ表現ソリッドモデル(体積情報あり)サーフェスモデル(面情報のみ)
変換精度高い低い(面の隙間・欠落が発生しやすい)
ファイルサイズ比較的小さい大きい
色・レイヤー情報AP214/AP242で対応対応(ただし互換性に問題あり)
現在の推奨度★★★ 第一選択★ レガシーシステム用

結論:迷ったらSTEP

現在の3D CADデータ交換ではSTEPが圧倒的に推奨されます。IGESは20年以上更新されておらず、ソリッドモデルの交換には不向きです。IGESを使うのは「相手のCADがSTEPに対応していない」場合のみです。

STEPのバージョン:AP203・AP214・AP242の違い

STEPには用途別に複数のAP(Application Protocol)が存在します。

AP正式名含まれる情報主な業界
AP203Configuration Controlled 3D Design形状・トポロジー・構成管理航空宇宙・防衛
AP214Core Data for Automotive DesignAP203 + 色・レイヤー・GD&T・設計意図自動車
AP242Managed Model-based 3D EngineeringAP203 + AP214の統合 + PMI + MBD対応全業界(最新推奨)

英語文献データ:AP203とAP214は2014年のAP242公開をもって国際規格としては廃止(deprecated)されています。AP242はAP203とAP214を統合した規格で、MBD(Model-Based Definition)/MBE(Model-Based Enterprise)のワークフローに対応する「将来対応型」の形式です。

STEPバージョンの選び方

  • 迷ったら → AP214:色・レイヤーを含む最も汎用的な選択。多くのCADが対応
  • 最新環境 → AP242:MBD対応。GD&T(幾何公差)の3Dモデルへの直接付与に対応
  • 相手の指定がある → その指定に従う:AP203指定の場合もある(航空宇宙分野)

IGESの特徴と限界

IGESのメリット(歴史的な背景)

  • 1980年から存在し、ほぼすべてのCADが対応している
  • サーフェスモデルの交換には一定の実績がある
  • 2D図面データの交換にも対応

IGESの限界

  • ソリッドモデルの情報損失:ソリッドをIGESに変換すると、面(サーフェス)の集まりに分解される。体積・質量の情報が失われる
  • 面の隙間・欠落:変換時に面と面の間に微小な隙間(ギャップ)が生じ、モデルが「水密」でなくなる
  • 法線の反転:面の表裏が逆になることがある
  • 更新停止:20年以上更新されておらず、最新のCAD機能に未対応

変換時のトラブルと対策

STEP変換時のトラブル

トラブル原因対策
フィーチャー履歴の消失STEPは結果形状のみ保持中間ファイルの仕様上避けられない。フィーチャーが必要ならネイティブ形式で共有
色が消えるAP203で保存した場合AP214またはAP242で保存
アセンブリ構造が崩れるサブアセンブリの扱いがCADにより異なる受け側のCADで再構成。事前にファイル名の命名規則を統一

IGES変換時のトラブル

トラブル原因対策
面の隙間(ギャップ)サーフェス間の接合精度不足受け側のCADでヒーリング(面の修復)を実行
ソリッドにならない面が閉じていない不足面を手動で補完し、縫い合わせ(ニット)を実行
ファイルサイズが巨大IGESのテキスト表現が冗長STEPに切り替え。STEPなら通常30~50%小さくなる

データ交換の優先順位

3D CADデータを外部と共有する際の推奨優先順位です。

  1. ネイティブ形式:同じCADソフトを使う相手なら最も情報損失が少ない
  2. STEP(AP214/AP242):異なるCAD間の標準。第一選択
  3. Parasolid(.x_t):SolidWorks/NX系ならネイティブに近い精度
  4. IGES:相手のCADがSTEP非対応の場合のみ
  5. STL/OBJ:3Dプリンターや可視化用。CAD編集には不向き

STL・3MFとの違い

形式用途STEP/IGESとの違い
STL3Dプリンター三角形メッシュ。寸法精度・CAD編集には不向き
3MF3Dプリンター(次世代)色・材料情報を保持。CAD編集には不向き
STEPCADデータ交換正確な曲面(NURBS)を保持。CAD編集可能

STEPとAI図面解析

  • STEPからの自動情報抽出:STEPファイルのメタデータ(材質・質量・アセンブリ構造)をAIが自動読み取り
  • 2D図面→STEP自動生成:2D図面の投影図からAIが3D STEPモデルを自動復元
  • STEPモデルの類似検索:形状特徴量に基づく類似部品の自動検索

renueでは、STEP/IGESを含む多様な3DデータのAI解析ソリューションを提供しています。

まとめ

  • 3D CADデータ交換はSTEPが第一選択。IGESはレガシー用途のみ
  • STEPはソリッドモデルを保持、IGESはサーフェスに分解される
  • STEPのバージョンはAP242が最新推奨(AP203+AP214の統合、MBD対応)
  • 迷ったらSTEP AP214で保存(色・レイヤーを含む汎用的な選択)
  • IGESは面の隙間・ソリッド消失・ファイルサイズ肥大の問題がある
  • STEPでもフィーチャー履歴は失われる。履歴が必要ならネイティブ形式

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FAQ

よくある質問

3D CADでは、ソフトウェアごとに固有のファイル形式が使われるため、異なるCAD間でデータを交換する際は中間ファイル形式が必要です。STEP(Standard for the Exchange of Product Data、ISO 10303)とIGES(Initial Graphics Exchange Specification、ANSI規格)はその代表的な形式で、現在ではSTEPが圧倒的に推奨される第一選択となっています。

主に、規格の状態(STEPは継続更新、IGESは更新停止しレガシー扱い)、データ表現(STEPはソリッドモデルで体積情報を保持、IGESはサーフェスモデルで面情報のみ)、変換精度(STEPは高精度、IGESは面の隙間や欠落が発生しやすい)、ファイルサイズ(STEPの方が小さい)、対応情報量(色・レイヤー・PMIなど)、です。

主に、AP203(形状とトポロジー、構成管理、航空宇宙・防衛分野)、AP214(AP203に色・レイヤー・幾何公差・設計意図を追加、自動車分野)、AP242(AP203とAP214を統合し、PMI・MBD対応、最新推奨)、です。AP242はMBD/MBEワークフロー対応の将来対応型形式で、業界横断で推奨されています。

主に、ソリッドモデルの情報損失(体積・質量情報が失われる)、面の隙間や欠落(変換時にギャップが生じモデルが水密でなくなる)、法線の反転、長期間更新されておらず最新CAD機能に未対応、ファイルサイズが大きい、です。現在の3D CADデータ交換ではSTEPを優先し、IGESは相手のCADがSTEP非対応の場合に限定して使うのが推奨されます。

主に、フィーチャー履歴の消失は中間ファイルの仕様上避けられないためフィーチャーが必要ならネイティブ形式で共有、色情報の保持にはAP214/AP242を使用、アセンブリ構造の崩れは受け側CADでの再構成と命名規則統一で対応、IGESの面の隙間は受け側CADでヒーリング(面の修復)、ファイルサイズの肥大化はSTEPへの切り替えで対応、です。

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