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溶接記号の読み方・書き方 完全ガイド|JIS Z 3021 基本記号一覧・すみ肉/突合せの寸法指示・補助記号【2026年版】

2026/8/29 (更新: 2026/9/16)

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溶接記号の読み方・書き方 完全ガイド|JIS Z 3021 基本記号一覧・すみ肉/突合せの寸法指示・補助記号を徹底解説【2026年版】

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溶接記号の読み方・書き方 完全ガイド|JIS Z 3021 基本記号一覧・すみ肉/突合せの寸法指示・補助記号【2026年版】

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2026/8/29 公開2026/9/16 更新

renueについて

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溶接記号とは?図面で使う目的

溶接記号とは、図面上で「どこに」「どのような方法で」「どのような形状・寸法で」溶接を行うかを指示するための記号体系です。JIS Z 3021:2016(ISO 2553:2013を修正採用、System B)で規定されています。以下の基線の上下関係は、このSystem Bを前提に説明します。

溶接記号を正しく使うことで、以下のメリットがあります。

  • 設計意図の明確な伝達:溶接の種類・寸法・仕上方法を図面だけで正確に指示できる
  • 品質管理の基準:溶接検査の合否判定基準として機能する
  • コスト最適化:過剰な溶接指示を防ぎ、加工時間と材料費を削減できる

溶接記号の基本構成

溶接記号は以下の要素を組み合わせて構成します。補助記号や尾などは必要に応じて付けるもので、すべてを常に記入するわけではありません(日本溶接協会の解説)。

1. 矢(矢印)

溶接する継手の位置を指し示します。矢印の先端が溶接部を指します。

2. 基線(基準線)

矢印から水平に引いた実線です。この基線の上下に溶接記号を配置します。

  • 基線の下側(矢の側):矢印が指す側の溶接を指示
  • 基線の上側(矢の反対側):矢印の反対側の溶接を指示

3. 基本記号

溶接の種類(すみ肉、突合せ等)を表す記号。基線の上下に配置します。

4. 寸法表示

脚長・開先深さ・ルート間隔・開先角度などの数値情報。

5. 補助記号

仕上方法・全周溶接・現場溶接などの追加指示。

6. 尾(テール)

基線の矢印と反対側の端を二股に開いた部分。現場溶接を示す旗とは別のものです(日本溶接協会・図2)。溶接方法(TIG、MIG等)や検査方法を記載する場合に使用します。

基本記号一覧:溶接の種類と記号

突合せ溶接の記号

記号形状名称説明用途
I型I形突合せ開先なし。板厚が薄い場合薄板など、開先なしで必要な溶込みを確保できる突合せ(TWIの継手解説)
V型V形突合せ片側からV字に開先を取る片側から開先を設ける突合せ。適用板厚は材質・溶接法・施工条件で決定
レ型レ形突合せ片側のみ斜めに開先片側からしか溶接できない場合
X型X形突合せ両側からV字に開先厚板などで両側から施工する突合せ。板厚だけで一律に選定しない
K型K形突合せ両側からレ形に開先T継手での両面溶接
U型U形突合せU字形の開先厚板で溶接量を減らしたい場合
J型J形突合せ片側のみJ字形の開先T継手でU形と同等の効果

すみ肉溶接の記号

記号形状名称説明用途
直角三角形すみ肉溶接L字・T字の角部を溶接ブラケット、補強リブ、構造物全般

すみ肉溶接は代表的な溶接形式で、建築鉄骨・機械構造物・配管支持金物など幅広い場面で使われます。

その他の溶接記号

記号名称用途
フレア記号フレア溶接丸棒や管の接合部
円形など(適用規格・溶接法で表記を確認)スポット溶接(CADのJIS記号ライブラリ例)薄板の点溶接(自動車ボディ等)
円と平行な2本線を組み合わせた形など(適用規格・溶接法で表記を確認)シーム溶接(記号ライブラリ例)薄板の連続点溶接
2つの弧を並べた形(CADのクラッド記号例)肉盛溶接摩耗面の補修、耐食層の形成

溶接記号の寸法指示方法

すみ肉溶接の寸法指示

すみ肉溶接で最も重要なのが脚長(きゃくちょう)の指示です。

  • 脚長:すみ肉溶接の断面における直角二辺の長さ。記号の左側に数値で記入
  • 溶接長さ:溶接を行う長さ。記号の右側に記入
  • ピッチ:断続溶接の場合、溶接部の中心間距離

寸法指示例:すみ肉溶接で脚長6mm、溶接長さ50mm、ピッチ100mmの場合、脚長は基本記号の左側に、溶接長さ・個数・中心間隔は右側に記載します。数字だけを一列に並べず、基本記号との位置関係を含めて指示してください(日本溶接協会・図2の記入位置)。

突合せ溶接の寸法指示

  • 開先深さ:基本記号の左側に記入
  • 開先角度:基本記号内に角度を記入
  • ルート間隔:基本記号内の下部に記入
  • ルート面:開先の底部の平面部分の寸法

補助記号の種類と使い方

補助記号意味図面での配置
○(丸)全周溶接矢と基線の交点に配置。部品の全周を溶接する場合
旗(フラグ)現場溶接矢と基線の交点に配置。工場ではなく現場で溶接する場合
凸型余盛り仕上げ基本記号の上に重ねて配置
凹型へこみ仕上げ基本記号の上に重ねて配置
平型平坦仕上げ基本記号の上に重ねて配置

仕上方法の記号

記号仕上方法
Gグラインダー仕上げ
M機械仕上げ
Cチッピング仕上げ
F仕上げ方法を指定しない(SOLIDWORKSのJIS設定での説明)。平坦な表面形状の指示とは区別

矢の側と反対側の見分け方

溶接記号を読む上で注意したいのが「矢の側」と「矢の反対側」の区別です。

基本ルール

  • 基線の下側に記号がある → 矢印が指す側(矢の側)の溶接指示
  • 基線の上側に記号がある → 矢印と反対側の溶接指示
  • 上下両方に記号がある → 両側溶接の指示

注意:JIS Z 3021:2016のSystem BとAWS方式は、いずれも矢の側を基線の下、反対側を上に示します。ISO 2553には異なる表示のSystem Aもあります(JISの方式、AWSの配置説明、ISOの2方式)。海外図面を読む際は方式の確認が必須です。

実務で頻出する溶接記号パターン

パターン1:両側すみ肉溶接

T継手やL継手の両側にすみ肉溶接を施す指示です。基線の上下に三角形記号を配置し、それぞれの脚長を記入します。

パターン2:全周すみ肉溶接

パイプの差込み溶接や、プレートに溶接する管台など、部品の全周に溶接が必要な場合。矢と基線の交点に○記号を付けます。

パターン3:V形突合せ+裏波溶接

配管の突合せ溶接で、片側からの溶接で裏側まで完全溶込みを得る場合。V形記号に裏波の補助記号を組み合わせます。

パターン4:断続すみ肉溶接

長い継手で全長溶接が不要な場合、溶接長とピッチを指定して断続的に溶接します。コスト削減と歪み低減に有効です。

溶接記号のよくある間違いと対策

間違い1:矢の側と反対側を逆に読む

基線の上に記号がある=矢の反対側であることを忘れ、溶接位置を誤認する。

対策:矢印の向きを常に確認し、「矢印が指す部材側」=「基線の下側」と対応付ける習慣をつけましょう。

間違い2:脚長の過大指示

強度に不安があるため脚長を大きくしがちですが、板厚だけで適否を一律には決められません。設計上必要な寸法を超える過大な溶接は、材料・時間の増加や歪みの原因になります(TWIの過大なすみ肉溶接の解説)。

対策:脚長は荷重・材質・継手条件・適用規格に基づいて決定します。設計基準書や溶接構造設計便覧を参照しましょう。

間違い3:溶接記号と溶接方法の混同

溶接部の基本記号は主に継手・開先の形状や溶接の種類を示し、溶接方法(TIG、MIG、被覆アーク等)の指定は尾(テール)部に別途記載します。

対策:形状と方法を分けて指示する習慣をつけましょう。

間違い4:JIS方式とAWS方式の混在

海外製機器の図面ではAWS方式やISO 2553のSystem Aが使われることがあります。AWS方式の上下配置はJISのSystem Bと同じですが、ISOの方式を含め、図面が採用する規格・表示方式を確認します。

対策:図面の表題欄で適用規格を確認し、JISのSystem B、ISOのSystem A/B、AWSのいずれが適用されているかを判別してから読みましょう。

溶接記号とAI図面解析

溶接記号は基本記号・補助記号・寸法値が複雑に組み合わさるため、紙図面からの自動読み取りは高い技術を要する領域です。

AI-OCRによる読み取りを検討する際は、以下の項目を対象図面で確認します。

  • 溶接記号の構造解析:矢・基線・基本記号・補助記号の位置関係をAIが認識し、構造化データに変換できるかを確認
  • 脚長・開先寸法の自動抽出:記号に付随する数値情報の読み取り精度を、正解データと比較して確認
  • 溶接検査との連携:読み取った溶接指示と検査結果を照合する仕組みや、人が確認する工程を設計し、品質記録をデジタル化できるかを検討

renueの図面AIをご検討の際は、対象図面を確認した上で、溶接記号を含む読み取り・データ化の適用範囲をご案内します。お気軽にご相談ください。

まとめ

溶接記号は、製造業・建設業の図面で溶接の指示を伝える記号体系です。

  • 溶接記号は矢・基線・基本記号・寸法・補助記号・尾の6要素を必要に応じて組み合わせて構成
  • 基本記号は突合せ溶接(I・V・レ・X・K・U・J形)とすみ肉溶接が主要
  • 基線の下側=矢の側、上側=反対側のルールが重要(JIS Z 3021:2016のSystem B)
  • すみ肉溶接の脚長、突合せ溶接の開先角度・ルート間隔が主な寸法指示項目
  • 全周溶接(○)、現場溶接(旗)、仕上方法(G/M/C、方法を指定しないF)の表示も確認。表面形状の記号とは区別

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よくある質問

図面上で「どこに」「どのような方法で」「どのような形状・寸法で」溶接を行うかを指示するための記号体系です。JIS Z 3021:2016はISO 2553:2013を修正採用し、System Bで規定しています。規格概要:https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Z+3021:2016 。設計意図の明確な伝達、品質管理の基準、コスト最適化(過剰な溶接指示を防ぐ)の三つのメリットがあります。

主に六要素を必要に応じて組み合わせます。尾などは必要がなければ省略できます。矢(矢印:溶接する継手の位置を指す)、基線(基準線:矢印から水平に引く実線、上下に記号を配置)、基本記号(溶接の種類を表す)、寸法表示(脚長・開先深さ・ルート間隔・開先角度などの数値)、補助記号(仕上方法・全周溶接・現場溶接など)、尾(テール:溶接方法や検査方法を記載)、です。

主にI形(開先なし、薄板用)、V形(片側からV字に開先、適用板厚は材質・溶接法・施工条件に応じて決定)、レ形(片側のみ斜めに開先)、X形(両側からV字、厚板の両面溶接)、K形(両側からレ形、T継手の両面溶接)、U形(U字形、厚板で溶接量を減らしたい場合)、J形(片側のみJ字形、T継手でU形と同等の効果)、があります。

すみ肉溶接で最も重要なのは脚長(断面における直角二辺の長さ)の指示です。脚長は記号の左側に数値で記入、溶接長さは右側に記入、断続溶接の場合はピッチ(溶接部の中心間距離)を加えます。例えば「脚長6mm・溶接長50mm・ピッチ100mm」なら、脚長を基本記号の左側に、溶接長さ・個数・中心間隔を右側に示します。数字だけでなく、基本記号との位置関係を含めて記載してください。日本溶接協会の記入位置の解説:https://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0010020090

JIS Z 3021:2016のSystem Bでは、基線の下側が矢の側、上側が反対側、上下両方が両側溶接の指示です。AWS方式もこの上下関係は同じです。ISO 2553にはSystem A/Bの2方式があるため、海外図面では適用規格と方式を確認してください。JISの方式:https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Z+3021:2016 /AWSの説明:https://www.aws.org/magazines-and-media/inspection-trends/2025/may/it-may-25-feature-02-symbols

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