ARTICLE

ねじの種類と規格一覧|メートル・ユニファイ・管用・台形ねじの違いと選定フロー【2026年版】

2026/4/13

SHARE
ねじ

ねじの種類と規格一覧|メートル・ユニファイ・管用・台形ねじの違いと選定フロー【2026年版】

ARTICLE株式会社renue
renue

株式会社renue

2026/4/13 公開

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

ねじの種類が多くて混乱する理由

ねじの規格体系は、歴史的経緯から国・用途別に複数存在します。日本で使われる主要な規格だけでも「メートルねじ」「ユニファイねじ」「管用ねじ」「台形ねじ」があり、さらにそれぞれに並目・細目のバリエーションがあります。

本記事ではこれらを体系的に整理し、「どの場面でどのねじを使うか」を明確にします。

ねじの分類体系

大分類規格ねじ山角度主な用途
メートルねじ(Mねじ)JIS B 0205 / ISO 26160°一般機械部品の締結(国内標準)
ユニファイねじ(インチねじ)JIS B 0206 / ANSI B1.160°米国規格の機械・航空機・輸入機器
管用テーパーねじJIS B 0203 / ISO 7-155°配管のシール接続(テーパー嵌合で密封)
管用平行ねじJIS B 0202 / ISO 22855°配管の機械的接続(Oリング等でシール)
台形ねじJIS B 0216 / ISO 290130°送りねじ・バイス・ジャッキ(動力伝達)

メートルねじ(Mねじ)

日本で最も多く使われるねじ規格です。記号「M」に続けて呼び径(mm)を表記します。

並目と細目

種類表記例特徴用途
並目M6(ピッチ1.0mm)ピッチが大きく、組立が容易一般的な締結。迷ったら並目
細目M6×0.75ピッチが小さく、緩み止め効果が高い振動環境、微調整機構

図面での表記ルール:並目はピッチ省略可(M6だけでOK)、細目はピッチ必須(M6×0.75)。

主要サイズ一覧(並目)

呼びピッチ(mm)下穴径(mm)ボルト頭 対辺(mm)
M30.52.55.5
M40.73.37
M50.84.28
M61.05.010
M81.256.813
M101.58.516(17)
M121.7510.219
M162.014.024
M202.517.530
M243.021.036

ユニファイねじ(インチねじ)

米国・英国で使われるインチ系のねじ。輸入機器・航空機・自動車(米国車)で遭遇します。

ユニファイねじの表記

種類記号表記例意味
並目UNC1/4-20 UNC呼び径1/4インチ、1インチあたり20山
細目UNF1/4-28 UNF呼び径1/4インチ、1インチあたり28山

英語文献より:Unified Thread Standard(UTS)はISO Metricと同じ60°V型プロファイルですが、寸法がインチ系です。一般締結にはUNC(並目)、精密締結にはUNF(細目)を使用します。

メートルねじとの近似対応

ユニファイ呼び径(mm換算)近似メートルねじ
No.4-40 UNC2.84mmM3に近い
No.6-32 UNC3.51mmM3.5に近い
No.8-32 UNC4.17mmM4に近い
No.10-24 UNC4.83mmM5に近い
1/4-20 UNC6.35mmM6に近い
3/8-16 UNC9.53mmM10に近い
1/2-13 UNC12.7mmM12に近い

注意:「近似」であり互換性はありません。メートルねじとユニファイねじは絶対に混用しないでください。

管用ねじ

配管の接続に使われるねじ。テーパーねじと平行ねじの2種類があり、シール方法が異なります。

管用テーパーねじ(Rc/R)

記号名称特徴
R(旧PT)管用テーパーおねじテーパー1/16。ねじ込むとシール
Rc(旧PT)管用テーパーめねじテーパーおねじと嵌合

テーパーねじはねじ込むことで金属同士が密着しシールされます。シールテープ併用が一般的。

管用平行ねじ(G)

記号名称特徴
G(旧PF)管用平行ねじOリング・ガスケットでシール。ねじ自体はシールしない

管用ねじの選定フロー

  • ねじ自体でシールしたい → テーパーねじ(R/Rc)
  • Oリング・ガスケットでシールする → 平行ねじ(G)
  • 北米規格の配管 → NPT(National Pipe Taper、ねじ山角度60°)

台形ねじ

ねじ山の断面が台形(30°)のねじ。動力伝達に使用され、バイス・ジャッキ・工作機械の送りねじに多用されます。

表記例意味
Tr20×4メートル台形ねじ、呼び径20mm、ピッチ4mm
Tr30×6メートル台形ねじ、呼び径30mm、ピッチ6mm

英語文献より:ISO規格の台形ねじ(Trapezoidal Thread)はISO 2901で規定され、ねじ山角度30°。米国のAcmeねじ(角度29°)と類似しますが互換性はありません。

特殊ねじ

種類特徴用途
ボールねじねじ溝に鋼球を転がすCNC工作機械の送り軸(高精度・低摩擦)
タッピングねじ相手材にねじ山を切りながらねじ込む板金・樹脂への直接締結
ウィットワースねじねじ山角度55°のインチねじ英国旧規格。現在はほぼユニファイに移行

ねじの選定フロー

  1. 用途は何か?
    • 一般締結 → メートルねじ(M)
    • 配管接続 → 管用ねじ(R/Rc/G)
    • 動力伝達 → 台形ねじ(Tr)
    • 輸入機器の交換 → ユニファイねじ(UNC/UNF)
  2. 並目か細目か?
    • 迷ったら並目
    • 振動環境・微調整 → 細目
  3. シール方法は?
    • ねじ自体でシール → テーパーねじ
    • Oリングでシール → 平行ねじ

ねじ規格と図面AI

図面上のねじ指示はAI-OCRの重要な抽出対象です。

  • ねじ記号の自動判別:M6/1/4-20 UNC/R1/2/Tr20×4等の記号を自動分類
  • BOM自動生成:図面上のねじ仕様を集計し、ボルト・ナットの発注リストを自動生成
  • 規格の自動照合:メートルとユニファイの混用をAIが検出しアラート

renueでは、ねじ記号を含む図面情報のAI読み取り・BOM自動生成ソリューションを提供しています。

まとめ

  • 日本で使うねじはメートル・ユニファイ・管用・台形の4体系
  • 一般締結はメートル並目(M)が標準。迷ったらこれ
  • ユニファイは米国規格。メートルとの互換性なし。絶対に混用しない
  • 管用ねじはテーパー(R/Rc)=ねじシール、平行(G)=Oリングシール
  • 台形ねじ(Tr)は動力伝達用。バイス・ジャッキ・送りねじ
  • 図面には並目はピッチ省略可、細目はピッチ必須

あわせて読みたい

AI活用のご相談はrenueへ

renueは553のAIツールを自社運用する「自社実証型」AIコンサルティングファームです。

→ AIコンサルティングの詳細を見る

SHARE

FAQ

よくある質問

メートルねじ(ISO/JIS規格、日本で最も一般的、M6、M8等)、ユニファイねじ(インチ規格、UNC/UNF、米国製品で使用)、管用ねじ(配管接続用、Gねじ/Rねじ)、台形ねじ(送りねじ用、Tr表記)が主な種類です。用途、相手部品の規格、設計要件に応じて適切なねじ種類を選定します。

メートルねじはピッチ(山間距離)をmm単位で規定し(例:M10×1.5)、ユニファイねじは1インチあたりの山数(TPI)で規定します(例:1/4-20 UNC)。日本の設計ではメートルねじが標準ですが、米国製の機器や航空宇宙分野ではユニファイねじが使われます。混在使用は締結不良の原因になるため注意が必要です。

Gねじ(管用平行ねじ)は平行なねじ山で、パッキンで密封する機械的接合に使用します。Rねじ(管用テーパねじ)はテーパ(傾斜)のあるねじ山で、ねじ込むと密着してシールテープと併用で気密・液密を確保します。配管の密封が必要ならRねじ、着脱頻度が高い場合はGねじが適しています。

ねじの種類(メートル/インチ/管用)、呼び径とピッチ、強度区分(材質と硬度)、表面処理(防錆、耐食性)、締結トルク、使用環境(温度、腐食性)、相手部品との適合性が主な選定ポイントです。図面にはねじの種類、呼び径×ピッチ、強度区分、表面処理を明記します。

台形ねじ(Trねじ)は断面が台形のねじ山を持ち、直線運動の変換に使われる送りねじです。工作機械のテーブル送り、バイス(万力)、ジャッキなどに使用されます。一般的な三角ねじ(メートルねじ等)と比較して、大きな軸力を効率的に伝達でき、摩耗にも強い特徴があります。

AIが使用条件(荷重、環境、相手材料等)から最適なねじの種類・サイズ・強度区分を自動推薦するシステムが一部のCADツールに搭載されています。また過去の設計実績データベースと連携し、類似部品で使われたねじの仕様を自動提案するAI支援も実用化されています。

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

関連記事

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

AI・DXの最新情報をお届け

renueの実践ノウハウ・最新記事・イベント情報を週1〜2通配信