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販管費とは|勘定科目一覧・計算式・削減5選【2026年版】

2026/5/8

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販管費=販売費+一般管理費。勘定科目一覧、計算式、業種別の目安と削減5選を1記事に集約【2026年版】

販管費とは|勘定科目一覧・計算式・削減5選【2026年版】
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株式会社renue

2026/5/8 公開

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販管費(販売費及び一般管理費)とは、商品やサービスの販売活動と会社の一般管理業務にかかる費用の総称である。損益計算書では売上総利益から差し引かれ、営業利益の算出に直結する。販管費の適切な管理は、売上を増やさなくても営業利益を改善できる即効性の高い経営改善手段である。

販管費とは?損益計算書での位置づけ

販管費は、損益計算書(P/L)の以下の位置に表示されます。

売上高 − 売上原価 = 売上総利益(粗利) − 販管費 = 営業利益

つまり、販管費を下げれば、売上が同じでも営業利益が増えるという関係です。これが販管費管理が経営改善の即効手段と言われる理由です。

販管費と売上原価の違い

項目定義具体例
売上原価商品・サービスを「作る」ために直接かかった費用材料費、製造人件費、外注加工費
販管費商品を「売る」ための費用と会社を「運営する」ための費用広告費、オフィス家賃、管理部門の人件費

迷いやすいのは人件費です。工場で製品を作る人の人件費は売上原価、営業や経理の人件費は販管費に分類されます。

販管費の2つの区分:販売費と一般管理費

販売費(売るための費用)

勘定科目内容具体例
広告宣伝費商品・サービスの宣伝費用Web広告、チラシ、テレビCM、展示会出展費
販売促進費販売を促す費用キャンペーン費、ノベルティ、サンプル配布
荷造運賃梱包・配送の費用宅配便、梱包材、倉庫→店舗の配送
販売手数料外部への販売手数料代理店手数料、販売仲介料、EC手数料
旅費交通費営業活動の移動費用出張費、交通費、駐車場代

一般管理費(会社を運営するための費用)

勘定科目内容具体例
役員報酬取締役等への報酬月額固定報酬、賞与
給料手当従業員の給与基本給、諸手当、残業代
法定福利費社会保険料の会社負担分健康保険、厚生年金、雇用保険
福利厚生費従業員の福利に関する費用社員旅行、健康診断、慶弔見舞金
地代家賃オフィス・店舗の賃料事務所家賃、駐車場代、倉庫賃料
減価償却費固定資産の費用配分PC、オフィス家具、車両、ソフトウェア
通信費通信にかかる費用電話代、インターネット、SaaS利用料
水道光熱費電気・ガス・水道の費用オフィスの電気代、空調費用
交際費取引先との交際費用接待飲食、贈答品、ゴルフ
租税公課税金・公的な負担固定資産税、印紙税、自動車税
支払手数料各種手数料振込手数料、弁護士費用、税理士費用
消耗品費少額の消耗品文房具、コピー用紙、10万円未満の備品

販管費率の計算方法

販管費率(%) = 販管費 ÷ 売上高 × 100

計算例

項目金額
売上高5億円
販管費合計1.5億円
販管費率30%

業種別の販管費率の目安

販管費率は業種によって大きく異なります。自社の販管費率が業界平均と比べて高いか低いかで、改善の優先度を判断できます。

業種販管費率の目安特徴
製造業15〜25%原価比率が高く販管費は相対的に低い。物流費・品質管理費が主要項目
小売業25〜35%店舗の地代家賃・人件費が大きい。EC化の進展で変動
IT・SaaS50〜70%原価が低い分、人件費・広告費・研究開発費の比率が高い
飲食業30〜45%人件費・地代家賃・水道光熱費が3大項目
建設業10〜20%原価比率が非常に高い。管理部門のコストが中心
コンサルティング40〜60%人件費が大半。教育費・交通費も大きい

販管費を分析する3つの視点

1. 対前年比較(トレンド分析)

販管費率が前年と比べて上昇しているか下降しているかを確認します。売上が横ばいなのに販管費率が上昇している場合は、コスト管理に問題がある可能性があります。

2. 同業他社比較(ベンチマーク分析)

上場企業の有価証券報告書から同業他社の販管費率を確認し、自社との差分を分析します。

3. 費目別分析(内訳のドリルダウン)

販管費の内訳を勘定科目ごとに分解し、金額が大きい項目増加率が高い項目を特定します。上位3〜5項目で販管費全体の70〜80%を占めるのが一般的です。

販管費を削減する5つの実践方法

1. 固定費の見直し

地代家賃・通信費・保険料などの固定費は、一度見直すと継続的にコスト削減効果が得られます。オフィスの縮小移転、通信プランの見直し、不要なサブスクリプションの解約が代表的な施策です。

2. 広告費のROI管理

広告費は「かければかけるほど良い」ではなく、チャネルごとのROIを計測して効果の低い施策を停止します。デジタル広告はリアルタイムで効果が測定できるため、月次でROIを確認し、予算を効果の高いチャネルに集中させます。

3. 業務プロセスの自動化

経理・人事・カスタマーサポートなど、定型業務をAIやRPAで自動化することで人件費の効率化が可能です。例えば、経費精算の電子化だけで経理担当者の作業時間を月10〜20時間削減できるケースがあります。

4. アウトソーシングの活用

経理代行、IT保守、コールセンター外注など、コア業務以外は外部委託を検討します。固定費(正社員の人件費)を変動費(外注費)に転換でき、業務量に応じたコスト最適化が可能です。

5. 購買・調達の集約

消耗品、通信サービス、保険などの購買を全社で集約し、ボリュームディスカウントを交渉します。複数部門が個別に契約しているケースは意外と多く、集約するだけで5〜15%の削減が見込めます。

販管費の管理でよくある3つの失敗

失敗1: 一律○%削減の号令

全部門に一律の削減率を課すと、成長に必要な投資(広告費・採用費)まで削られます。費目ごとにROIを評価し、「削るべき費目」と「増やすべき費目」を区別してください。

失敗2: 人件費だけに注目する

人件費は販管費の最大項目ですが、安易なリストラは組織力の低下を招きます。まずは人件費以外の固定費(家賃・通信費・保険料)の見直しから始めるのが安全です。

失敗3: 月次で管理しない

年度末にまとめて確認するのでは手遅れです。月次で販管費の実績と予算の差異を確認し、乖離が大きい費目は即座に原因を特定・対策を打ちます。

まとめ

販管費は営業利益に直結する重要な指標です。勘定科目の内訳を正しく分類し、業種別の目安と比較し、費目ごとのROIに基づいて「削る」「増やす」を判断することが、販管費管理の本質です。一律削減ではなく、データに基づいた選択と集中で、利益率の改善を目指してください。

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FAQ

よくある質問

売上原価は商品やサービスの製造・仕入に直接かかる費用で、販管費はその販売活動と会社の一般管理にかかる費用です。たとえば工場作業員の人件費は売上原価、営業担当者や経理の人件費は販管費に分類されます。損益計算書では売上総利益から販管費を引いたものが営業利益になります。

販売費には広告宣伝費、販売促進費、荷造運賃、販売手数料、営業の旅費交通費などがあります。一般管理費には役員報酬、給料手当、法定福利費、地代家賃、減価償却費、通信費、水道光熱費などが含まれます。業種によって割合は大きく異なり、IT企業では人件費比率が高く、小売業では家賃や広告費の比率が高い傾向があります。

業種により大きく異なりますが、製造業で15〜25%、小売業で25〜35%、サービス業で30〜50%程度が一般的な目安です。販管費率は「販管費÷売上高×100」で計算します。同業他社と比較して著しく高い場合は、どの勘定科目が突出しているか内訳を分析し、削減余地を特定することが重要です。

効果的な削減方法は、間接人件費の最適化、広告宣伝費のROI管理、オフィスコストの見直し、外注費の内製化検討、ITツールによる業務自動化の5つです。特にAIやRPAを活用した経費精算・請求書処理の自動化は即効性が高く、実務では月間数十時間の工数削減につながるケースが多く見られます。

よくある失敗は一律カットです。広告宣伝費を一律削減すると売上減少を招き、結果的に販管費率が悪化することがあります。また人件費の安易な削減は離職率上昇やサービス品質低下につながります。費目ごとにROIを分析し、効果の低い支出から優先的に見直すアプローチが実務では有効です。

営業利益は売上総利益から販管費を引いて算出されるため、販管費の増減は営業利益に直結します。売上が横ばいでも販管費を適切に管理すれば営業利益を改善できるため、コスト管理の最重要項目です。経営改善の局面では売上増加よりも販管費削減のほうが即効性が高い場合が多いです。

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