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電気図面の記号一覧と読み方|回路記号・シーケンス図・制御機器記号・JIS C 0617の新旧対応【2026年版】

2026/4/10

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電気図面の記号一覧と読み方|回路記号・シーケンス図・制御機器記号・JIS C 0617の新旧対応【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/10 公開

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電気図面とは?種類と用途

電気図面とは、電気回路・配線・制御系統を記号で表現した図面の総称です。JIS C 0617(IEC 60617準拠)で電気用図記号が規定されています。

電気図面の種類

図面の種類別名目的読者
回路図(スケマティック)電気回路図電気的な接続関係を示す設計者・技術者
シーケンス図展開接続図制御回路の動作順序を示す制御設計者・保全担当
単線図単線結線図電力系統の概略を示す電気主任技術者
配線図実体配線図実際の配線経路を示す施工者・電気工事士
盤内図制御盤内部図制御盤内の機器配置と配線盤製作者

基本回路記号一覧(JIS C 0617)

受動部品

記号名称英語用途
ジグザグ線抵抗器Resistor (R)電流の制限・分圧
平行線2本コンデンサCapacitor (C)電荷の蓄積・フィルタ
コイル形インダクタ(コイル)Inductor (L)エネルギー蓄積・フィルタ
長方形ヒューズFuse (F)過電流保護

半導体部品

記号名称英語用途
三角形+線ダイオードDiode (D)整流・逆流防止
三角形+3端子トランジスタTransistor (Q)スイッチング・増幅
矢印付き丸LEDLED表示灯・照明

制御機器(シーケンス図で頻出)

記号名称文字記号用途
丸にX電磁リレー(コイル)R, KA信号の増幅・自己保持
接点記号(a接点)メーク接点(NO)−/|−通電で閉じる接点
接点記号(b接点)ブレーク接点(NC)−/|/−通電で開く接点
コイル記号電磁接触器MC, KMモーター等の開閉
サーマル記号サーマルリレーTHR, KH過負荷保護
PB記号押しボタンスイッチPB, S手動操作
LS記号リミットスイッチLS, SQ位置検出
タイマー記号タイマーリレーT, KT時間制御

電力機器

記号名称文字記号用途
M記号(丸にM)電動機(モーター)M回転動力
G記号(丸にG)発電機G電力発生
コイル2組記号変圧器(トランス)T電圧変換
MCCB記号配線用遮断器MCCB, QF過電流・短絡保護
ELCB記号漏電遮断器ELCB, QF漏電保護

シーケンス図の読み方

シーケンス図は生産設備や自動機械の制御ロジックを表現する図面で、製造業で最も頻繁に使われる電気図面です。

基本ルール

  • 上が電源(+)、下がGND(−):電流は上から下に流れる
  • 左から右に読む:動作の順序は左から右
  • 同一リレーの接点は番号で対応:コイルR1の接点はR1-a、R1-bなどで表記
  • 縦書き/横書き:JISでは縦書き(上→下が電源→負荷)が標準

代表的な制御回路パターン

回路名機能構成
自己保持回路ボタンを離しても動作を維持PB(ON)→MC→MC a接点で自己保持
インターロック回路2つの動作の同時ONを防止MC1のb接点をMC2回路に挿入
タイマー回路一定時間後に動作タイマーコイル→タイマー接点で出力
正逆転回路モーターの正転・逆転切替MC-F/MC-Rのインターロック付き

旧JIS記号と新JIS記号の違い

1997年のJIS C 0617制定以前は、JIS C 0301の日本独自記号が使われていました。現場では両方の記号が混在しています。

主な変更点

  • リレーコイル:旧JIS(丸にコイル巻き)→ 新JIS(長方形)
  • 接点:旧JIS(独自の丸型)→ 新JIS(IEC準拠の直線型)
  • モーター:記号は大きく変わらないが、文字記号がIEC方式に統一

実務上のポイント:既存設備の図面は旧JIS、新規設計は新JISで描かれることが多いため、両方の記号を理解しておく必要があります。

電気図面でよくある間違い

間違い1:a接点とb接点の混同

a接点(NO:通電で閉じる)とb接点(NC:通電で開く)を取り違えると、制御ロジックが逆転し、重大な事故につながります。

対策:a接点は「通常開」、b接点は「通常閉」と覚え、回路図上で状態を確認しましょう。

間違い2:旧JISと新JIS記号の混在

同一図面内で旧JISと新JISの記号を混在させると、読む側が混乱します。

対策:図面の凡例でどちらの規格を使用しているか明記しましょう。

電気図面とAI

電気図面は記号の種類が多く、配線の接続関係が複雑なため、AI解析の効果が大きい領域です。

  • 回路記号の自動認識:抵抗・コンデンサ・リレー等の記号を自動検出し、部品リスト(BOM)を自動生成
  • 接続関係の解析:配線のトポロジを自動抽出し、回路のネットリストを生成
  • 新旧記号の自動変換:旧JIS記号を新JIS記号に自動変換し、図面の標準化を支援

renueでは、電気図面を含む多様な図面のAI解析ソリューションを提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

  • 電気図面は回路図・シーケンス図・単線図・配線図・盤内図の5種類
  • 電気用図記号はJIS C 0617(IEC 60617準拠)で規定
  • 制御回路で頻出するのはリレー・接触器・タイマー・押しボタン・リミットスイッチ
  • シーケンス図の基本は自己保持回路・インターロック回路・タイマー回路
  • 旧JIS(C 0301)と新JIS(C 0617)の記号が現場では混在。両方の理解が必要

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