株式会社renue
内製化支援
内製化支援で、この記事のテーマを実務に落とし込めます
renueが社内で運用しているシステムをサービス化したものです。何ができるか、どう動くかをサービスページでご覧ください。
AI人材育成が経営課題になった理由
2026年、AI人材の育成は「IT部門の課題」から「経営の最優先課題」に格上げされました。日本リスキリングコンソーシアムは2024年12月に「AI人材育成白書」を発行し、生成AI時代の人材育成モデル「AI人材育成サイクル」を発表しています。
重要な変化は、「AI人材」の定義そのものが変わったことです。2026年の「AI人材」とは、技術者だけでなく、生成AIを活用して業務で具体的な成果を上げられる全ての人材を指します。
大手IT企業では約20万人の社員を対象にした生成AI人財育成フレームワークを策定し、実践的な生成AI人財の育成規模を段階的に拡大する方針を示しているとされています。
AI人材育成の5段階フレームワーク
Stage 1:全社員のAIリテラシー底上げ(1〜3ヶ月)
全社員がAIの基本概念と自社での活用方針を理解する段階です。なお、本記事の5段階と各段階の期間は、本記事で整理した設計例であり、公的機関や他社の標準モデルではありません。期間は組織の成熟度や対象人材のスキルに応じて前後します。
到達目標:全社員がChatGPT/Claude等を日常業務で使い始めている状態
ある大手広告企業では、2023年11月に開始した「生成AI徹底理解リスキリング」の全社員向けプログラムについて、同年12月の期限までに受講対象者6,272名の99.6%が受講を完了し、役員の受講完了率も100%だったと同社の開発者ブログで公表しています。
Stage 2:部門別ユースケースの実装(3〜6ヶ月)
各部門に特有の業務課題をAIで解決する段階です。
到達目標:各部門で最低1つのAI活用業務が定着している状態
この段階では、部門ごとの業務課題を洗い出し、GPTsで完結するもの、汎用AIエージェントで対応するもの、業務特化アプリとして開発するものの3段階に分類して実装するアプローチが有効です。
Stage 3:AIチャンピオンの育成(6〜9ヶ月)
各部門から「AIチャンピオン」を選出し、高度なAI活用スキルを集中的に育成する段階です。
RAGチャットボットの構築から運用・改善までを実践的に学ぶ勉強会を組み込むと、チャンピオンの実装力が定着しやすくなります。
Stage 4:AIエンジニアの内製化(9〜12ヶ月)
社内にAIシステムを自ら構築・運用できるエンジニアを育成する段階です。
renueの内製化支援では、プロジェクトを通じてクライアントにノウハウを移転する「伴走型内製開発」を実践しています。
Stage 5:AI文化の組織定着(12ヶ月〜)
AIの活用が組織の「当たり前」になる段階です。renueでは自社で自社開発のAIツールを構築し12の業務を自動化。全社員がGitHubにPRを立てて業務フローを毎週アップデートする文化が定着しています。
AI人材育成の3つのアプローチ
アプローチ1:リスキリング型
既存社員を配置転換し、外部研修やOJTでAIスキルを習得させます。
アプローチ2:外部採用型
AIエンジニアやデータサイエンティストを外部から採用します。
アプローチ3:伴走支援型
AIコンサルティング会社と協業しノウハウを移転します。外部パートナーの支援を受けながら特定業務のAI活用を進め、段階的に内製化へ移行する例もあります。
助成金の活用
- 人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース):新規事業の立ち上げやDX化などの事業展開等に伴い、新たな分野で必要となる知識・技能を習得させる訓練が対象。経費助成率は中小企業75%・大企業60%、賃金助成は1人1時間あたり中小企業1,000円・大企業500円(eラーニング・通信制・定額制サービス・育児休業中の訓練は経費助成のみ)。令和4〜8年度の期間限定のコースのため、申請前に厚生労働省の令和8年度パンフレットと最新の支給要領で要件と期限を確認
よくある失敗
失敗1:研修を受けさせれば終わりと考える
活用の場を作ることが定着の鍵です。
失敗2:全社員に同じ研修を実施する
スキルレベルに応じた段階的カリキュラムが必要です。
失敗3:AIエンジニアだけを育てる
事業部門とデジタル部門の知見を一体にした伴走型内製開発が真のAI内製化を実現します。




