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表面処理の図面指示 完全ガイド|めっき・アルマイト・塗装のJIS記号と膜厚指定・マスキング注記テンプレート【2026年版】

2026/10/24

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表面処理の図面指示を、めっき記号、2025年改訂のJIS、膜厚と寸法、マスキング、RoHS確認、図面データ化の観点から解説します。

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表面処理の図面指示 完全ガイド|めっき・アルマイト・塗装のJIS記号と膜厚指定・マスキング注記テンプレート【2026年版】

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株式会社renue

2026/10/24 公開

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表面処理の図面指示は、機能と適用規格から決める

表面処理の図面指示では、処理名に加え、母材、要求する機能、膜厚、色・外観、処理範囲、処理後の寸法や検査条件を伝えます。めっき、陽極酸化、塗装は工程も皮膜の性質も異なるため、一つの記号体系でまとめて表せるとは限りません。先に耐食性・耐摩耗性・導通・外観などの要求を整理し、その要求に合う処理と規格を選びます。

JIS H 0404:1988は「電気めっきの記号による表示方法」の規格です。めっきの方法、素地、めっき金属、厚さ、タイプ、後処理などを扱います。一方、アルミニウムの陽極酸化皮膜と、陽極酸化の後に塗装を組み合わせた複合皮膜は別の規格で扱われます。元記事のようにJIS H 8602を一般のアルマイト全般の規格として紹介すると、対象が曖昧になります。

規格確認する対象図面作成時の要点
JIS H 0404電気めっき等の記号による表示方法・素地・金属・膜厚等を区別
JIS H 8601:2025アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜適用範囲と要求性能を確認
JIS H 8602:2025陽極酸化塗装複合皮膜陽極酸化皮膜のみの仕様と区別

軽金属製品協会は、JIS H 8601・H 8602の2025年改訂版の発行を案内しています。図面には採用する規格の版も含め、契約仕様・顧客指定との整合を確認してください。日本規格協会のH 8601の概要では硬質陽極酸化皮膜を適用対象から除いており、硬質アルマイトまで同じ規格で一括して説明することはできません。

処理名の一覧から膜厚を選ぶだけでは、検査可能な仕様になりません。膜厚が最小値なのか範囲なのか、どこで測るのか、外観面と機能面のどちらを重視するのかを決めます。色や硬さの数値を記入する場合も、試験方法や評価部位と組み合わせてください。以下の指示例は記入項目を整理するためのもので、すべての部品に共通する推奨膜厚・性能値を示すものではありません。必要な事項を製造先と合意してから図面へ反映します。

めっき・アルマイト・塗装の記号を混同しない

めっきの記号は、電気めっきと無電解めっきの区別から確認します。表面処理事業者アサヒサーテクノの記号解説では、電気めっきはEp、無電解めっきはELpと示されています。無電解ニッケルめっきを、電気めっきのEpだけで表す説明は適切ではありません。同資料には、めっき方法を先頭に置く構成と、当分の間認められる別の並びも掲載されています。異なる方式を混ぜた記号を作らないよう注意します。

図面を読むときは、方法、素地、めっき金属、厚さ、タイプ、後処理、使用環境を要素ごとに確認してください。特に化成処理の記号は見た目の数字から推測できません。同資料ではCM1を光沢クロメート処理、CM2を有色クロメート処理として示しています。CM3を三価クロムの意味として無条件に転記せず、三価クロメートを要求する場合は、その要求を明記し、処理事業者と採用仕様を確認します。

例えば「鉄鋼素地、電気亜鉛めっき、亜鉛層の最小膜厚8μm、三価クロメート後処理」という書き方なら、亜鉛の層と後処理を分けて伝えられます。この8μmは記入例です。旭鍍金の公開事例には、同じ亜鉛めっきと三価クロメートの組合せでも複数の膜厚が掲載されています。全製品に8μm以上を適用すればよいという意味ではありません。

アルマイトでは、通常の陽極酸化か硬質陽極酸化か、着色の有無、必要な膜厚、封孔や要求性能、適用規格を整理します。「普通・黒・硬質・カラー」を互いに独立した四つの規格区分として扱わないでください。着色と硬さ・処理方式は異なる観点です。また、出典を確認できない略号を「JISの標準記号」として図面へ転用することも避けます。正式な記号と性能区分は、採用する規格本文と処理事業者の仕様で確定します。

塗装では塗料系、下地処理、色見本や色番号、光沢、膜厚、塗装範囲、外観・密着性などの要求を整理します。粉体塗装だからすべて屋外向けとは限らず、使用環境と塗料・下地の組合せを確認します。板金部品の曲げや溶接を含む工程は板金図面の書き方と合わせて確認し、処理前に必要な加工と処理後の仕上げを区別してください。

膜厚・寸法・マスキングを一つの仕様にする

めっきや塗装を施す面では、皮膜によって仕上がり寸法が変わります。ただし「膜厚」と「外形の増加量」を常に同じ値として扱えるわけではありません。前処理での除去量や皮膜の成長、部位ごとの膜厚分布、後加工なども影響するためです。アルマイトの寸法増加を、すべての処理条件で膜厚の50%と決めることもできません。母材・処理方式と工程条件に合う補正量を処理先と確認します。

仮に外側へ一様に10μmずつ付着する皮膜を円筒の外周に形成するなら、幾何学上の直径増加は20μmです。内周に同じ厚さが形成されれば穴径は20μm小さくなります。これは一様な付着を仮定した計算例であり、実際のめっきや陽極酸化の補正値を保証するものではありません。寸法の図面基準が処理前か処理後かを明確にし、必要な面で測定できる条件を設けます。

対象図面・仕様書で決める事項
はめあい面処理後の寸法・公差、必要な後加工、検査方法
ねじ部処理の有無、処理後のねじ精度、ゲージ検査の工程
導通面接点の範囲、皮膜の除外、導通と防食の要求
マスキング境界基準面からの範囲、境界の許容差、外観・機能上の条件
仕上げ加工部処理後の研削等の範囲と、最終状態の要求

例えば「A面は処理除外」と書くなら、A面を図示し、境界を寸法で示します。「ねじ穴はめっき不要」も、部品全体の防食や接合条件に照らして採否を決める指示例です。すべてのねじ部を一律に処理から除外するルールにはできません。穴の有効深さ・入口・検査を含む整理にはねじ穴・タップ穴の図面指示を参照してください。

角部やバリも表面処理の前工程に関係します。必要な角処理を面取りの図面指示と合わせて決め、表面処理後にバリを取って皮膜を損なう工程にならないかを確認します。また、ボルトの表面処理・潤滑条件は締付けに影響するため、締付トルク管理の仕様とも整合させます。図面ごとに指示が分散する場合は、参照する共通仕様書の文書番号と版を揃えて管理してください。

RoHS適合の確認と図面情報のデータ化を進める

三価クロメートという処理名だけで、部品や完成品のRoHS適合を保証することはできません。EUのRoHSは対象となる電気・電子機器について、均質材料中の規制物質濃度、適用除外などの条件を扱います。ECHAの規制物質一覧では六価クロムの最大許容濃度を0.1重量%としています。判定には他の規制物質や製品の適用条件も関係します。これはEU制度の情報であり、日本国内の制度や個々の納入先の要求とは区別してください。

色や通称からクロムの価数を確定することも避けます。旧図面に「ユニクロ」「有色クロメート」とある場合は、現在の処理内容・薬剤・調達仕様を処理事業者へ確認します。新規調達では必要な物質管理の条件、提出を求める成分・含有情報や適合文書、変更時の連絡方法を明確にします。完成した部品の適合判定と、図面内に気になる記載を見つける作業を分けることが大切です。

図面AIで扱う場合は、処理名、素地、膜厚の上下限と単位、色、適用面、除外面、寸法基準、参照規格と版、原図の位置を分けて抽出する進め方を提案します。「8μm以上」と「8~12μm」を同じ8という数値へ変換してしまうと、要求が失われます。参照先の仕様書に条件がある場合は、図面だけから確定できない事項として残します。

AIによる規制物質の疑わしい記載の検出は、調査対象を絞る支援になりますが、材料分析や必要文書を含む適合確認の代わりにはなりません。費用の概算も処理名と外形寸法だけで確定せず、数量、表面積、治具、マスキング、検査や物流など、自社の見積条件との照合が必要です。自動抽出した値と、人が承認した値を区別して保管すると、図面改訂時の追跡がしやすくなります。

renueの図面AIは、図面の情報抽出・構造化と、確認・修正を含む業務への適用をご相談いただけます。表面処理の注記が異なる図面をサンプルにし、読み落とし、単位の誤り、適用面の対応付け、確認時間を評価してください。記号を読めることと、処理の適否や規制への適合を決められることを分けて検証する進め方が適しています。

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FAQ

よくある質問

区別します。参照したJIS H0404の事業者解説では電気めっきはEp、無電解めっきはELpです。方法・素地・金属・膜厚・後処理を確認し、採用する規格と仕様で記号を確定します。

2025年版では、H8601はアルミニウム等の陽極酸化皮膜、H8602は陽極酸化塗装複合皮膜を扱います。H8601の公開概要では硬質陽極酸化皮膜は適用対象外であり、全アルマイトを同じ条件で扱えません。

処理名だけでは保証できません。対象製品、均質材料中の規制物質、適用除外、調達先の含有情報などを確認します。EUの制度と日本国内の制度や納入先仕様も区別します。

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