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プレス加工品の図面書き方ガイド|打ち抜き・曲げ・絞りの設計ルールとバリ方向・穴径・絞り比の指示方法【2026年版】

2026/4/11

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プレス加工品の図面書き方ガイド|打ち抜き・曲げ・絞りの設計ルールとバリ方向・穴径・絞り比の指示方法【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/11 公開

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プレス加工品の図面とは?板金加工との違い

プレス加工品とは、金型(パンチとダイ)で金属板を打ち抜き・曲げ・絞りして成形する部品です。レーザーやタレパンによる「板金加工」と異なり、金型を使った大量生産を前提とした設計が必要です。

板金加工とプレス加工の違い

項目板金加工プレス加工
切断方法レーザー・タレパン金型(打ち抜き)
曲げ方法プレスブレーキ(汎用金型)専用金型
適合ロット少量~中量大量生産
初期費用低い高い(金型費用)
ピース単価高い安い(大量生産効果)
精度±0.1~0.3mm±0.05~0.1mm
図面の注意点穴と曲げの距離、展開図バリ方向、コイニング、絞り比

プレス加工の4大分類と図面指示

1. 打ち抜き加工(ブランキング・ピアシング)

金属板から所定の形状を切り抜く加工です。

穴の最小径

材質最小穴径根拠
アルミ・軟鋼(延性材)≧ 1.2t(板厚の1.2倍)英語文献データ
ステンレス・高張力鋼≧ 2.0t(板厚の2.0倍)英語文献データ

バリ方向の図面指示

打ち抜き加工では、パンチ側(上面)がダレ面、ダイ側(下面)がバリ面になります。バリ方向は製品の品質・安全性に直結するため、図面に必ず指示します。

  • 「バリ方向:下面」(バリが下に出る)
  • 「バリ方向:曲げ内側」(曲げ加工後に手に触れない側)

英語文献データ:バリの許容量は一般的に板厚の10%です。例えば板厚1.0mmなら、バリ高さ0.1mm以下が標準許容値。

中国語文献データ:図面にはバリ方向を標注(毛刺方向を標注)することが必須。バリ方向と冲圧方向(プレス方向)は別概念であることに注意が必要です。

図面での角R指示

中国語文献データ:打ち抜き品のすべての稜角にR≧0.5t(板厚の0.5倍以上)の丸みを設ける。尖角は応力集中による割れと金型摩耗の原因。

2. 曲げ加工(ベンディング)

曲げの設計ルール

項目基準備考
穴と曲げ線の距離≧ 2t(板厚の2倍)英語文献:2×material thicknessが基準
最小曲げ内R≧ t(板厚以上)材質が硬いほど大きなRが必要
最小フランジ高さ≧ 4t金型で掴める最低限の高さ
曲げ方向圧延方向に直角が望ましい圧延方向に平行に曲げると割れやすい

英語文献データ:高張力材の曲げでは圧延方向(grain direction)に注意。圧延方向に平行に曲げると割れリスクが大幅に増加。図面には「曲げ方向は圧延方向に直角とする」と注記。

リリーフノッチ(逃げ切欠き)

曲げ部の端部に設ける切欠きで、曲げ時の膨らみ(バルジング)を防止します。

  • ノッチ幅:板厚以上
  • ノッチ長さ:曲げRの外側まで達する長さ

3. 絞り加工(ディープドローイング)

平板から箱型やカップ型の立体形状を作る加工です。

絞り比の制限

項目基準
初回絞り比(D/d)≦ 2.0(ブランク径÷絞り径)
再絞り比≦ 1.3~1.5
底部R≧ t(板厚以上)。推奨3t~5t
側壁R(ダイR)≧ 4t~8t

中国語文献データ:絞り品の底と壁の最小丸みR1はR1>t(板厚以上)、一般的にR1=(3~5)tが推奨。最大Rは8t以下。

4. バーリング加工

穴の周囲に立ち上がり(フランジ)をつける加工。薄板にねじ山を確保するために使用。

  • バーリング高さの目安:下穴径の30~50%
  • ねじ山数の確保:3山以上が必要(設計業界の慣例)
  • 図面指示例:「バーリング加工 M4タップ 有効ねじ山3山以上」

プレス加工品の図面注記テンプレート

  • 材質:SPCC-SD t=1.0
  • バリ方向:曲げ内側とする
  • バリ許容値:板厚の10%以下
  • 指示なき角R:R0.5以上
  • 指示なき曲げ内R:R=t
  • 一般公差:JIS B 0408 B級
  • 表面処理:三価クロメートめっき 膜厚8μm以上
  • 曲げ方向:圧延方向に直角とする(高張力材の場合)

プレス加工の図面でよくある間違い

間違い1:バリ方向の未指示

バリ方向を指示しないと、金型の設計者がバリ方向を任意に決めてしまい、組立時に干渉したり手を切る危険がある。

対策:すべてのプレス加工品にバリ方向を明記。

間違い2:穴と曲げが近すぎる

穴と曲げ線の距離が2t未満だと、曲げ時に穴が変形する。

対策:穴と曲げ線の距離は最低2t。可能なら3t以上確保。

間違い3:絞り比が大きすぎる

1回の絞りでD/d>2.0にしようとすると割れが発生する。

対策:絞り比2.0を超える場合は多段絞りを検討し、図面に工程を明示。

プレス加工品と図面AI

  • バリ方向の自動認識:図面の注記からバリ方向を自動抽出し、組立図との整合性を検証
  • 加工性チェック:穴と曲げの距離、絞り比、最小穴径をAIが自動検証
  • 見積自動化:プレス加工品の形状・板厚・材質から金型費とピース単価を自動算出

renueでは、プレス加工品を含む製造図面のAI読み取り・見積自動化ソリューションを提供しています。

まとめ

  • プレス加工品の図面にはバリ方向・角R・穴最小径・曲げルール・絞り比の指示が必要
  • 打ち抜き穴の最小径は延性材で1.2t、高張力材で2.0t
  • バリ許容値は板厚の10%以下。バリ方向は必ず図面に明記
  • 穴と曲げ線の距離は最低2t。高張力材は圧延方向に直角に曲げる
  • 絞り加工の初回絞り比は2.0以下。底部Rは3t~5tが推奨
  • すべての稜角にR≧0.5tの丸みを設ける

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