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図面の注記テンプレート集|一般注記の必須5項目と用途別6テンプレート(切削/板金/溶接/樹脂/精密/海外)【2026年版】

2026/4/11

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図面の注記テンプレート集|一般注記の必須5項目と用途別6テンプレート(切削/板金/溶接/樹脂/精密/海外)【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/11 公開

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図面の注記とは?なぜ重要なのか

図面の注記(ちゅうき)とは、寸法や記号だけでは伝えきれない加工条件・品質基準・特記事項を文章で補足する情報です。注記欄に記載する「一般注記」と、特定箇所に引き出し線で付ける「個別注記」の2種類があります。

注記が不十分だと、以下の問題が発生します。

  • 加工者の誤解:表面処理の種類、熱処理条件が伝わらず不良品が発生
  • 確認のやり取り:「ここどうすればいいですか?」の問い合わせで納期遅延
  • 品質のばらつき:担当者によって仕上がりレベルが異なる

一般注記に記載すべき標準項目

図面の注記欄(通常は図面の右下または左下)に記載する標準的な項目一覧です。

必須項目(すべての図面に記載)

No.項目記載例説明
1普通公差一般公差 JIS B 0405-m個別公差のない寸法に適用する等級
2表面粗さ(一般指示)指示なき面の表面粗さ Ra 6.3個別指示のない面の仕上レベル
3面取り(一般指示)指示なき角は C0.3 とする個別指示のない角の面取り
4バリ処理すべてのエッジのバリを除去すること安全性・品質の基本要件
5寸法単位寸法の単位は mm とする海外発注時は特に重要

必要に応じて記載する項目

No.項目記載例適用場面
6表面処理三価クロメートめっき 膜厚8μm以上防錆・装飾が必要な部品
7熱処理焼入焼戻し HRC 50~55硬度が必要な部品
8溶接規格溶接は JIS Z 3021 に準拠溶接構造物
9塗装色粉体塗装 マンセル N1.5(黒)塗装部品
10寸法基準図面寸法は表面処理後の仕上寸法を示すめっき・アルマイトを施す嵌合部品
11普通幾何公差普通幾何公差 JIS B 0419-K幾何公差を一括指定する場合
12板金の曲げR指示なき曲げ内 R = t(板厚と同じ)板金部品
13バリ方向バリ方向は曲げ内側とする板金部品
14材質補足材質は同等品への変更可材料調達の柔軟性を持たせる場合
15検査条件全数検査のこと重要保安部品

用途別 注記テンプレート集【コピペで使える】

テンプレート1:切削加工部品(標準)

最も汎用的なテンプレートです。

  • 1. 一般公差 JIS B 0405-m
  • 2. 普通幾何公差 JIS B 0419-K
  • 3. 指示なき面の表面粗さ Ra 6.3
  • 4. 指示なき角は C0.3 とする
  • 5. すべてのエッジのバリを除去すること
  • 6. 寸法の単位は mm とする

テンプレート2:板金部品

  • 1. 一般公差 JIS B 0408 B級
  • 2. 指示なき面の表面粗さ Ra 6.3
  • 3. 指示なき曲げ内R = t
  • 4. バリ方向は曲げ内側とする
  • 5. すべてのエッジのバリを除去すること
  • 6. 表面処理:三価クロメートめっき(白)膜厚8μm以上
  • 7. 寸法基準は外側寸法とする

テンプレート3:溶接構造物

  • 1. 一般公差 JIS B 0405-c
  • 2. 溶接は JIS Z 3021 に準拠
  • 3. 指示なき溶接はすみ肉溶接 脚長6mm とする
  • 4. 溶接後、スパッタ・スラグを除去すること
  • 5. 溶接後の歪みは矯正のこと
  • 6. 表面処理:焼付塗装 マンセル N1.5 膜厚40~60μm
  • 7. 溶接箇所は塗装前にケレン処理を施すこと

テンプレート4:樹脂成形品

  • 1. 材質:ABS樹脂(○○グレード)又は同等品
  • 2. 色:マンセル N1.5(黒)又は指定色見本に合わせること
  • 3. 指示なき抜き勾配は 1° とする
  • 4. ゲート跡:φ2.0以下、突出0.3mm以下
  • 5. PL段差:0.05mm以下、バリ0.1mm以下
  • 6. 意匠面のヒケ・ウェルドラインは不可
  • 7. ショートショット・バリ・フラッシュ不可

テンプレート5:精密部品(高精度加工)

  • 1. 一般公差 JIS B 0405-f
  • 2. 普通幾何公差 JIS B 0419-H
  • 3. 指示なき面の表面粗さ Ra 3.2
  • 4. 指示なき角は C0.2 とする
  • 5. すべてのエッジのバリを除去すること
  • 6. 全数検査のこと
  • 7. 梱包時は防錆紙で個別包装のこと

テンプレート6:海外発注用(英語併記)

  • 1. General tolerance: ISO 2768-mK(一般公差 ISO 2768-mK)
  • 2. Surface finish unless otherwise specified: Ra 6.3μm(指示なき面の表面粗さ Ra 6.3μm)
  • 3. Remove all burrs and sharp edges(すべてのエッジのバリを除去すること)
  • 4. Chamfer all edges C0.3 unless otherwise specified(指示なき角は C0.3)
  • 5. All dimensions in millimeters(寸法の単位は mm)
  • 6. Third angle projection(第三角法)

個別注記の書き方ルール

特定の箇所に適用する注記は、引き出し線を使って記入します。

個別注記の記入ルール

  • 引き出し線は細い実線で、該当箇所から注記テキストへ引く
  • 引き出し線の先端には矢印(形体の輪郭に接触する場合)または黒丸(面を指す場合)を付ける
  • 注記テキストは水平に記入し、下線を引いて強調する
  • 複数箇所に同じ注記がある場合は番号で参照(例:注1参照)

個別注記の典型例

注記の内容記入例
局所的な表面粗さこの面 Ra 0.8
局所的な熱処理この部分 高周波焼入 HRC 55~60 有効硬化層深さ 1.0mm以上
溶接後の仕上溶接ビードを除去し平滑に仕上げること
マスキング指示この面 めっき不要(マスキングのこと)
加工基準の指定この面を加工基準とすること
相手部品との嵌合相手部品 Fig.2 と現合仕上のこと

注記でよくある間違いと対策

間違い1:普通公差等級の記載漏れ

最も多い見落とし。普通公差がないと加工者が独自判断で仕上げ、品質がばらつきます。

対策:テンプレートの1番目に必ず記載。チェックリストに入れておく。

間違い2:曖昧な表現

「きれいに仕上げること」「適切に処理すること」など、数値基準のない表現は避けます。

対策:「Ra 1.6に仕上げること」「HRC 50~55に焼入焼戻しのこと」と具体的に記載。

間違い3:注記の過剰記載

注記が多すぎると読むのに時間がかかり、重要な指示が埋もれます。

対策:一般注記は10項目以内に抑え、部品固有の指示は個別注記で対応。

注記と図面AI

図面の注記はテキスト情報であるため、AI-OCRによる自動抽出の主要なターゲットです。

  • 一般注記の構造化:普通公差等級・表面処理・熱処理条件を自動抽出しデータベース化
  • 個別注記と形体の紐付け:引き出し線をたどり、注記がどの形体に適用されるかを自動判定
  • 注記の標準化チェック:社内テンプレートとの差異を検出し、記載漏れをアラート

renueでは、図面の注記情報を自動抽出・構造化するAIソリューションを提供しています。お気軽にご相談ください。

まとめ

  • 一般注記の必須5項目:普通公差・表面粗さ・面取り・バリ処理・寸法単位
  • 用途別テンプレート6種(切削・板金・溶接・樹脂成形・精密・海外発注)をコピペ活用
  • 個別注記は引き出し線+矢印/黒丸+水平テキストで記入
  • 「きれいに」「適切に」等の曖昧表現は禁止。数値基準で明確に指示
  • 注記は10項目以内に抑え、重要指示が埋もれないようにする

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