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ボルトの種類と使い分けガイド|六角ボルト/キャップスクリュー/皿ボルト/ボタンボルトの選定フロー【2026年版】

2026/4/11

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ボルトの種類と使い分けガイド|六角ボルト/キャップスクリュー/皿ボルト/ボタンボルトの選定フロー【2026年版】

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株式会社renue

2026/4/11 公開

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ボルトの頭形状が多い理由

ボルトは頭の形状だけで10種類以上あり、用途・設置環境・工具アクセス性・外観要件によって使い分けます。「なぜこの形のボルトを使うのか」を理解することで、図面での適切な指定とコスト最適化が可能になります。

ボルトの主要な種類と特徴

1. 六角ボルト(Hex Head Bolt)

項目内容
頭部形状六角形の外面。スパナ・レンチで締付
JIS規格JIS B 1180
特徴最も汎用的。入手性・コストに優れる
工具スパナ、ボックスレンチ、モンキーレンチ
用途機械組立全般、構造物、配管フランジ
注意点頭の横にスパナのスペースが必要。狭い場所では使えない

2. 六角穴付きボルト(Socket Head Cap Screw / キャップスクリュー)

項目内容
頭部形状円筒形の頭に六角穴。六角レンチで締付
JIS規格JIS B 1176
特徴高トルクで締付可能。頭の横にスペース不要
工具六角レンチ(L型、T型)
用途金型、治工具、精密機械、ロボット
注意点六角ボルトよりコストが高い。ザグリ穴が必要

英語文献データ:Socket Head Cap Screwは金型・射出成形金型・ツーリング・機械・家具で広く使用されます。六角ボルトよりもスリムで低プロファイルなため、狭い空間での使用に適しています。

3. 六角穴付き皿ボルト(Countersunk Socket Head / 皿キャップ)

項目内容
頭部形状皿型(テーパー状)に六角穴。頭が面と同一面に沈む
JIS規格JIS B 1194
特徴ボルト頭の出っ張りがゼロ。皿ザグリ穴が必要
用途カバー・パネル、摺動面の近く、外装部品
注意点軸力が皿面のテーパーで横方向に分散されるため、同サイズの六角穴付きボルトより保持力がやや低い

4. 六角穴付きボタンボルト(Button Head Socket Cap Screw)

項目内容
頭部形状丸みを帯びた低い頭部に六角穴
JIS規格JIS B 1174
特徴頭部が低く丸い。引っかかりにくい。外観が良い
用途カバー固定、安全カバー、外観部品
注意点六角穴が浅いため、標準キャップより締付トルクが低い

5. 低頭六角穴付きボルト(Low Head Socket Cap Screw)

項目内容
頭部形状標準キャップより頭高さが低い(約60%)
特徴狭い隙間でも使用可能。標準キャップより六角穴が小さい
用途隙間が狭い箇所、設備内部の締結

6. 十字穴付きなべ小ねじ(Pan Head Phillips Screw)

項目内容
頭部形状なべ底型の頭に十字穴。プラスドライバーで締付
JIS規格JIS B 1111
用途板金・筐体の固定、電気機器、軽荷重の締結
注意点高トルクではカムアウト(工具の浮き上がり)が発生しやすい

7. 十字穴付き皿小ねじ(Flat Head Phillips Screw)

項目内容
頭部形状皿型の頭に十字穴。頭が面と同一面に沈む
JIS規格JIS B 1111
用途ヒンジ・蝶番の固定、外装パネル

8. 植込みボルト(スタッドボルト)

項目内容
形状頭がなく、両端にねじが切られた棒状
JIS規格JIS B 1173
用途フランジ接続、エンジンブロック、繰り返し分解が必要な箇所

ボルト頭形状の選定フロー

  1. 頭の出っ張りは許容されるか?
    • Yes → 六角ボルトまたはキャップスクリュー
    • No → 皿ボルトまたはボタンボルト
  2. 工具のスペースはあるか?
    • スパナが回せるスペースあり → 六角ボルト(コスト最安)
    • 横方向スペースなし → キャップスクリュー(六角レンチは上からアクセス)
  3. 高トルクが必要か?
    • Yes → キャップスクリューまたは六角ボルト
    • No → なべ小ねじ、ボタンボルト
  4. 繰り返し分解するか?
    • Yes → 植込みボルト(スタッド)を検討。ねじ山の摩耗を受ける側を交換しやすくする

図面でのボルト指示方法

BOM(部品リスト)への記載

  • 「六角ボルト M10×30 JIS B 1180 強度区分8.8 三価クロメート」
  • 「六角穴付きボルト M6×20 JIS B 1176 強度区分12.9 黒色酸化皮膜」
  • 「六角穴付き皿ボルト M5×15 JIS B 1194 SUS304」

組立図での指示

  • 引き出し線で「M10×30 六角ボルト 8.8」と記入
  • または部品番号で参照し、BOMに詳細を記載

よくある選定ミス

ミス1:すべてキャップスクリューにする

六角ボルトで十分な箇所にキャップスクリューを使うと、コストが1.5~2倍に。

対策:スパナのスペースがある箇所は六角ボルト。狭い箇所のみキャップスクリュー。

ミス2:皿ボルトの座面角度を確認しない

JIS皿ボルトは90°のテーパーですが、航空規格のNAS皿ボルトは100°。混用すると座面が合いません。

対策:皿ザグリ穴の角度をボルトの規格に合わせる。

ボルトの種類と図面AI

  • BOMからのボルト仕様自動抽出:図面の部品リストからボルトの頭形状・サイズ・強度区分を自動読み取り
  • 穴形状との整合性チェック:ザグリ穴にキャップスクリュー、皿ザグリに皿ボルトが対応しているかAIが自動検証
  • 発注リストの自動生成:図面全体のボルトを種類・サイズ別に集計し、発注リストを自動生成

renueでは、ボルト仕様を含む図面情報のAI読み取り・BOM自動生成ソリューションを提供しています。

まとめ

  • 六角ボルトは最も汎用的で安価。スパナスペースがあればこれが第一選択
  • キャップスクリューは狭い場所・高トルクに最適。金型・治工具の定番
  • 皿ボルトは頭の出っ張りゼロが必要な場合。皿ザグリ穴とセットで指示
  • ボタンボルトは引っかかり防止+外観品質を両立
  • 選定は出っ張り→工具スペース→トルク→繰り返し分解のフローで判断
  • 図面にはBOMで頭形状・サイズ・JIS規格・強度区分・表面処理を明記

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