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Zapierの使い方完全ガイド|初心者向けにZap作成・料金プラン・Make.comとの比較を解説

公開日: 2026/4/2

Zapierの使い方を初心者向けに解説。Zap作成・料金・Make.comとの比較まで網羅。

Zapierとは?コードなしでアプリを連携する自動化プラットフォーム

Zapier(ザピアー)は、異なるWebアプリケーション同士を「コードを書かずに」連携させ、繰り返し作業を自動化できるノーコード自動化プラットフォームです。Gmail・Slack・Google Sheets・Notion・Salesforceなど8,000以上のアプリに対応しており、「GmailにメールがきたらSlackに通知する」「Google FormsへのフォームにがあったらGoogle Sheetsに記録する」といった自動化フロー(Zap)を、プログラミング知識なしに設定できます。

Zapierが普及した背景には、現代のビジネスが複数のSaaSツールに分散しているという実態があります。CRM・メール・プロジェクト管理・会計・マーケティングオートメーションをそれぞれ別ツールで運用している場合、ツール間のデータ転記・通知・ステータス更新といった「ツールをつなぐ作業」が膨大な手動工数として積み上がります。Zapierはその橋渡し役として、各ツールの間に立つ自動化レイヤーを担います。

Zapierの主な機能

  • Zap(自動化ワークフロー):Zapierの基本単位です。「トリガー(何が起きたら)」と「アクション(何をする)」を組み合わせることで自動化フローを構成します。「GmailでFoo@example.comからメールを受け取ったら(トリガー)、SlackのXXチャンネルに通知する(アクション)」という形で定義します
  • マルチステップZap:1つのトリガーに対して複数のアクションを連鎖実行できます(Professionalプラン以上)。「フォーム送信→スプレッドシートに記録→Slackに通知→CRMにリード登録」という一連の処理を1つのZapで自動化できます
  • フィルター(Filter):特定の条件を満たす場合のみアクションを実行します。「件名に『urgent』が含まれるメールのみSlackに通知する」「金額が10万円以上の場合のみ担当者にアラートを送る」という条件分岐が設定できます
  • パス(Paths):条件に応じて異なるアクションを実行する分岐フローを設定できます。「フォームの回答が『新規顧客』なら営業チームに通知、『既存顧客』ならカスタマーサポートに通知」という振り分けが可能です
  • スケジュール機能:毎朝9時・毎週月曜など、指定した時間に定期実行するZapを設定できます。「毎日朝8時にGoogleカレンダーの今日の予定をSlackに投稿する」という使い方ができます
  • Formatter(データ変換):テキストの整形・日付フォーマットの変換・数値計算など、Zap内でデータを加工できます。異なるシステム間でデータ形式が異なる場合の変換処理に使います

Zapierの料金プラン(2025年)

プラン月額(年払)タスク数/月主な特徴
Free$0100タスク2ステップZapのみ・単一ユーザー・基本アプリのみ
Professional$19.99〜750〜〜マルチステップZap・フィルター・パス・プレミアムアプリ対応・2分間隔ポーリング
Team$69〜2,000〜Professional機能+チーム機能・SAML SSO・共有ワークスペース
Enterprise要相談カスタムTeam機能+エンタープライズセキュリティ・専任サポート・高度な管理機能

※価格はZapier公式サイト(zapier.com/pricing)掲載の2025年時点の参考値(米ドル建て)です。タスクとは各Zapが実行したアクション1つに相当します。最新情報は公式サイトでご確認ください。

Zapierの基本的な使い方

Step 1:アカウント作成とアプリ連携

zapier.comにアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントでサインアップします。初回ログイン後、連携したいアプリ(GmailやSlackなど)を「Connected Accounts」から接続します。各アプリのOAuth認証を通じて接続するため、アカウントの認証情報をZapierに直接入力する必要はありません。

Step 2:Zapの作成(トリガーとアクションの設定)

「Create Zap」ボタンからZap作成画面を開きます。最初にトリガーとなるアプリを選択し(例:Gmail)、次にどのイベントをトリガーにするか設定します(例:「New Email」=新しいメール受信)。続いてアクション側のアプリを選択し(例:Slack)、何をするかを設定します(例:「Send Channel Message」=チャンネルにメッセージ送信)。トリガーで取得した値(メールの件名・本文・送信者など)はアクション側のフィールドに動的に挿入できます。

Step 3:テストと有効化

設定完了後、「Test trigger」「Test action」でそれぞれ実際にデータが取得・送信されるかを確認します。テストで期待通りの動作を確認できたら「Publish Zap」で有効化します。有効化後は設定した条件でZapが自動的に動作します。タスクの消費状況はZapierダッシュボードの「Task History」から確認できます。

「業務のトレース(自動化の前提)」:Zapierで「使えない自動化」を防ぐ

Renueの社内ガイドラインには「業務のトレース(自動化の前提)」という考え方があります。「何かを自動化・効率化する時には、まず業務を完璧に理解して言語化してから取り組む。各ステップには前工程への依存があり、これを無視して自動化しても、人間の判断が必要な工程が抜け落ちる」という内容です。

Zapierの自動化設計においても、この「業務トレース」の視点は不可欠です。「ツール間をつなぐだけ」という発想でZapを設定すると、「フォームの送信はSlackに通知されるが、担当者のアサインが漏れる」「メールの添付ファイルは保存されるが、レビュー承認のステップが存在しないため未確認のまま処理が進む」といった「動いているが使えない自動化」が生まれます。Zapierを正しく活用するための業務トレース3ステップは以下の通りです。

  • 【Step 1】手作業のフロー全体を書き出す:まず、自動化したい作業を手動でやる場合のすべてのステップを書き出します。「問い合わせフォーム送信→メール受信確認→スプレッドシートに入力→担当者にSlack通知→CRMに登録→返信メール送信」という一連のフロー全体を可視化します。1つでもステップが抜けると、Zapier設定後に「あの処理が自動化されていなかった」という手戻りが発生します
  • 【Step 2】各ステップの「前工程への依存」を確認する:次に「このステップは必ず前のステップの結果が必要か?」を各ステップで確認します。「担当者のアサインはリードのスコアによって変わる」というルールがある場合、スコア判定の前にアサインするZapは動いても意味がありません。人間の判断・確認・承認が入るべきステップは自動化の対象から外し、Zapierが処理すべき範囲を明確に切り分けます
  • 【Step 3】自動化の境界を定義してからZapを設計する:「全部自動化」ではなく「どこまでを自動化し、どこで人間が介在するか」を先に決めてからZapierの設定を始めます。「フォーム送信→スプレッドシート記録→Slack通知(ここまで自動)→担当者アサイン(人間)→CRM登録(人間確認後に自動)」という境界設計をしてからZapierのフロー設計に入ることで、実際の業務フローに沿った「使える自動化」が実現します

ZapierとMake.com・Power Automateの比較

比較軸ZapierMake.comMicrosoft Power Automate
無料プラン100タスク/月1,000オペレーション/月Microsoft 365ユーザーは利用可
連携アプリ数8,000以上(最多)約2,000900以上(Microsoft中心)
UIシンプル・直感的(初心者向け)視覚的・柔軟(習熟が必要)Microsoft製品に最適化
複雑なフロー線形(直列処理)並列・ループ・複雑分岐対応条件分岐・ループ対応
価格体系タスク数ベースオペレーション数ベースフロー実行数ベース
日本語対応管理画面は英語管理画面は英語日本語UI対応
向いている用途シンプルなアプリ間連携・非エンジニア複雑な条件分岐・高トラフィック処理Microsoft 365中心の組織・SharePoint連携

よくある質問(FAQ)

Q. ZapierのFreeプランで何ができますか?

月100タスクまで・2ステップZapのみ(トリガー+アクション1つ)・基本アプリのみという制限の中で、シンプルな自動化を試せます。「Gmail受信→Slackに通知」「Google Forms送信→Sheetsに記録」といった2ステップの単純連携であれば無料で継続利用できます。月100タスクは1日3件程度の自動化実行が上限目安です。

Q. Zapierの管理画面は英語ですか?

2025年時点では管理画面は英語のみです。ただし、UIは「アプリを選択→トリガーを選択→アクションを選択」という直線的なステップ構造で構成されており、英語が読めなくてもアプリ名・ドロップダウンの選択肢を見ながら設定できます。公式ドキュメントには英語のみのものが多いですが、日本語のZapier解説ブログ・YouTube動画が充実しており、初期設定は日本語リソースを参考にしながら進められます。

Q. ZapierとMake.com(旧Integromat)はどちらを選べばよいですか?

連携したいアプリが8,000から選べる豊富さと、直感的なUI・設定の簡単さを優先するならZapierが適しています。特定のアプリとの連携が目的であれば、まずZapierのアプリリストで対応確認を行い、対応していればZapierを選ぶのが自然です。一方で、並列処理・ループ処理・複雑な条件分岐が必要で、処理件数も多く費用対効果を重視するならMake.comが有利です。両者の無料プランで実際に試してから判断することを推奨します。

業務自動化・Zapier導入を相談したい方へ

RenueはZapier・Make.com・Power AutomateなどのノーコードワークフローツールとAIを組み合わせた業務自動化・SaaS間連携・業務プロセス改善の支援実績があります。「どの業務をどのツールで自動化すべきか整理したい」「Zapierで自動化したいが設定に行き詰まっている」という方は、まずお気軽にご相談ください。

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