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ROASとは?計算方法・ROIとの違い・広告運用での活用法を解説

公開日: 2026/4/3

ROAS(ロアス)の意味・計算式・ROIとの違い・広告運用での活用法まで、マーケター・広告担当者向けにわかりやすく解説します。

ROASとは?基本的な意味と定義

ROAS(Return On Advertising Spend:ロアス)とは、広告費に対してどれだけの売上を獲得できたかを表す指標です。「広告費用対売上高」とも呼ばれ、デジタル広告運用において最も重要な評価指標のひとつです。

ROASが高いほど、少ない広告費で多くの売上を生み出せていることを意味し、広告の費用対効果が高い状態といえます。EC・通販サイトや広告代理店、マーケティング担当者が日常的に使う必須の指標です。

ROASの計算方法・計算式

ROASは以下の計算式で求めます。

ROAS(%)= 広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

例:広告費10万円で広告経由の売上が50万円だった場合
ROAS = 50万円 ÷ 10万円 × 100 = 500%

この場合、1円の広告費あたり5円の売上を生んでいることになります。一般的にROASが200%以上であれば効率的な広告運用とみなされますが、業種・粗利率によって目標値は異なります。

ROASとROIの違い

ROI(Return On Investment)とは

ROIは投資全体に対する利益率を示す指標です。計算式は以下の通りです。

ROI(%)= 利益 ÷ 投資額 × 100

ROASとROIの主な違い

指標 計算の分子 対象範囲 主な用途
ROAS 売上 広告費のみ 広告の売上貢献度評価
ROI 利益 全投資コスト 事業・プロジェクト全体の収益性評価

重要な点として、ROASが高くても粗利率が低ければROIは低くなる可能性があります。たとえばROAS500%でも粗利率が15%であれば、広告費を回収できていない場合があります。ROASだけでなくROIも合わせて確認することが適切な広告評価につながります。

ROASとCPAの違い

CPA(Cost Per Acquisition)はコンバージョン1件あたりのコストを表す指標です。ROASが「売上に対する広告費の効率」を見るのに対し、CPAは「獲得コストの絶対値」を見る指標です。EC・通販ではROASを、リード獲得型広告ではCPAを主要指標とするケースが多いです。

広告運用におけるROASの活用法

広告予算の最適配分

ROASが高いキャンペーン・広告グループに予算を集中させ、ROASが低いものは予算を削減または停止します。これにより限られた広告費で最大の売上を生み出す配分が実現できます。

目標ROASの設定と自動入札

Google広告やMeta広告では「目標ROAS」を設定した自動入札機能を利用できます。AIが過去の転換データを元にリアルタイムで入札単価を最適化し、設定したROAS目標の達成を支援します。

商品・カテゴリ別のROAS分析

商品カテゴリや個別商品ごとにROASを計測することで、どの商品への広告投資が最も効率的かを把握できます。ROASの低い商品は広告を停止し、ROASの高い商品へ集中投資する判断に活用できます。

クリエイティブ改善の指標として活用

同一のターゲット・予算で複数のクリエイティブをA/Bテストし、ROASが高いクリエイティブを特定することで、広告素材の継続的な改善が可能になります。

業種別ROASの目安

ROASの目標値は業種や粗利率によって大きく異なります。以下は一般的な参考値です。

  • EC・通販(粗利率40〜60%):目標ROAS 200〜400%が一般的
  • 高単価BtoB商材:目標ROAS 100〜200%でも十分なケースあり
  • 低粗利率商品(家電・PC等):目標ROAS 500%以上が求められることも

自社の粗利率から逆算して「損益分岐点ROAS」を算出し、それを超える目標ROASを設定することが重要です。

損益分岐点ROAS(%)= 1 ÷ 粗利率 × 100

広告ROASを最大化するAI広告運用

renueの広告運用AIサービスでは、AIによるリアルタイムの入札最適化・クリエイティブ改善・ターゲティング精度向上により、広告のROASを最大化します。Google広告・Meta広告・SNS広告の統合的な運用支援も対応しています。

広告運用の相談をする

ROASを改善する方法

1. ランディングページ(LP)の最適化

広告のクリック後にユーザーが訪問するLPの転換率(CVR)を高めることで、同じ広告費でより多くの売上を獲得できます。ページ表示速度の改善、CTAの最適化、訴求メッセージの見直しが有効です。

2. ターゲティングの精度向上

購買意欲の高いユーザーに絞って広告を配信することで、無駄なクリックコストを削減できます。リターゲティング広告や類似オーディエンスの活用が効果的です。

3. 広告クリエイティブの継続的な改善

クリック率(CTR)が高く、かつ購買につながるクリエイティブを継続的にテスト・改善することで、ROASの向上が期待できます。

4. 除外キーワードの設定(検索広告)

購買意図のないキーワードでの広告表示を防ぐことで、無駄なコストを削減しROASを改善できます。

よくある質問(FAQ)

Q. ROASの目標値はどのくらいに設定すればよいですか?
自社の粗利率から損益分岐点ROASを計算し、それを超える目標値を設定します。計算式は「1 ÷ 粗利率 × 100」です。たとえば粗利率30%なら損益分岐点ROASは333%となります。
Q. ROASが低い場合にまず確認すべきことは何ですか?
まずランディングページの転換率(CVR)とクリック率(CTR)を確認します。CTRが低ければクリエイティブの改善、CVRが低ければLPの改善が必要です。ターゲティングの適切性も確認しましょう。
Q. Google広告の目標ROAS入札とはどのような機能ですか?
設定したROAS目標を達成するようにAIが自動的に入札単価を調整するスマート入札機能です。過去30日で15件以上のコンバージョンデータがある場合に有効に機能します。
Q. ROASとROIはどちらを優先して見るべきですか?
広告キャンペーンの効率評価にはROASを、事業全体の収益性評価にはROIを使うことが推奨されます。両指標を組み合わせて判断することが重要です。
Q. ROASを計測するためにはどのような設定が必要ですか?
Google広告やGA4のコンバージョントラッキング、またはサーバーサイドコンバージョンの設定が必要です。ECサイトの場合は購入金額をコンバージョン値として送信することでROASの自動計算が可能になります。