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住民税の計算方法|所得割・均等割の仕組み・年収別シミュレーション・控除を解説

公開日: 2026/4/4

はじめに:住民税は「所得割+均等割」で計算される

「住民税はいくら払っているの?」「年収からどう計算される?」「控除を使えば安くなる?」——住民税は毎月の給与から天引きされていますが、その計算方法を正しく理解している方は少ないです。

住民税は前年の所得に基づいて計算され、翌年6月から翌々年5月にかけて徴収されます。本記事では、住民税の計算方法を年収別のシミュレーション付きでわかりやすく解説します。

第1章:住民税の基本

住民税とは

住民税は、お住まいの都道府県と市区町村に納める地方税です。正式には「個人住民税」と呼ばれ、「都道府県民税」と「市区町村民税」の合計です。行政サービス(教育・福祉・道路整備等)の財源に充てられます。

住民税の2つの構成要素

①所得割(所得に応じた税額)

前年の所得に対して課税されます。標準税率は10%(都道府県民税4%+市区町村民税6%)。自治体によって若干異なる場合がありますが、ほとんどの自治体が標準税率を採用しています。

②均等割(一律の税額)

所得にかかわらず一律で課税される部分です。2024年度以降は年額5,000円(都道府県民税1,000円+市区町村民税3,000円+森林環境税1,000円)。

計算式

住民税 = 所得割 + 均等割

所得割 = (前年の所得 − 所得控除の合計) × 10% − 税額控除

第2章:住民税の計算ステップ

ステップ1:前年の所得を算出

給与所得者の場合:所得 = 年収(額面) − 給与所得控除額。給与所得控除額は年収に応じて自動的に計算されます(最低65万円〜上限195万円)。

ステップ2:所得控除を差し引く

所得から以下の控除を差し引いて「課税所得」を算出します。

  • 基礎控除:43万円(所得税は48万円だが住民税は43万円)
  • 社会保険料控除:健康保険・厚生年金・雇用保険の本人負担額
  • 配偶者控除:最大33万円
  • 扶養控除:一般33万円、特定(19〜22歳)45万円
  • 生命保険料控除:最大7万円(所得税は最大12万円だが住民税は7万円)
  • 医療費控除:医療費−10万円(または所得の5%)
  • その他:地震保険料控除、小規模企業共済等掛金控除(iDeCo等)

注意:住民税の所得控除額は所得税の控除額と異なる項目があります(基礎控除43万円 vs 48万円等)。

ステップ3:税率を掛ける

所得割 = 課税所得 × 10%

ステップ4:税額控除を差し引く

調整控除、ふるさと納税の控除、住宅ローン控除(所得税で控除しきれなかった分)等を差し引きます。

ステップ5:均等割を加算

住民税 = 所得割 + 均等割(5,000円)

第3章:年収別の住民税シミュレーション

※独身・扶養なし・社会保険加入の概算

  • 年収200万円:住民税 約6万円/年(月約5,000円)
  • 年収300万円:住民税 約12万円/年(月約1万円)
  • 年収400万円:住民税 約18万円/年(月約1.5万円)
  • 年収500万円:住民税 約24万円/年(月約2万円)
  • 年収600万円:住民税 約31万円/年(月約2.6万円)
  • 年収700万円:住民税 約38万円/年(月約3.2万円)
  • 年収1,000万円:住民税 約63万円/年(月約5.3万円)

※家族構成、控除の有無、自治体によって金額は変動します。

第4章:住民税の納付方法とタイミング

特別徴収(会社員)

毎月の給与から天引き。6月〜翌年5月の12か月で分割徴収されます。毎年6月頃に届く「住民税決定通知書」で金額を確認できます。

普通徴収(個人事業主・退職者等)

自治体から届く納付書で、年4回(6月・8月・10月・翌1月)に分けて自分で納付。口座振替やクレジットカード、スマホ決済での納付も対応している自治体が増えています。

住民税は「後払い」

住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、1年遅れで課税されます。退職して収入がなくなっても、前年に所得があれば住民税の納付が発生する点に注意してください。

第5章:住民税が非課税になる条件

非課税の目安(2026年度)

  • 給与収入のみの場合:年収約100万円以下(自治体により異なる)で均等割・所得割ともに非課税
  • 所得割のみ非課税:年収約100〜107万円程度

非課税になると受けられるメリット

住民税非課税世帯には、国民健康保険料の軽減、高額療養費の自己負担額の軽減、各種給付金の対象など、さまざまな行政サービスの優遇があります。

renueでは、AIを活用した税務計算の自動化、経理DXを支援しています。住民税・所得税のシミュレーション機能を含む、バックオフィスの業務効率化を伴走サポートします。

第6章:住民税を節税する方法

  • ふるさと納税:寄附額のうち2,000円を超える部分が住民税から控除。最も手軽な節税方法
  • iDeCo:掛金が全額所得控除。住民税の課税所得が減少し、税額が下がる
  • 医療費控除:年間の医療費が10万円を超えた場合に適用可能
  • 生命保険料控除:生命保険・介護保険・個人年金保険の保険料を控除
  • 住宅ローン控除:所得税で控除しきれなかった分が住民税から控除(上限あり)

よくある質問(FAQ)

Q1: 住民税はいつから引かれる?

新卒の場合、入社1年目は住民税ゼロ(前年所得がないため)。2年目の6月から天引きが始まります。「2年目から手取りが減る」のはこのためです。

Q2: 住民税と所得税の違いは?

所得税は「国税」で累進課税(5〜45%)、住民税は「地方税」で一律10%。所得税は当年課税、住民税は前年課税という点も異なります。

Q3: 退職後の住民税はどうなる?

前年の所得に基づいて課税されるため、退職後も住民税の納付が発生します。普通徴収に切り替わり、自分で納付する必要があります。

Q4: 住民税の通知書はいつ届く?

会社員は毎年5〜6月頃に「住民税決定通知書」が届きます(会社経由)。個人事業主は6月頃に自治体から直接届きます。

Q5: ふるさと納税で住民税はどれくらい安くなる?

ふるさと納税の寄附額のうち、自己負担2,000円を除いた全額が住民税(+一部所得税)から控除されます。年収500万円・独身なら約6.1万円が控除上限の目安です。

Q6: 住民税のシミュレーションはどこでできる?

お住まいの自治体のWebサイトにシミュレーションツールが用意されていることが多いです。マネーフォワードやfreeeのWebサイトでも無料のシミュレーターが利用可能です。

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