楽楽精算とは?日本最大級の経費精算システム
楽楽精算は、ラクス株式会社が提供するクラウド型経費精算システムです。交通費・出張旅費・交際費など、経費に関わるすべての申請・承認・支払処理をオンライン上で完結させることができます。2025年9月時点で累計導入社数20,000社を突破(ラクス社公表データ)しており、大企業・中堅企業を中心に広く普及しています。
楽楽精算が解決する主な課題は以下の通りです。
- 申請・承認の紙・Excel管理からの脱却:紙の領収書の貼り付け・Excelへの入力・ハンコ回覧といったアナログ作業を電子化し、申請者・承認者・経理担当者の全員の工数を削減します
- 電子帳簿保存法への対応:2024年1月1日から電子取引データの電子保存が義務化されました。楽楽精算はJIIMA(日本文書情報マネジメント協会)認証取得済みのスキャナ保存機能でこの要件に対応しています
- 印紙税コストの削減:電子データで管理することで、紙の領収書・精算書に課される印紙税の対象外となります
- 会計システムとの連携:申請データから自動仕訳を生成し、会計ソフトへのCSVエクスポートや全国銀行協会フォーマット(FBデータ)での振込データ作成が可能です
楽楽精算の料金プラン
楽楽精算の料金はユーザー数・機能によって異なります。
- 初期費用:目安100,000円(税別)
- 月額費用:目安30,000円〜(ユーザー数・プランによって変動)
※最新の料金・プラン詳細は公式サイト(rakurakuseisan.jp)でご確認ください。楽楽精算は主に100名以上の中堅〜大企業向けの価格帯で設計されており、中小企業・スタートアップにはマネーフォワード クラウド経費・ジョブカン経費精算など初期費用ゼロのクラウドサービスが費用対効果が高いケースもあります。
楽楽精算の基本的な使い方:申請→承認→支払いの流れ
Step 1:経費申請(申請者)
申請者はスマートフォンアプリまたはPC画面から経費を申請します。
- アプリで領収書を撮影するとOCR機能が金額・日付・店名を自動読み取りし、入力の手間を削減します
- 申請種別(交通費・接待交際費・立替経費等)・金額・用途・勘定科目を確認・入力します
- 「申請」ボタンを押すと、設定された承認フロー(直属上長→部門長→経理等)に沿って承認依頼が自動で送付されます
Step 2:承認(承認者)
承認者はメール通知またはアプリ通知を受け取り、楽楽精算の管理画面から申請内容を確認・承認します。承認フローは企業のルールに合わせて自由に設定でき、「金額が一定以上の場合は役員承認を追加する」などの条件分岐も設定できます。差戻・コメント機能もあり、不備のある申請を申請者に差し戻すことができます。
Step 3:経理処理・支払い(経理担当者)
すべての承認が完了した申請は経理担当者に集約されます。自動仕訳機能により仕訳データが自動生成され、会計ソフト(freee会計・マネーフォワードクラウド会計・弥生会計等)へのCSVインポートが可能です。振込処理は全国銀行協会フォーマット(FBデータ)で振込データを出力し、インターネットバンキングからそのまま実行できます。
楽楽精算の主な機能
- OCRレシート・請求書自動読取:スマホアプリで領収書を撮影するとOCRが金額・日付・取引先を自動認識します。PC画面ではPDFをアップロードするだけで同様の自動入力が可能です
- 交通系ICカード連携:IC読取デバイスにSuicaなどの交通系ICカードをかざすだけで利用経路と運賃を自動取得します。社内に設置したICリーダーを使う方式で、出社時に毎日の通勤交通費を自動登録することも可能です
- 乗換案内連携(ジョルダン):申請画面から経路検索ができ、選択した経路・運賃が自動的に申請フォームに反映されます
- 振込データ(FBデータ)作成:承認済みの申請データから振込データを一括作成し、インターネットバンキングへの取り込みで振込処理が完了します
- 電子帳簿保存法対応:タイムスタンプ付与・検索機能・改ざん検証機能を備え、電帳法のスキャナ保存要件に対応しています
- 楽楽AIエージェント(2025年12月β提供開始):AIが経費申請の自動化を支援する機能。β版として2025年12月1日より提供開始されています(ラクス社発表)
「正しいソリューション提案の構成」:楽楽精算の導入提案を「なんとなく便利そう」で終わらせない
Renueの社内ガイドラインには「正しいソリューション提案の構成」として、「①背景となる業務・部署の実態確認 ②変えたい目的のすり合わせ ③現状の正確な把握(調査方法も添える) ④変えるプランの提示 ⑤技術・スケジュールで実現妥当性を示す。これがないと『いや、そもそもウチの部署はそれだけじゃないけど』で終了」という考え方があります。ダメな例として「請求書の受領業務がありますよね → 自動化したいですよね → バクラクを入れましょう → 『いや、基幹システムで経理を一元管理してるから、請求書だけ切り出すのは無理』」が挙げられています。
楽楽精算の社内導入提案でも同じ失敗が起きます。「経費精算が面倒ですよね → 楽楽精算を導入しましょう」という提案は、経理担当者から「現行の会計システムとのデータ連携はどうするの?」「ICリーダーの設置コストは?」「承認フローの再設定に何週間かかる?」という質問に答えられず、提案が止まります。
楽楽精算を含む経費精算システム導入提案の正しい進め方は以下の通りです。
- ① 現状の経費精算業務フロー全体をヒアリング・可視化する:申請者・承認者・経理担当者それぞれの現状作業(何で申請している・どこでボトルネックが起きているか・月何時間かかっているか)を先にインタビューして把握します。「紙の領収書を経費帳に貼ってExcelに転記してハンコをもらって経理に提出」という業務が何段階あるか、全体像を把握してから提案します
- ② 解決したい課題と優先順位を明確にする:「申請者の入力工数削減」「経理担当者の集計工数削減」「電帳法対応」「印紙税削減」「承認遅延解消」のどれが最重要課題かを経理責任者と合意します。目的が曖昧なまま製品機能の説明をしても刺さりません
- ③ 会計システムとの連携可否を事前確認する:楽楽精算は主要会計ソフト(freee・マネーフォワード・弥生等)とのCSV連携に対応していますが、独自開発の基幹システムとのAPI連携には個別検討が必要です。IT担当者・システム管理者に連携要件を確認してから導入スコープを決めます
- ④ 対象ユーザー数・導入スケジュールを具体化する:楽楽精算の費用は主にユーザー数ベースで変動します。まず経費申請が多い部門・拠点から段階導入するか、全社一斉導入するかを決め、費用試算・スケジュールを提示します
主要経費精算システムの比較
| システム | 提供会社 | 初期費用 | 月額費用目安 | 向いている企業規模 |
|---|---|---|---|---|
| 楽楽精算 | ラクス | 〜100,000円 | 30,000円〜 | 中堅〜大企業(100名以上) |
| マネーフォワード クラウド経費 | マネーフォワード | 無料〜 | 1名あたり数百円〜 | スタートアップ〜中小企業 |
| ジョブカン経費精算 | DONUTS | 無料 | 従量課金(無料プランあり) | 小規模〜中小企業 |
| Concur Expense | SAP | 要相談 | 要相談 | 大企業・グローバル企業 |
※費用はすべて参考目安です。最新料金は各公式サイトでご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 楽楽精算はスマートフォンだけで申請できますか?
はい、楽楽精算はスマートフォンアプリ(iOS・Android対応)とPC画面の両方から申請できます。外出先での立替交通費・飲食費はスマホで領収書を撮影してその場で申請でき、経理処理に必要な精算書の紛失・後日まとめ申請のリスクを減らせます。
Q. 楽楽精算の導入にはIT部門の対応が必要ですか?
クラウドサービスのためサーバー構築は不要ですが、初期設定(組織構造・承認フロー・勘定科目・会計システム連携)にはIT担当者または経理担当者の対応が必要です。ラクス社は導入支援サポートを提供しており、初期設定のサポートを受けることができます。ICリーダーを利用する場合はハードウェアの設置・配布も必要です。
Q. 楽楽精算で立替経費以外の支払依頼(請求書払い)も処理できますか?
はい、楽楽精算では社員の立替経費(経費精算)だけでなく、取引先からの請求書に基づく支払依頼申請も処理できます。請求書をOCRで読み取り、支払依頼伝票の作成・承認・振込データ出力まで一元管理できます。これにより、経費精算と支払業務を一つのシステムで統合管理することが可能です。
経費精算・バックオフィスDXの導入検討を相談したい方へ
Renueは楽楽精算・マネーフォワード クラウド経費など経費精算システムの選定支援・導入設計・バックオフィスDX推進の支援実績があります。「自社に合った経費精算システムを選びたい」「現状業務のどこから電子化すればいいかわからない」という方は、まずお気軽にご相談ください。
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