Loomとは?ビデオメッセージで会議を削減する非同期コミュニケーションツール
Loom(ルーム)は、2015年に米国サンフランシスコで創業されたビジネス向け動画録画・共有プラットフォームです。画面・カメラ・マイクの録画をワンクリックで開始し、録画完了後すぐに共有リンクが発行される設計が特徴です。2023年11月にはAtlassian(Jira・Confluenceの開発元)が約9億7,500万ドルで買収を完了し(TechCrunch報道)、現在はAtlassianのプロダクトスイートの一部として提供されています。
Loomの本質は「テキストでは伝わりにくい情報を動画で非同期に共有する」ことです。「Slack・メールで説明するより動画で見せた方が早い」場面、例えば操作手順の説明・コードレビュー・プロダクトデモ・状況報告などでテキストコミュニケーションを動画で代替します。2024年にはユーザーが年間8,800万本の動画を録画し、2億200万回分の会議削減に貢献したとLoomが発表しています。
Loomの主な機能
- 3パターンの録画モード:「画面のみ」「カメラのみ」「画面+カメラ同時(ピクチャー・イン・ピクチャー)」の3モードで録画できます。操作手順を説明しながら自分の顔も映せるため、文脈がより伝わりやすい動画を作れます
- AI文字起こし・字幕:録画完了後すぐに50言語以上に対応した自動文字起こし・字幕が生成されます。動画内容をテキストで検索・参照できるほか、字幕によって音声なしでも内容が理解できます(Business + AIプランで高精度版)
- AIによる編集支援:フィラーワード(「えーと」「あの」)の自動削除、無音部分の自動カット、自動タイトル・要約・チャプター生成がAIで行われます(Business + AIプラン以上)
- 録画後の即時共有:録画完了後すぐに共有リンクが発行されます。リンクをSlack・メール・Notionなどに貼るだけで相手が視聴でき、アカウント不要でも視聴可能な設定もできます
- コメント・リアクション:視聴者は動画の特定の時間軸にコメントを付けられます。「1:23のこの部分について質問があります」というように動画の特定箇所を指定した非同期での質疑応答が可能です
- 視聴者インサイト:誰がいつ何分視聴したかを確認できます。営業・CS用途では「相手が動画のどの部分を見たか」を把握して次のアクションを計画できます
- Atlassian連携:Jira・Confluenceとのシームレスな連携が強化されており、Loomの文字起こしをConfluenceにまとめ→Jira課題として起票するワークフローがスムーズです。その他Slack・Notion・Google Workspaceなど100以上のツールと連携可能です
Loomの料金プラン(2024-2025年)
| プラン | 月額(年払い/ユーザー) | 主な制限・特徴 |
|---|---|---|
| Starter(無料) | 無料 | 動画25本まで・1本最長5分・720p・無制限スクリーンショット |
| Business | $15〜 | 録画時間・本数無制限・高度な編集・カスタムブランディング |
| Business + AI | $20〜 | Businessの全機能+AIフィラー削除・無音カット・自動要約・チャプター |
| Enterprise | 要見積もり | SSO・高度なセキュリティ・専任サポート・カスタムデータ保持 |
※価格はLoom公式サイト(loom.com/pricing)掲載の2025年時点の参考値(米ドル建て、年払い)です。最新価格は公式サイトでご確認ください。無料プランは動画25本・1本最長5分の制限があり、継続的なビジネス利用にはBusiness($15/月〜)が必要です。
Loomの基本的な使い方
Step 1:インストールと初期設定
loom.comでアカウントを作成後、Chrome拡張機能またはデスクトップアプリをインストールします。ChromeブラウザのツールバーにLoomアイコンが表示されます。録画前にマイクとカメラのアクセス許可を設定します。
Step 2:録画の開始
ChromeツールバーまたはデスクトップアプリのLoomアイコンをクリックし、録画モード(画面のみ/カメラのみ/画面+カメラ)を選択します。録画対象(画面全体/アプリウィンドウ/タブ)を選択し、「Start Recording」ボタンを押すと3秒のカウントダウン後に録画が始まります。
Step 3:録画終了と共有
録画を終了するとブラウザに動画ページが自動で開き、共有リンクが発行されます。そのリンクをSlackのDM・メール・Notionのページなどに貼り付けるだけで相手に共有できます。動画ページではタイトル編集・トリミング・字幕確認も行えます。
「ビジネスライティング」をLoomで実践する:動画4タイプで非同期コミュニケーションを設計する
Renueの社内ガイドラインには「ビジネスライティング(メール・議事録)」として、「コンサルタントの価値は『合意形成とアクションを進める推進力』にある。文書には依頼・共有・報告・提案の4タイプがあり、目的の明確化→読み手の理解→メッセージ構成の3ステップで作成する」という考え方があります。
Loomで作成する動画メッセージも、テキストのビジネスライティングと同じ4タイプの構造で設計できます。「ただ録画して送る」ではなく、目的に応じたタイプを使い分けることで、受け取る側の理解と行動が大きく変わります。
- 依頼型Loom(相手にアクションを促す):「このPRのコードレビューをお願いしたいです。特に〇〇のロジックを見てほしい理由を説明します」と画面共有しながら説明。テキストの依頼より背景・優先度・期待するアクションが明確に伝わります。動画の冒頭30秒で「何をお願いしたいか」を最初に述べることが重要です
- 共有型Loom(情報の正確な伝達と認識統一):「新機能のUIが変更されました。主な変更点を画面で説明します」というプロダクトアップデートの共有に最適です。テキストで説明しにくい操作感・画面の変化を動画で即座に共有でき、見た人全員が同じ情報を持てます
- 報告型Loom(事実と分析結果を客観的に示す):「今週の進捗報告です。ダッシュボードで確認できる数値を共有します」という定期報告。テキストの報告より画面上のデータを直接見せながら説明できるため情報密度が高くなります。結論から始め、補足をその後に続ける構成が視聴者の負担を下げます
- 提案型Loom(課題解決策を提示する):「現在の申し込みフローに課題があります。改善案を画面で説明します」という提案。ホワイトボードや資料の画面共有と顔出しを組み合わせることで、文書提案より熱量・文脈が伝わり、受け取る側の検討・返答がスムーズになります
Loomの活用事例
- コードレビュー・開発チーム:PRのレビュー依頼をLoomで説明することで「どこを・なぜ・どう変更してほしいか」の文脈がテキストより明確に伝わります
- プロダクトデモ・新機能説明:顧客・社内向けの機能説明動画を一度録画して繰り返し共有。毎回同じ説明をする手間が省けます
- オンボーディング・マニュアル:新入社員向けのツール操作手順・業務フローを動画で記録・共有し、教育コストを削減できます
- 営業:商談前に会社・提案内容のビデオメッセージを送り、相手の理解を事前に深めます。視聴者インサイトで「どの部分を見たか」を把握して次の商談に活かせます
よくある質問(FAQ)
Q. Loomは日本語に対応していますか?
管理画面のUIは英語のみです(2025年時点)。自動文字起こし・字幕は50言語以上に対応しており日本語も含まれますが、英語と比べると精度の課題が報告されています。Atlassian傘下となり日本市場への展開が積極化しており、Atlassian日本公式ブログでも日本語情報が発信されています。
Q. 無料プランでビジネス利用はできますか?
Starter(無料)プランは動画25本・1本最長5分の制限があります。初期的な検証・少量の共有には活用できますが、継続的なビジネス利用(オンボーディング動画の蓄積・定期報告・コードレビュー等)には録画時間・本数無制限のBusiness($15/月〜)が必要です。
Q. LoomはAtlassian買収後に何が変わりましたか?
2023年11月にAtlassian傘下となったことで、Jira・Confluenceとのネイティブ連携が強化されています。Loomの動画をConfluenceページに埋め込む・文字起こしからJiraチケットを起票するワークフローがよりスムーズになっています。基本的な使い方・料金体系はLoom単独時代から大きな変更はありません(2025年時点)。
非同期コミュニケーション・業務効率化を相談したい方へ
RenueはLoom・Slack・Notionを活用した非同期コミュニケーション設計・会議削減・リモートワーク環境構築・チームの業務効率化支援の実績があります。「会議が多すぎて業務が進まない」「情報共有の方法を改善したい」という方は、まずお気軽にご相談ください。
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