Klaviyoとは?ECサイトに特化したメール・SMSマーケティングオートメーションツール
Klaviyo(クラビヨ)は、2012年に米国ボストンで設立されたeコマース特化のマーケティングオートメーションプラットフォームです。Shopify・BigCommerce・WooCommerceなどの主要ECプラットフォームとリアルタイムで連携し、顧客の購入履歴・閲覧履歴・カート追加といった行動データを自動的に取得してパーソナライズされたメール・SMSを配信できます。2023年にNASDAQ上場を果たし、世界150,000社以上のEC事業者に利用されています(Klaviyo公式)。
Klaviyoが他のメールマーケティングツールと異なる最大の特徴は「ECデータとの深い連携」にあります。「3回以上購入した顧客」「直近30日間に閲覧したがカートに入れなかった顧客」「LTV(顧客生涯価値)上位20%」などのセグメントをEC購買データから自動生成でき、セグメントごとにパーソナライズされたフロー(自動化)とキャンペーンを設計できます。MailchimpやActiveCampaignと比べ、EC事業者が必要とするRFM分析・収益レポート・購入後フロー設計が標準機能として揃っている点で支持されています。
Klaviyoの主な機能
- フロー(自動化シナリオ):顧客の行動をトリガーに自動でメール・SMSを配信するシナリオを構築します。主要フローとして「ウェルカムシリーズ(メルマガ登録後)」「カート放棄(カートに入れたまま離脱した顧客へのリマインダー)」「閲覧放棄(商品を見たが購入しなかった顧客へのフォロー)」「購入後フォロー(サンクスメール・レビュー依頼・リピート促進)」「リエンゲージメント(90日以上購入のない顧客への再訪促進)」などがテンプレートとして提供されており、ドラッグ&ドロップで設定できます
- キャンペーン(一斉配信):セール情報・新商品案内・ニュースレターなどの一斉配信メールを作成・送信します。ドラッグ&ドロップのビジュアルエディターとHTML編集に両対応しており、Shopifyの商品データをメール内に動的に挿入することも可能です。A/Bテスト機能で件名・コンテンツ・送信時刻の最適化を継続的に行えます
- セグメンテーション:EC購買データ(購入回数・購入金額・購入カテゴリ・最終購入日など)と行動データ(メール開封・クリック・Webサイト訪問)を組み合わせた細かいセグメント設定が可能です。RFM(Recency・Frequency・Monetary)分析に基づいて「VIPカスタマー」「リスク離脱客」「新規購入者」などのセグメントを自動生成し、セグメント別のコミュニケーション設計を実現します
- SMSマーケティング:メールと同じプラットフォームでSMSの自動配信・一斉配信を管理できます。カート放棄リマインダー・���ール速報・発送通知などをSMSで配信することで、メール未開封の顧客にもリーチできます。メールとSMSを組み合わせたクロスチャネルフローを1つの画面で設計できます
- フォーム(サインアップフォーム):メルマガ登録・クーポン配布のためのポップアップ・埋め込みフォーム・フルページフォームを作成できます。表示トリガー(ページ滞在時間・離脱意図・スクロール量)やターゲティング(新規訪問者のみ・特定ページ訪問者のみ)を細かく設定できます
- レポート・分析:フロー別・キャンペーン別の開封率・クリック率・収益貢献額・ROIを計測します。「このフローが過去30日で売上に何円貢献したか」という収益ベースのレポートが標準搭載されており���EC事業者が意思決定しやすい指標でパフォーマンスを把握できます
Klaviyoの料金プラン(2025年)
| プラン | 月額 | 主な制限 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 250アクティブプロファイル・月間500通メール・150 SMS/MMSクレジット |
| Email(有料) | $20〜(251〜500プロファイル) | プロファイル数に応じてスケール・メール無制限送信・A/Bテスト・レポート全機能 |
| Email + SMS | $35〜(251〜500プロファイル) | メール全機能+SMS/MMS送信・1,250 SMSクレジット含む |
※料金はKlaviyo公式サイト(klaviyo.com/pricing)掲載の2025年時点の参考値(米ドル建て)です。料金はアクティブプロファイル数(マーケティングメールを受信できる連絡先数)に応じてスケールします。例えば1,001〜1,500プロファイルのEmailプランは月額$45になります。プロファイル数が増えるほど単価が下がる従量制構造です(Klaviyo公式)。
Klaviyoの基本的な使い方
Step 1:ShopifyとKlaviyoを連携してデータを同期する
Shopifyアプリストアから「Klaviyo: Email Marketing & SMS」をインストールし、Klaviyoアカウントと連携します。連携後は顧客データ・注文データ・商品データが自動的にKlaviyoに同期されます。連携後すぐに「セグメント」タブで購入履歴ベースの基本セグメント(全購入者・リピーター・未購入者など)が自動生成されていることを確認します。
Step 2:優先フローを設定する
「Flows」タブから「Flow Library」を開き、まず収益貢献度が高い3つのフローを優先的に設定します。①「Abandoned Cart」(カート放棄後1時間・24時間のリマインダー)②「Welcome Series」(メルマガ登録後の3〜5通のウェルカムシリーズ)③「Post-Purchase」(購入後7日のレビュー依頼・30日のリピート促進メール)の順で設定することを推奨します。��フローのテンプレートには送信タイミング・件名・本文の雛形が含まれており、自社ブランドに合わせてカスタマイズするだけで動き始めます。
Step 3:キャンペーンの送信とパフォーマンス確認
「Campaigns」から一斉配信キャンペーンを作成します。配信対象セグメント・件名・本文・送信日時を設定して送信します。送信後72時間以内に「Analytics」で開封率・クリック率・収益貢献額を確認します。業界平均(開封率20〜30%・クリック率2〜5%)を下回るKPIがあれば、件名・送信時間・本文構成のどこに課題があるかをA/Bテストで検証します。
「計画と反省を習慣化する」:KlaviyoのPDCAサイクルでメールマーケティングを成長させる
Renueの社内ガイドラインには「計画と反省を習慣化する」として、「全てのタスクに期限を設け、予実管理を行う。予定:いつまでに何をするか。実績:実際にどうだったか。差異分析:なぜズレたか、次にどう活かすか。期限のないタスクは永遠に終わらない。週次で予実を振り返り、同じ失敗を繰り返さない仕組みを作る」という考え方があります。
多くのEC事業者がKlaviyoを導入しても「フローを一度設定したらあとは放置」になりがちです。自動化が動いているからといって結果の振り返りをしなければ、開封率の低下・セグメント設定のズレ・フローの離脱ポイントを見逃し続けることになります。Klaviyoの機能を最大化するための週次・月次PDCAサイクルは以下の通りです。
- 【計画】月次配信カレンダーと期限の設定:月の初めに「この月のキャンペーン配信テーマ・本数・送信日」を確定します。「セールの2週間前に予告メール・1週間前にリマインダー・当日に本番配信・翌日にフォローアップ」という配信スケジュールを期限付きで設定します。Klaviyoのキャンペーン予約送信機能を使えば、作成が完了したものから順次スケジュールに入れることができます
- 【実績】週次で3指標を確認する:毎週同じ曜日に「①直近7日間のフロー収益合計(前週比)②キャンペーンの平均開封率(直近3回の平均)③アンサブスクライブ率(1%を超えていないか)」の3指標を確認します。Klaviyoのダッシュボードは週次サマリーをメールで受け取る設定もできます。3指標を定点観測することで異常な変化(開封率急落・解除率急増)を早期に検知できます
- 【差異分析】なぜズレたかを1つ特定してA/Bテストに変換する:開封率が目標を下回った場合、「件名が良くなかったのか」「送信時刻が悪かったのか」「セグメントが広すぎたのか」の中から1つ仮説を立て、次のキャンペーンでA/Bテストを設定します。週次・月次で「計画→実績→差異分析→仮説→テスト」のループを回し続けることで、メールマーケティングのROIは継続的に改善されていきます
KlaviyoとActiveCampaign・Mailchimp・Omnisendの比較
| 比較軸 | Klaviyo | ActiveCampaign | Mailchimp | Omnisend |
|---|---|---|---|---|
| 最安プラン | 無料(250プロファイル) | $15/月〜(年払い) | 無料〜$13/月〜 | 無料〜$16/月〜 |
| EC連携 | 業界最高水準(Shopify深い連携) | 標準的 | 標準的 | EC特化(Shopify・WooCommerce強い) |
| SMS | メールと統合管理 | アドオン | 限定的 | メールと統合管理 |
| 収益レポート | 標準搭載(詳細) | 標準的 | 基本的 | 標準搭載 |
| 向いている用途 | ShopifyなどのEC事業者 | BtoB・SaaSのリードナーチャリング | シンプルなメルマガ・小規模 | EC事業者(Klaviyoより低コスト志向) |
よくある質問(FAQ)
Q. KlaviyoはShopify以外のECプラットフォームでも使えますか?
はい、BigCommerce・WooCommerce・Magento・Salesforce Commerce Cloudなど主要ECプラットフォームとの連携に対応しています。Shopifyとの連携が最も深く機能が多いですが、他プラットフォーム��も基本的なメール自動化・セグメンテーション・収益計測は利用できます。API連携によりカスタムプラットフォームとの接続も可能です。
Q. 無料プランでどこまで使えますか?
250アクティブプロファイル・月間500通のメール・150 SMSクレジットの範囲内であれば、フロー設定・セグメント作成・キャンペーン送信・レポート確認などの主要機能を無料で利用できます(Klaviyo公式)。Shopify新規ストアや小規模ECサイトの立ち上げ期間に、コストをかけずにメールマーケティングを試すのに適しています。プロファイル数が250を超えた時点で有料プランへのアップグレードが必要になります。
Q. MailchimpからKlaviyoに乗り換えるメリットはありますか?
EC事業者にとっては乗り換えを検討する価値があります。Klaviyoはシopping行動データ(カート放棄・閲覧履歴・購入回数・LTV)をベースにした高精度なセグメンテーションと収益レポートがMailchimpより充実しています。特に「カート放棄フロー」「購入後リピート促進フロー」を本格的に運用したい場合、Klaviyoのデータ連携の深さはMailchimpを大きく上回ります。一般的なBtoBニュースレター用途であれば、Mailchimpやよりシンプルなツールで十分な場合もあります。
Klaviyo活用・ECメールマーケティングを相談したい方へ
RenueはKlaviyo・ActiveCampaign・Mailchimpを活用したECメールマーケティング設計・フロー構築・セ��メント戦略・収益改善の支援実績があります。「Klaviyoを導入したがフローの設計・改善方法がわからない」「メールからの売上をもっと伸ばしたい」という方は、まずお気軽にご相談ください。
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