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kintone(キントーン)使い方入門|初心者向けノーコードアプリ作成・料金プラン・Excel管理との違いを解説

公開日: 2026/4/2

kintoneの使い方を初心者向けに解説。ノーコードアプリ作成手順・ライト/スタンダードプランの違い・ExcelやAccessとの比較も紹介。

kintoneとは:東証プライム企業の44%が導入するノーコード業務アプリプラットフォーム

kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が提供するクラウドベースのノーコード業務アプリ構築プラットフォームです。2024年度時点で国内3万7,000社以上が導入しており、東証プライム上場企業の44%がkintoneを活用しています(サイボウズ2024年12月期決算説明会より)。オフィシャルパートナーは500社、連携サービスは400サービスを突破しており、国内最大規模のノーコードエコシステムを形成しています。

プログラミング知識がなくてもドラッグ&ドロップ操作だけで業務アプリを作成でき、「Excelで管理していたデータをチームで共有できるデータベースアプリに変換する」「紙やメールで行っていた申請フローをシステム化する」といった用途で広く使われています。製造・建設・医療・不動産・IT・人材など業種を問わず導入されています。

kintoneでできること:3つのコア機能

1. アプリ作成(業務のシステム化)

「顧客管理」「案件管理」「日報」「在庫管理」「申請・承認フロー」など、業務に必要なアプリをフォームビルダーで作成します。テキスト・数値・日付・ドロップダウン・チェックボックス・添付ファイルなど20種類以上のフィールドをドラッグ&ドロップで配置するだけでデータベースアプリが完成します。サンプルアプリ(100種類以上)から選んでカスタマイズすることも可能です(kintone公式より)。

2. データ管理と可視化

登録されたデータは一覧・カレンダー・グラフ・集計表など複数のビューで表示できます。条件でフィルタリングして「今月の商談件数」「担当者別進捗」「期限超過タスク」などをリアルタイムに把握できます。グラフ機能を使えばExcelでの集計作業なしに、入力と同時にダッシュボードが更新されます。

3. チームコミュニケーション(スペース・コメント)

各レコード(データ行)にコメントを付けて担当者間でやり取りができます。「@担当者名」でメンションを送り、承認依頼・確認依頼・差し戻しをkintone内で完結できます。スペース機能ではプロジェクト単位のグループを作成してスレッド形式でコミュニケーションできます。

kintoneの料金プラン

kintoneは2024年11月に料金改定を実施しています。現行料金は1ユーザーあたりの月額(税抜・年間契約)です(kintone公式料金ページより)。

プラン 月額(1ユーザー・税抜) 最小ユーザー数 主な特徴・制限
ライトコース 1,000円 10ユーザー 基本的なアプリ作成・データ管理。API・外部連携・JavaScript カスタマイズは不可
スタンダードコース 1,800円 10ユーザー API連携・外部サービス連携・JavaScriptカスタマイズ・プラグイン利用が可能
ワイドコース 3,000円 1,000ユーザー 大規模組織向け。スタンダードの全機能+専任サポート

10ユーザー・ライトコースの場合、月額11,000円(税込)からスタートできます。API連携や外部サービスとの連携(ZapierやMakeなど)を活用したい場合はスタンダードコース以上が必要です(kintone公式より)。

kintoneアプリを作る前に業務を言語化する:失敗しない設計の鉄則

renue社では「何かを自動化・効率化する時には、まず業務を完璧に理解して言語化してから取り組む」という考え方を持っています。ガイドラインでは「各ステップには前工程の依存がある。これを無視して『○○を自動化』と言っても、重要なステップが抜ける」と明記されており、業務のトレースが自動化・システム化の前提条件とされています。

kintoneのアプリ設計でも同じ原則が当てはまります。「とりあえずkintoneを入れてExcelのデータを移す」だけでは、業務フローの改善にはなりません。以下の手順でアプリ設計前に業務を言語化することを推奨します。

  1. 現状業務のステップを列挙する:「誰が・何のデータを・いつ・どこで・どの手段で入力・確認しているか」を紙または文書に書き出す
  2. 前工程の依存関係を把握する:「Aさんの入力が完了してからBさんが確認する」などの依存ステップを整理する
  3. ボトルネックを特定する:「Excelファイルのバージョン管理混乱」「メールでの承認待ちが発生している」など、現状の課題点を明示する
  4. kintoneの設計に落とし込む:ステップ1〜3で整理した内容をもとに、フィールド設計・ビュー設計・プロセス管理(承認フロー)を定義する

業務を言語化してからアプリを作ることで、「フィールドが足りなかった」「フローが途中で詰まる」などの手戻りを大幅に削減できます。

kintoneアプリの基本的な作成手順

ステップ1:アプリを新規作成する

kintoneのトップページから「+」ボタンでアプリ作成を開始します。「はじめから作成」「サンプルアプリから作成」「Excelからインポート」の3つの方法があります。初心者には「サンプルアプリから作成」が最もスムーズです。

ステップ2:フィールドを配置する

フォームビルダーで右側のフィールドパレットから必要な項目をドラッグ&ドロップして配置します。「テキスト(1行)」「数値」「ドロップダウン」「日付」「ユーザー選択」「添付ファイル」など用途に応じたフィールドを選択します。フィールド名と必須/任意の設定も画面上で行えます。

ステップ3:ビュー・グラフを設定する

一覧ビューに表示する列・並び順・フィルタ条件を設定します。カレンダービューでは日付フィールドを基準にスケジュール管理ビューが作れます。グラフ機能では棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ・集計表を設定し、入力データが自動集計されます。

ステップ4:アプリを公開してメンバーに共有する

設定が完了したら「アプリを公開」ボタンをクリックし、アクセス権限(全員・グループ・個人)を設定します。URLをメンバーに共有すれば即日運用を開始できます。スマートフォンアプリからも同じアプリにアクセスできるため、現場での入力にも対応しています。

kintone・Microsoft Power Apps・Airtableの比較

比較項目 kintone Microsoft Power Apps Airtable
運営 サイボウズ(日本) Microsoft(米) Airtable(米)
日本語サポート ◎(日本語UI・国内サポート充実) △(英語ベース)
無料プラン なし(30日トライアルあり) Microsoft 365に含む あり(最大5エディター)
プロセス管理(承認フロー) ◎(標準機能で設定可能) 〇(Power Automateで設定) △(自動化は有料プラン)
外部パートナー連携 ◎(500社パートナー) 〇(Microsoft エコシステム)
向いている組織 国内中堅〜大企業・現場DX Microsoft 365導入済み企業 グローバル・スタートアップ

kintoneは日本語サポート・国内パートナーエコシステム・承認フローの設定しやすさにおいて国内最高水準です。Microsoft 365を全社導入済みの企業であればPower Appsとの親和性が高く、グローバルチームや英語環境であればAirtableも選択肢になります。

よくある質問(FAQ)

Q. kintoneに無料プランはありますか?

無料プランはありません。30日間の無料トライアルが提供されており、すべての機能を期間中に試せます(kintone公式より)。トライアル終了後は自動課金されないため、試してから判断できます。

Q. プログラミングができなくてもアプリを作れますか?

作れます。ライトコースはノーコードでアプリを作成でき、プログラミング知識は不要です。ただし、外部APIとの連携やJavaScriptを使った高度なカスタマイズはスタンダードコース以上が必要です(kintone公式より)。

Q. Excelのデータをkintoneにインポートできますか?

できます。kintoneにはExcel(.xlsx)・CSV形式のデータをインポートする機能があります。既存のExcel管理データをそのまま移行してアプリを作成できます(kintone公式ドキュメントより)。

Q. スマートフォンからも使えますか?

使えます。iOS・Android向けのkintoneアプリが提供されており、現場での入力・確認がスマートフォンから行えます。建設現場・病院・小売店舗など、PCが使いにくい環境での活用事例が多くあります(kintone公式より)。

Q. kintone同士でアプリ間の連携はできますか?

できます。「関連レコード一覧」フィールドを使うと、別アプリのデータを参照表示できます。例えば「顧客管理アプリ」に紐づいた「案件管理アプリ」の一覧を顧客レコード内に表示するといった連携が可能です(kintone公式ドキュメントより)。

まとめ:kintoneは業務を言語化してからアプリを設計することで最大効果を発揮する

kintoneは国内3万7,000社が導入するノーコード業務アプリプラットフォームです(サイボウズ2024年12月期決算説明会より)。ライトコース(月額1,000円/ユーザー・10ユーザーから)から始められ、ExcelやAccessで管理していた業務データをチーム共有型のクラウドアプリに移行できます。まず30日間の無料トライアルで「顧客管理」または「日報」のサンプルアプリをそのまま使ってみることから始めてみてください。

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