Google Chat(グーグルチャット)とは?
Google Chat(グーグルチャット)は、Googleが提供するクラウド型ビジネスチャットツールです。GmailやGoogle Drive、Google Meet、Google Calendarなどと同じGoogle Workspaceのエコシステムに属しており、これらのツールとシームレスに連携できます。
Gmailアカウントがあれば基本機能は無料で利用でき、1対1のダイレクトメッセージからチーム・プロジェクト単位の「スペース」まで、多様なコミュニケーション形式に対応しています。すでにGoogle Workspaceを導入している組織なら、追加コストなしで活用を始められる点が大きなメリットです。
Google Chatの主要機能
1. ダイレクトメッセージ(DM)
1対1または少人数のグループでリアルタイムにメッセージをやり取りできます。テキストのほか、ファイル(最大200MB)・絵文字・リアクションを送信でき、Google Driveのファイルを直接リンク共有することも可能です。
2. スペース(プロジェクト・チーム単位の共有スペース)
スペースはプロジェクトや部門ごとに設けるチームの情報ハブです。2021年9月に旧「チャットルーム」から「スペース」へリニューアルされ(Google Workspace Updates公式ブログ)、メッセージ・ファイル・タスク・Google Meetの会議をひとつの場所で統合管理できるようになりました。有料版ではスレッド形式でトピックを整理でき、情報の散逸を防げます。
3. Google Meet との連携
スペースや会話画面から直接Google Meetのビデオ会議を開始できます。Google Calendarで設定した定例会議も自動でMeetリンクが生成されるため、「チャットで連絡→カレンダーで会議→Meetで実施」という一連の流れがGoogle Workspace内で完結します。
4. タスク管理
スペース内でチームメンバーにタスクを割り当て、進捗を追跡できます。GoogleのToDoリストとも連携しており、チャット上の会話から直接タスクを作成してフォローアップが可能です。
5. Gemini AI連携(有料版)
Business Standard以上のプランでは、GoogleのAI「Gemini」がGoogle Chatに統合され、会話の要約・アクション項目の抽出・リアルタイム翻訳などを利用できます(Google Workspace公式)。
Google Chatの料金プラン
Google Chat単体での有料プランは存在せず、Google Workspaceのプランに含まれる形で提供されます(Google Workspace公式サイト)。
| プラン | 年間契約 月額/ユーザー | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 無料版(Gmailアカウント) | ¥0 | DM・基本スペース・ファイル共有(OneDrive 15GB) |
| Business Starter | ¥800 | 30GBストレージ・100人会議・管理コンソール |
| Business Standard | ¥1,600 | 2TBストレージ・150人会議・録画・Gemini AI |
| Business Plus | ¥2,500 | 5TBストレージ・500人会議・Google Vault |
無料版でも基本的なチャット機能は使えますが、スレッド形式の整理・メッセージ削除・ボット追加・管理コンソールは有料版限定です(Google Chat公式ヘルプ)。まず無料版で試し、チーム利用が本格化したらBusiness Starterへの移行を検討するのがよいでしょう。
Google Chatの基本操作フロー
ステップ1:Gmailまたは専用アプリからアクセス
GoogleアカウントでGmailにログインすると、左サイドバーに「Chat」アイコンが表示されます。またはchat.google.comに直接アクセス、もしくはiOS・AndroidのGoogle Chatアプリを利用できます。
ステップ2:スペースを作成する
左パネルの「スペース」→「新しいスペースを作成」をクリックし、スペース名(例:「プロジェクトABC」「マーケティング部」)とメンバーを設定します。プロジェクトや部門ごとに1スペースを作るのが基本です。
ステップ3:メッセージを送信する
テキスト入力欄にメッセージを入力し、Enterで送信します(改行はShift+Enter)。@メンション、絵文字、ファイル添付もアイコンから操作できます。Google Driveのファイルはリンクとして貼り付けると自動でプレビューが表示されます。
ステップ4:スレッドで話題を整理する
有料版では、メッセージへの「返信」がスレッド形式で整理されます。大きなスペースでも話題が混在せず、「会議に関するスレッド」「リリース作業のスレッド」と明確に分けて議論できます。
ステップ5:Google MeetでVideo会議を開始
スペース内のビデオカメラアイコンをクリックするとGoogle Meetが起動し、その場でビデオ会議を開始できます。URLを共有するだけで外部メンバーも参加できます。
Renueの「「無」を報告する」GL × Google Chat活用術
弊社Renueの社内ガイドラインには、「有事のみでなく『何もない』ことを定点発信する。情報空白を作らない」という原則があります。具体的には以下のフォーマットで毎日・毎週報告することを推奨しています。
- 毎日:進捗(◯/△/×)、リスク:なし、次アクション:本日〇〇
- 週次:今週の達成/残、来週の懸念、来週のToDo
このガイドラインをGoogle Chatで実践するには、以下のスペース設計が効果的です。
- 「日次スタンドアップ」スペースを作成し、毎朝9時に全員が上記フォーマットでメッセージを投稿する
- 投稿テンプレート(進捗/リスク/次アクション)をスペースの説明欄に固定表示しておく
- 「週次まとめ」はスレッドで当週のハイライト→来週の懸念を投稿し、チーム全員がリアクションで確認
「何もない」をあえて報告することで上長や同僚は「問題なく進んでいる」と安心でき、問題が起きたときの報告も躊躇なく行いやすくなります。Google ChatのスペースはSlackのチャンネルと同様に、この定点発信を仕組みとして習慣化するのに最適な場所です。
Google Chat vs Slack vs Microsoft Teams:比較表
| 項目 | Google Chat | Slack | Microsoft Teams |
|---|---|---|---|
| 無料版 | ◎ 基本機能が無料 | ○ 無料版あり(90日メッセージ制限) | ○ 無料版あり |
| 有料版 最安値 | ¥800/ユーザー/月(年間) | $7.25/ユーザー/月(年間)〜 | Microsoft 365プランに含む |
| Google連携 | ◎ Drive・Calendar・Meet完全統合 | ○ 連携設定が必要 | △ 外部連携 |
| Microsoft Office連携 | △ 外部連携 | ○ 連携設定が必要 | ◎ Word・Excel・PowerPoint完全統合 |
| AI機能 | Gemini(Business Standard以上) | Slack AI(有料オプション追加) | Copilot(Microsoft 365に統合) |
| 向いている組織 | Google Workspace利用中の企業 | スタートアップ・外部ツール連携重視 | Microsoft 365利用中の大企業 |
最大のポイントは「すでに何を使っているか」です。Google Workspaceを導入済みならGoogle Chat、Microsoft 365環境ならTeamsがそれぞれ最もコスパが高い選択肢です。どちらにも縛られていないスタートアップならSlackの豊富な外部連携が魅力的です。
よくある質問(FAQ)
Q1. Google ChatはGmailの中から使えますか?
はい。GmailのWebブラウザ版では左サイドバーにChatが統合されており、メールとチャットを切り替えて使えます。専用アプリ(chat.google.com)でも利用可能です。
Q2. 無料版と有料版の一番大きな違いは何ですか?
スレッド機能(メッセージの返信をスレッドにまとめる機能)・メッセージ削除・ボット追加・管理コンソールが有料版のみの機能です。チームで本格利用するならBusiness Starter(¥800/月)以上が推奨されます(Google Chat公式ヘルプ)。
Q3. Slackから移行することはできますか?
はい。GoogleはSlackからGoogle Chatへの移行ガイドを公式に提供しています。チャンネル構成をスペースに対応させる設計が主な作業になります。
Q4. 外部のユーザー(取引先など)とも使えますか?
はい。スペースに外部のGoogleアカウントユーザーを招待することができます。ただし管理者が外部共有を許可している必要があります(有料版のみの機能)。
Q5. スマートフォンからも使えますか?
はい。iOS・Android向けの「Google Chat」アプリが提供されており、PCと同じスペース・DMにアクセスしてリアルタイムで通知を受け取れます。
Google WorkspaceやGoogle Chatの活用を組織に定着させたい方へ
RenueはGoogle Workspace全体の導入支援から、Google Chatを中心とした情報共有・コミュニケーションの設計・定着化まで支援しています。ツール選定から運用フロー設計まで一気通貫でご相談ください。
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