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カスタマージャーニーマップとは?作り方・テンプレート・活用事例

公開日: 2026/4/3

カスタマージャーニーマップの意味・構成要素から作り方・テンプレート・活用事例まで実践的に解説。CX改善に役立てよう。

カスタマージャーニーマップとは?

カスタマージャーニーマップ(Customer Journey Map)とは、顧客が商品・サービスを認知してから購入・利用・継続・推奨に至るまでの一連の体験プロセスを可視化した図です。顧客の行動・感情・思考・タッチポイントを時系列で整理し、マーケティング施策の最適化やCX(顧客体験)改善に活用されます。

デジタル化が進む現代では、顧客がブランドと接触するチャネルが多様化しています。SNS・検索エンジン・動画・店舗・カスタマーサポートなど複数のタッチポイントにわたる顧客体験を俯瞰的に把握するために、カスタマージャーニーマップは不可欠なツールです。

カスタマージャーニーマップの構成要素

一般的なカスタマージャーニーマップには以下の要素が含まれます。

要素内容
ペルソナ対象とする顧客像(年齢・職業・ニーズ・行動特性)
ステージ(フェーズ)認知 → 興味・比較 → 購入 → 利用 → 継続・推奨
顧客の行動各ステージで顧客が取る具体的な行動
感情・思考各ステージにおける顧客の感情や心理状態
タッチポイント顧客とブランドが接触するチャネル・媒体
課題・機会各ステージで顧客が感じる不満・改善余地

カスタマージャーニーマップの作り方

ステップ1:目的とスコープの定義

「新規獲得の改善」「解約防止」「リピート率向上」など、マップ作成の目的を明確にします。目的が曖昧だと、分析の焦点が定まりません。対象とする顧客セグメント・商品・チャネルの範囲も事前に決めておきます。

ステップ2:ペルソナの設定

実際の顧客データ(アンケート・インタビュー・CRMデータ・行動ログ)をもとに、代表的な顧客像(ペルソナ)を1〜3名設定します。実在のデータに基づかない「架空ペルソナ」では精度が低下するため、定量・定性データの組み合わせが重要です。

ステップ3:ステージ(フェーズ)の設計

顧客の購買プロセスをフェーズに分割します。BtoCでは「認知→検索→比較検討→購入→利用→推奨」が一般的です。BtoBでは「課題認識→情報収集→ベンダー評価→社内稟議→導入→継続」のように長期化する傾向があります。

ステップ4:タッチポイントと行動を整理する

各ステージで顧客がどのチャネル(SNS・検索・口コミ・広告・店舗・サポート等)と接触し、どんな行動を取るかをリストアップします。実際のWebアクセスログ・問い合わせデータ・購買データを参照することで精度が高まります。

ステップ5:感情曲線の描画

各ステージにおける顧客の感情(満足・不安・喜び・フラストレーション等)をスコア化し、グラフとして可視化します。感情が低下するポイント(「モーメント・オブ・トゥルース」)が施策投入の優先箇所となります。

ステップ6:課題と機会の特定・施策立案

感情が低下するタッチポイントや離脱ポイントを課題として洗い出し、改善施策を検討します。コンテンツ改善・UI/UX改善・フォローアップメール・チャットボット導入など、具体的なアクションに落とし込みます。

カスタマージャーニーマップのテンプレート構成例

項目認知検討購入利用推奨
行動SNS広告を見る比較サイトを閲覧申込みフォーム入力サービスを試すSNSでシェア
感情興味を持つ迷い・不安期待感満足・疑問喜び・誇り
タッチポイントSNS・検索LP・口コミサイトカートページアプリ・サポートSNS・紹介
課題認知度不足情報不足・比較困難離脱・入力負荷操作迷子・FAQ不足紹介インセンティブ不足

カスタマージャーニーマップの活用事例

ECサイトのカート離脱率改善

顧客が「比較検討→購入」フェーズで大量離脱していることをジャーニーマップで特定。決済ページのUI複雑性・送料表示のタイミング・会員登録強制が障壁であることが判明し、ゲスト購入の導入・送料早期表示・チェックアウトUI簡素化で離脱率を改善した事例があります。

SaaSのオンボーディング改善

「導入直後」フェーズで感情スコアが急落するパターンを発見。初回ログイン後のチュートリアル不足・サポートへのアクセス困難が原因であり、オンボーディングメール・動画チュートリアル・チャットサポートの整備によって早期解約率を低減した事例があります。

BtoB採用サービスでの活用

候補者のジャーニーを可視化することで、「選考連絡の遅さ」「面接フィードバック不足」が辞退率に直結していることを特定。採用プロセスの最適化とAIを活用した選考スピード向上により、内定承諾率を改善することが可能です。

カスタマージャーニーマップ作成ツール

  • Miro:リアルタイムコラボレーションに優れたオンラインホワイトボード
  • Figma:UI/UXデザイナーと協働しやすいデザインツール
  • Lucidchart:フローチャート・ダイアグラム作成ツール
  • Excel / Google スプレッドシート:シンプルで導入しやすい定番ツール
  • HubSpot:CRMデータと連携したジャーニー分析が可能

AIでカスタマージャーニーを自動分析したい方へ

renue社では、顧客行動データをAIで分析し、カスタマージャーニーの課題特定・施策立案を自動化する支援を提供しています。広告運用AIとの連携で、タッチポイント最適化まで一気通貫でサポートします。

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よくある質問(FAQ)

カスタマージャーニーマップはどの部署が作るべきですか?

マーケティング・営業・カスタマーサクセス・プロダクト・デザインなど複数部署が協力して作成することが理想です。各部署が持つ顧客情報を統合することで、より正確なジャーニーが描けます。

カスタマージャーニーマップとユーザーストーリーマップの違いは?

カスタマージャーニーマップは顧客体験全体を俯瞰する戦略ツールであり、感情・タッチポイントを含む広い視野を持ちます。ユーザーストーリーマップはプロダクト開発における機能要件の整理に特化したツールです。両者は目的が異なるため、適切に使い分けることが重要です。

カスタマージャーニーマップの更新頻度はどれくらいが適切ですか?

市場環境や顧客行動が変化するため、最低でも年1回、大規模なサービス改定や新チャネル追加のタイミングで都度見直すことを推奨します。データドリブンで継続的に更新する仕組みを構築することが理想的です。

BtoB企業でのカスタマージャーニーマップの特徴は?

BtoBでは意思決定者が複数存在するため、ペルソナを「最終意思決定者」「現場担当者」「情報収集担当者」などに分けて複数のジャーニーを作成することが有効です。また、検討期間が長く稟議プロセスが存在するため、フェーズ設計が複雑になります。

カスタマージャーニーマップに必要なデータはどのように収集しますか?

定量データとしてはWebアクセスログ(GA4)・CRMデータ・購買履歴・解約データなどを活用します。定性データはカスタマーインタビュー・ユーザーテスト・NPS調査・カスタマーサポートの問い合わせ内容などから収集します。両者を組み合わせることで精度の高いマップが完成します。