ARTICLE

COGSとは?売上原価の意味・計算方法・業種別の考え方をわかりやすく解説【2026年版】

2026/9/16 (更新: 2026/9/2)

SHARE

COGS(売上原価)の意味・計算方法・業種別の考え方を解説。製造業・小売業・SaaSの違いと注意点【2026年版】

CO

COGSとは?売上原価の意味・計算方法・業種別の考え方をわかりやすく解説【2026年版】

ARTICLE株式会社renue
renue

株式会社renue

2026/9/16 公開2026/9/2 更新

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

COGSとは?

COGS(Cost of Goods Sold)とは、日本語で「売上原価」を意味する会計用語です。企業が商品やサービスを販売するために直接かかった費用の総額を指し、損益計算書(P/L)において売上高から最初に差し引かれる費用項目です。

売上総利益(粗利) = 売上高 − COGS(売上原価)

COGSは企業の収益性を測る最も基本的な指標の一つであり、COGSが低いほど粗利率が高く、事業の収益性が良いことを意味します。国際的なビジネスシーンや英文財務諸表ではCOGSという略称が広く使用されています。

COGSに含まれる費用・含まれない費用

COGSに含まれる費用

COGSには、製品やサービスの生産・提供に直接関わる費用が含まれます。

  • 原材料費:製品の製造に使用する材料・部品の購入費
  • 直接労務費:製造ラインの作業員や現場技術者の人件費
  • 製造経費:工場の光熱費、設備の減価償却費、製造に関わる消耗品費
  • 仕入原価:小売業・卸売業における商品の仕入れ代金
  • 外注加工費:製造工程の一部を外部に委託した場合の費用
  • 運賃・輸送費:原材料や商品の輸送にかかる費用

COGSに含まれない費用

以下の間接的な費用はCOGSではなく、販売管理費(SGA)やその他の費用に分類されます。

  • 営業部門の人件費・旅費交通費
  • 広告宣伝費・マーケティング費用
  • 本社オフィスの家賃・光熱費
  • 経理・人事・総務などの管理部門の費用
  • 研究開発費(R&D)

COGSの計算方法

基本の計算式

COGSの計算式は、以下の通りです。

COGS = 期首棚卸高 + 当期仕入高(製造原価) − 期末棚卸高

計算例

以下の条件で計算してみましょう。

  • 期首棚卸高(年初の在庫):500万円
  • 当期仕入高(年間の仕入れ):3,000万円
  • 期末棚卸高(年末の在庫):400万円

COGS = 500万円 + 3,000万円 − 400万円 = 3,100万円

この企業が年間売上高5,000万円であれば、売上総利益は1,900万円(5,000万円 − 3,100万円)、粗利率は38%となります。

業種別のCOGS(売上原価)の考え方

製造業

製造業のCOGSは「製造原価」とも呼ばれ、原材料費・直接労務費・製造経費の3要素で構成されます。工場の設備減価償却費や製造ラインの光熱費も含まれるため、他業種と比べて構成が複雑です。

小売業・卸売業

商品を仕入れて販売する業態では、COGSはシンプルに「商品仕入原価」が中心です。仕入値引きや仕入返品がある場合は、これらを差し引いた純仕入高を使用します(セゾンカード)。

SaaS・IT企業

SaaS企業のCOGSには、サーバー・クラウドインフラのホスティング費用、カスタマーサポートの人件費、サードパーティのAPIライセンス費用などが含まれます。売上原価の正確な把握が利益管理の基礎になります(Stripe)。

飲食業

飲食業のCOGSは、提供する料理や飲料の材料費(食材費)が中心です。食材ロスの管理がCOGS削減の鍵となります。

COGSを活用した経営分析

粗利率(売上総利益率)

粗利率(%) = (売上高 − COGS) ÷ 売上高 × 100

粗利率は事業の基本的な収益力を示します。同業他社と比較して粗利率が低い場合は、仕入コストの見直しや製造効率の改善が必要です。

原価率

原価率(%) = COGS ÷ 売上高 × 100

原価率は粗利率の裏返しで、売上に占めるコスト比率を直接示します。月次で追跡することで、コスト構造の変化を早期に検出できます。

COGSの推移分析

COGSを月次・四半期で追跡し、売上高との比率(原価率)の推移を分析することで、原材料費の高騰、生産効率の低下、在庫管理の問題などを早期に把握できます。

よくある質問(FAQ)

Q. COGSと売上原価は同じ意味ですか?

はい、基本的に同じ意味です。COGSは英語表記(Cost of Goods Sold)の略称で、日本語では「売上原価」に該当します。国際的な財務報告やグローバル企業の決算書ではCOGSが使われることが一般的です。

Q. COGSとCOGM(製造原価)の違いは?

COGM(Cost of Goods Manufactured)は「製造原価」を指し、当期に完成した製品の製造にかかった費用の総額です。COGSは「販売された」製品の原価であるのに対し、COGMは「製造された」製品の原価です。売れ残った在庫分のコストはCOGMには含まれますが、COGSには含まれません。

Q. COGSを削減するにはどうすればいいですか?

主なアプローチとして、(1)原材料の調達コスト最適化(サプライヤーの見直し、ボリュームディスカウント)、(2)製造プロセスの効率化(AI・自動化の導入、歩留まり改善)、(3)在庫管理の最適化(過剰在庫の削減、需要予測の精度向上)があります。

まとめ

COGS(売上原価)は、企業の収益性を評価する最も基本的な指標の一つです。「期首棚卸高 + 当期仕入高 − 期末棚卸高」のシンプルな計算式で算出できますが、業種によって含まれる費用項目が異なるため、自社の事業に即した正確な把握が重要です。

COGSの月次推移を追跡し、粗利率や原価率の変化を分析することで、経営課題の早期発見と適切な意思決定が可能になります。


renueでは、AIを活用したデータ分析基盤の構築や、業務プロセスの自動化によるコスト最適化を支援しています。経営指標の可視化やコスト構造の改善にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

参考情報

あわせて読みたい

AI活用のご相談はrenueへ

renueは自社開発のAIツールを自社運用するAIコンサルティングファームです。

→ 詳細を見る

SHARE

FAQ

よくある質問

はい、基本的に同じ意味です。COGSは英語表記(Cost of Goods Sold)の略称で、日本語では『売上原価』に該当します。国際的な財務報告やグローバル企業の決算書ではCOGSが使われることが一般的です。

COGM(Cost of Goods Manufactured)は『製造原価』を指し、当期に完成した製品の製造にかかった費用の総額です。COGSは『販売された』製品の原価であるのに対し、COGMは『製造された』製品の原価です。売れ残った在庫分のコストはCOGMには含まれますが、COGSには含まれません。

主なアプローチとして、原材料の調達コスト最適化(サプライヤーの見直し、ボリュームディスカウント)、製造プロセスの効率化(AI・自動化の導入、歩留まり改善)、在庫管理の最適化(過剰在庫の削減、需要予測の精度向上)があります。

主に、製造業は原材料費・労務費・製造間接費が中心、小売業は仕入原価が中心、飲食業は食材原価が中心、SaaS/IT業はホスティング・推論コスト・サポート人件費が中心、人材・コンサルは原価率の概念が薄く粗利率を重視、医療・介護は規制で原価構造が決まる、建設業は外注費と材料費が大きい、などの特徴があります。

主に、勘定科目体系と原価計算ルールの整備、ERP/会計システムとの連携、月次/四半期での原価分析、製品別・部門別・顧客別の収益性把握、KPIツリー(粗利率・営業利益率)、サプライヤー管理、AI需要予測×自動発注との連携、ESG・サステナビリティ要件、データガバナンスとプライバシー、内部統制と監査対応、定例レビュー、です。COGS管理は単なる経理事務ではなく、収益性を経営判断に直結させる組織能力として、長期的な競争力の本質的な要素となります。

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。 renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

関連記事

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

無料資料をダウンロード