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Claude Code VMリモート実行とは
Claude Code VMリモート実行とは、Claude Code(Anthropicのターミナルベースコーディングエージェント)をクラウドVM上で実行し、WebSocket + PTY(擬似端末)経由でブラウザからリモートアクセスする実装パターンです。ローカルPCのリソースに依存せず、組織のセキュリティポリシーに準拠した環境でAIコーディングを実行できます。
2026年2月、Anthropicが「Claude Code Remote Control」をリサーチプレビューとして公開。ローカルセッションをclaude.ai/codeやiOS/Androidアプリからリモート操作できるようになり、VMリモート実行のアーキテクチャがさらに進化しています。
アーキテクチャ概要
ブラウザ(xterm.js) ←→ WebSocket ←→ サーバー(node-pty/PTY) ←→ Claude Code プロセス
↓
Azure VM / AWS EC2
3層構成
| レイヤー | 技術 | 役割 |
|---|---|---|
| フロントエンド | xterm.js + WebSocket | ブラウザ上にターミナルUIを表示し、入出力を中継 |
| サーバーサイド | node-pty / Python pty | 擬似端末を生成し、Claude Codeプロセスの入出力を管理 |
| 実行環境 | Azure VM / AWS EC2 | Claude Codeが実際に動作するクラウドVM |
なぜVM上で実行するのか
- セキュリティ:クライアントPCではなく管理されたVM上でコード実行。ファイルシステムの分離、ネットワークポリシーの適用
- リソース管理:GPU/CPU/メモリをVM単位で割り当て。Claude Codeの重い処理もVM側で完結
- マルチユーザー対応:各ユーザーに独立したVM環境を割り当て、データの分離を図りやすい
- どこからでもアクセス:ブラウザがあれば、PC/タブレット/スマートフォンからアクセス可能
- 環境の統一:開発環境のセットアップをVM側で完了させ、「自分のPCでは動く」問題を解消
WebSocket + PTYの実装ポイント
PTY(擬似端末)の生成
PTYはプロセスにターミナルを提供する仕組みです。node-ptyやPythonのptyモジュールでClaude Codeプロセスを起動し、その入出力をWebSocketで中継します。
WebSocketの設計
- 双方向通信:ユーザーのキー入力をサーバーへ、Claude Codeの出力をブラウザへリアルタイムに中継
- 認証:WebSocket接続時にJWTトークンで認証。未認証接続を拒否
- 再接続ロジック:ネットワーク断時の自動再接続。10分のネットワークタイムアウト対策
- セキュリティ:WSS(WebSocket Secure)で通信を暗号化
環境変数の注入
APIキー・認証トークン等の環境変数をVMに安全に注入する設計が重要です。ハードコードは厳禁で、シークレットマネージャーまたは起動時の環境変数注入を使います。
Claude Code Remote Control(2026年2月)
Anthropic公式のRemote Control機能により、ローカルのClaude Codeセッションをclaude.ai/codeからリモート操作できるようになりました。
- アウトバウンド接続のみ:VMからAnthropicサーバーへのHTTPS接続のみ。インバウンドポートは不要
- セッション同期:PCで開始した作業をモバイルで継続可能
- Plan on the Web:実装前にブラウザでPlanを詳細に確認・レビュー。ターミナルより可読性が高い
- 制約:1インスタンス1接続、ターミナルは開いたまま、Pro/Maxプラン限定
Claude Code VM実行基盤の構成例
専用ラッパーによる実行環境管理
VM実行環境は、環境変数の注入・起動時設定・セッション管理をラッパー層に集約すると、安全なリモート実行を実現しやすくなります。
WebSocket統合によるブラウザアクセス
バックエンドにWebSocketエンドポイントを置き、xterm.jsと組み合わせるとブラウザ上にターミナルUIを提供できます。
Slack経由のVM起動
チャット操作を起点にクラウドVM上のセッションを起動する構成も考えられます。
本番運用のベストプラクティス
- 認証の一貫性:ブラウザ→API→WebSocketの認証チェーンを統一し、バイパスしない
- タイムアウト管理:アイドル状態のセッションを自動停止してリソースを回収
- ログと監査:監査に必要な範囲で操作ログを記録し、機密情報のマスキングと保持期間を定める
- コスト管理:VMの起動/停止を自動化し、未使用時のコストを削減
- 企業ファイアウォール対応:WSS接続がブロックされる場合のフォールバック設計
よくある質問(FAQ)
Q1: ローカル実行とVM実行どちらがよい?
個人開発ならローカル、チーム開発・セキュリティ要件がある場合はVM。クライアント案件でコードが機密の場合はVM一択です。
Q2: VMのコストは?
小規模なインスタンスであれば低コストに抑えられますが、料金は提供元や地域・稼働時間により変動します。必要な時だけ起動する運用ならさらに削減可能です。




