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ADAS(先進運転支援システム)とは?自動運転との違い・主要機能・最新動向をわかりやすく解説【2026年版】

2026/5/8

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ADAS(先進運転支援システム)の自動運転との違い・主要機能・最新動向を解説【2026年版】

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ADAS(先進運転支援システム)とは?自動運転との違い・主要機能・最新動向をわかりやすく解説【2026年版】

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株式会社renue

2026/5/8 公開

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ADAS(先進運転支援システム)とは?

ADAS(エーダス)は「Advanced Driver-Assistance Systems」の略称で、日本語では「先進運転支援システム」と呼ばれます。カメラ、レーダー、LiDAR(レーザーセンサー)などのセンサーとAI技術を組み合わせ、ドライバーの運転操作を支援するシステムの総称です。

2026年現在、ADASは新車の多くに標準搭載されるようになり、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)は2021年以降の新型車に義務化されています。ADASの市場規模は拡大を続けており、2030年にかけて年率10%以上の成長が見込まれています(REPORTS INSIGHTS)。

ADASと自動運転(AD)の違い

項目ADAS(先進運転支援)AD(自動運転)
主体人間が運転の主体システムが運転の主体
レベルレベル0〜2レベル3〜5
役割ドライバーの操作を「支援」システムが自律的に「運転」
現状広く実用化・普及済みレベル3が限定的に実用化
法規制AEB等の一部機能は義務化レベル3は特定条件下で許可

ADASはあくまでドライバーの安全な運転をサポートする目的で設計されており、運転の最終判断はドライバーが行います。一方、自動運転(レベル3以上)はシステムが運転の主体となります(NECソリューションイノベータ)。

自動運転レベルの分類

レベル名称内容分類
0運転自動化なし全てドライバーが操作
1運転支援ステアリングまたは加減速のいずれかをシステムが支援ADAS
2部分運転自動化ステアリングと加減速の両方をシステムが支援(ドライバーは常時監視)ADAS
3条件付運転自動化特定条件下でシステムが運転。緊急時はドライバーが対応自動運転
4高度運転自動化特定条件下でシステムが完全に運転。ドライバーの介入不要自動運転
5完全運転自動化あらゆる条件でシステムが完全に運転自動運転

2026年時点では、レベル2が市場の主流で全体の50%以上を占めています。レベル3はホンダ「レジェンド」やメルセデス・ベンツが限定的に実用化しています。

ADASの主要機能一覧

衝突回避・被害軽減

  • AEB(衝突被害軽減ブレーキ):前方の車両や歩行者を検知し、自動でブレーキをかける
  • FCW(前方衝突警告):衝突の危険を検知し、警報で知らせる
  • BSM(後側方死角検知):斜め後方の死角にいる車両を検知して警告

車線維持・操舵支援

  • LKA(車線維持支援):車線からの逸脱を検知し、ステアリングを自動補正
  • LDW(車線逸脱警告):車線逸脱時に警報で知らせる

速度・車間距離制御

  • ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール):前方車両との車間距離を自動調整しながら定速走行
  • ISA(速度制限支援):制限速度を超えないよう支援

駐車支援

  • APA(自動駐車支援):駐車スペースを検知し、ステアリング操作を自動化
  • RCTA(後方交差交通警告):バック時の後方横断車両を検知

ADASを支えるAI技術

画像認識AI

カメラ映像からAIがリアルタイムで歩行者、車両、信号、標識、白線を認識します。ディープラーニングの進化により、雨天・夜間・逆光など悪条件下での認識精度が大幅に向上しています。

センサーフュージョン

カメラ、ミリ波レーダー、LiDAR、超音波センサーの情報をAIが統合処理し、周囲環境の3D認識を高精度に行います。単一センサーでは検知できない状況(遮蔽物の裏の車両等)にも対応可能です。

予測AI

周囲の車両や歩行者の動きをAIが予測し、衝突リスクを事前に算出します。「この歩行者は横断しそう」「前方車両は急ブレーキをかけそう」といった予測に基づき、早期の警報や制御を実行します(NTTデータMSE)。

ADAS市場の最新動向(2026年)

義務化の拡大

日本では2021年から新型乗用車へのAEB義務化が段階的に進み、2026年時点ではほぼ全ての新車にAEBが搭載されています。欧州でもEU一般安全規則(GSR2)により、ISA、ドライバー疲労検知などの追加機能の義務化が進んでいます。

レベル2+の進化

テスラのAutopilot、日産のProPILOT、トヨタのAdvanced Driveなど、レベル2の高度化版(レベル2+)が急速に進化しています。ハンズオフ走行(手放し運転)が高速道路の特定条件下で可能になるなど、レベル3に近い体験を提供しています。

よくある質問(FAQ)

Q. ADASは全ての車に搭載されていますか?

2026年時点で、新車の大半にAEB等の基本的なADAS機能が搭載されています。ただし、ACCやLKAなどの高度な機能はグレードやオプションによって異なります。中古車ではADAS非搭載の車両も多数あります。

Q. ADASがあれば事故は起きませんか?

ADASは事故リスクを大幅に低減しますが、完全に防ぐものではありません。ADASはあくまで「支援」であり、ドライバーが常に運転に集中し、最終判断を行うことが前提です。

Q. ADASの後付けは可能ですか?

一部の機能(ドライブレコーダー連携の衝突警告等)は後付けデバイスとして販売されていますが、AEBやACCなどの制御系機能の後付けは一般的ではありません(ユピテル)。

まとめ

ADAS(先進運転支援システム)は、AI・センサー技術を活用してドライバーの安全運転を支援するシステムです。AEB、ACC、LKAなどの機能が新車に広く搭載され、義務化も拡大しています。自動運転(レベル3以上)とは異なり、ADASはドライバーが主体のシステムですが、AI技術の進化により高度化が加速しています。


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FAQ

よくある質問

ADASはAdvanced Driver-Assistance Systemsの略で、先進運転支援システムと呼ばれます。カメラ・レーダー・LiDAR等のセンサーとAI技術を組み合わせ、ドライバーの運転操作を支援する技術の総称です。衝突被害軽減ブレーキ(AEB)や車線維持支援(LKA)などが代表的な機能です。

ADASはドライバーの運転を支援するシステム(SAEレベル0〜2)で、ドライバーが運転の主体です。自動運転はシステムが運転の主体(SAEレベル3〜5)で、条件付きまたは完全にシステムが運転を代行します。ADASは自動運転への段階的な進化の過程にある技術です。

衝突被害軽減ブレーキ(AEB)、車線逸脱警報・維持支援(LDW/LKA)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、死角検知(BSM)、後方衝突警報、駐車支援、交通標識認識、ドライバーモニタリング(居眠り検知)が主要機能です。2026年の新車には多くの機能が標準装備されています。

高速道路でのハンドル手放し走行(レベル2+)の対応車種拡大、AIによる歩行者・自転車の認識精度向上、V2X通信との連携、OTAアップデートによる機能追加、ドライバーモニタリングの高度化が主な動向です。カメラとレーダーだけで高度な支援を実現するアプローチも進化しています。

AEB搭載車は追突事故を約50〜84%削減し、車線維持支援搭載車は車線逸脱事故を大幅に低減するとのデータがあります。Euro NCAP等の安全性評価でADAS機能の搭載が高評価の条件になっており、自動車保険料の割引対象にもなっています。

搭載されている機能の種類と精度、センサーの種類(カメラのみかLiDAR併用か)、OTAアップデート対応の有無、高速道路でのハンズオフ対応、保険料の割引額を確認します。試乗時にADAS機能の動作を実際に体験して選ぶことが推奨されます。

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