ARTICLE

ADAS(先進運転支援システム)とは?自動運転との違い・主要機能・最新動向をわかりやすく解説【2026年版】

2026/9/16 (更新: 2026/10/1)

SHARE

ADAS(先進運転支援システム)の自動運転との違い・主要機能・最新動向を解説【2026年版】

AD

ADAS(先進運転支援システム)とは?自動運転との違い・主要機能・最新動向をわかりやすく解説【2026年版】

ARTICLE株式会社renue
renue

株式会社renue

2026/9/16 公開2026/10/1 更新

renueについて

renueは、AIで業務を実装する会社です

AIコンサルティングから図面AI・広告運用エージェント・コールセンターAIまで、実際に動いているサービスをご覧いただけます。renueが何をしている会社か、まずはサービス一覧からご確認ください。

ADAS(先進運転支援システム)とは?

ADAS(エーダス)は「Advanced Driver-Assistance Systems」の略称で、日本語では「先進運転支援システム」と呼ばれます。カメラ、レーダー、LiDAR(レーザーセンサー)などのセンサーとAI技術を組み合わせ、ドライバーの運転操作を支援するシステムの総称です。

2026年現在、ADASは新車の多くに標準搭載されるようになり、日本の乗用車等の衝突被害軽減ブレーキ(AEB)は、対象車種と国産・輸入、新型・継続生産の区分により適用時期が異なります。国産の対象新型車への適用は2021年11月からです。ADASの市場規模は拡大を続けており、2030年にかけて年率10%以上の成長が見込まれています(REPORTS INSIGHTS)。

ADASと自動運転(AD)の違い

項目ADAS(先進運転支援)AD(自動運転)
主体人間が運転の主体システムが運転の主体
レベルレベル0〜2レベル3〜5
役割ドライバーの操作を「支援」システムが自律的に「運転」
現状広く実用化・普及済みレベル3の市販車例に加え、日本でも限定区域のレベル4移動サービスが実用化
法規制AEB等の一部機能は義務化レベル3は使用条件と運転者の引継ぎ対応、レベル4の特定自動運行は車両の認可と公安委員会の運行許可等を確認

ADASはあくまでドライバーの安全な運転をサポートする目的で設計されており、運転の最終判断はドライバーが行います。一方、自動運転(レベル3以上)は作動中のシステムが運転を担います。レベル3では使用条件(道路・速度・天候等のODD)を外れる場合などの引継ぎ要請に運転者が対応し、レベル4では定められた使用条件内で運転者を必要としません(NECソリューションイノベータ)。

自動運転レベルの分類

レベル名称内容分類
0運転自動化なし継続的な運転操作はドライバーが行う。警告やAEB等の一時的介入があっても運転自動化なしADASの警告・一時的介入を含み得る
1運転支援ステアリングまたは加減速のいずれかをシステムが支援ADAS
2部分運転自動化ステアリングと加減速の両方をシステムが支援(ドライバーは常時監視)ADAS
3条件付運転自動化定められた使用条件内でシステムが運転。引継ぎ要請等に運転者が適切に対応できる必要がある自動運転
4高度運転自動化定められた使用条件内でシステムが運転と必要な安全停止等を担う。条件内では運転者の介入を前提にしない自動運転
5完全運転自動化あらゆる条件でシステムが完全に運転自動運転

元の「2026年時点でレベル2が全体の50%以上」は、対象地域・調査年・市場の定義、台数か金額かという分母と原典が未確認です。新車全体の普及率や保有車の比率としては扱えません。レベル3の実用化例にはホンダ「レジェンド」やメルセデス・ベンツの対応システムがありますが、車種・地域・使用条件を確認します。日本では永平寺町の限定区域のレベル4移動サービスが2023年5月21日に開始されており、実用化をレベル3だけに限定できません。

ADASの主要機能一覧

衝突回避・被害軽減

  • AEB(衝突被害軽減ブレーキ):前方の車両や歩行者を検知し、自動でブレーキをかける
  • FCW(前方衝突警告):衝突の危険を検知し、警報で知らせる
  • BSM(後側方死角検知):斜め後方の死角にいる車両を検知して警告

車線維持・操舵支援

  • LKA(車線維持支援):車線からの逸脱を検知し、ステアリングを自動補正
  • LDW(車線逸脱警告):車線逸脱時に警報で知らせる

速度・車間距離制御

  • ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール):前方車両との車間距離を自動調整しながら定速走行
  • ISA(速度制限支援):制限速度を超えないよう支援

駐車支援

  • APA(自動駐車支援):駐車スペースを検知し、ステアリング操作を自動化
  • RCTA(後方交差交通警告):バック時の後方横断車両を検知

ADASを支えるAI技術

画像認識AI

カメラ映像からAIがリアルタイムで歩行者、車両、信号、標識、白線を認識します。ディープラーニングの進化により、雨天・夜間・逆光など悪条件下での認識精度が大幅に向上しています。

センサーフュージョン

カメラ、ミリ波レーダー、LiDAR、超音波センサーの情報をAIが統合処理し、周囲環境の3D認識を高精度に行います。複数センサーを組み合わせることで、単一センサーの弱点を補完します。

予測AI

周囲の車両や歩行者の動きをAIが予測し、衝突リスクを事前に算出します。「この歩行者は横断しそう」「前方車両は急ブレーキをかけそう」といった予測に基づき、早期の警報や制御を実行します(NTTデータMSE)。

ADAS市場の最新動向(2026年)

義務化の拡大

国土交通省の乗用車等AEB基準の適用表では、対象は乗車定員10人未満の乗用車等と車両総重量3.5トン以下の貨物車等で、二輪・三輪等の除外があります。国産の対象新型車は2021年11月、輸入の対象新型車は2024年7月、対象継続生産車は国産2025年12月、輸入2026年7月から適用され、軽トラックは2027年9月です。2026年の全車種・全新車に一律適用とせず、装備の有無と検知対象・作動限界を車種別に確認します。欧州でもEU一般安全規則(GSR2)により、ISA、ドライバー疲労検知などの追加機能の義務化が進んでいます。

レベル2+の進化

「レベル2+」は高度なレベル2運転支援を説明する呼称で、SAEの独立した自動化レベルではありません。テスラAutopilot、日産ProPILOT、トヨタ/レクサスAdvanced Driveを一律にハンズオフ対応とは扱えません。日産はProPILOT 2.0について高速道路の同一車線等でのハンズオフを説明し、通常のProPILOTと区別しています。2021年発表のLS/MIRAI向けAdvanced Driveは高速道路等で運転者の監視を前提に操作を支援し、車線変更にはハンドル保持と確認・承認が必要です。テスラの日本向け2020〜2024年Model Y取扱説明書ではオートステアリング/ナビゲート オン オートステアリングにハンドル保持と監視を求めており、別車種・地域・ソフトウェア版へ一般化しません。ハンズオフ可能でも周囲の監視を続けるレベル2と、条件内でシステムが運転を担い引継ぎ対応が必要なレベル3は区別します。車両の取扱説明書で対象機能・道路・速度・天候・監視条件を確認します。

よくある質問(FAQ)

Q. ADASは全ての車に搭載されていますか?

日本のAEB義務化は対象車種・新型/継続生産・国産/輸入ごとに段階適用され、軽トラック等の適用時期も別です。全車種・全装備に一律適用ではありません。ACCやLKAなどの機能は車種・グレード・オプションによって異なります。中古車ではADAS非搭載の車両も多数あります。

Q. ADASがあれば事故は起きませんか?

ADASは事故リスクを大幅に低減しますが、完全に防ぐものではありません。ADASはあくまで「支援」であり、ドライバーが常に運転に集中し、最終判断を行うことが前提です。

Q. ADASの後付けは可能ですか?

一部の機能(ドライブレコーダー連携の衝突警告等)は後付けデバイスとして販売されていますが、AEBやACCなどの制御系機能の後付けは一般的ではありません(ユピテル)。

まとめ

ADAS(先進運転支援システム)は、AI・センサー技術を活用してドライバーの安全運転を支援するシステムです。AEB、ACC、LKAなどの機能が新車に広く搭載され、義務化も拡大しています。自動運転(レベル3以上)とは異なり、ADASはドライバーが主体のシステムですが、AI技術の進化により高度化が加速しています。


renueでは、AI技術を活用したDX推進を幅広い業界で支援しています。モビリティ領域のAI活用やデータ分析基盤の構築にご関心のある方は、お問い合わせください。

参考情報

あわせて読みたい

AI活用のご相談はrenueへ

renueは自社開発のAIツールを自社運用するAIコンサルティングファームです。

→ 詳細を見る

SHARE

FAQ

よくある質問

ADASはAdvanced Driver-Assistance Systemsの略で、先進運転支援システムと呼ばれます。カメラ・レーダー・LiDAR等のセンサーとAI技術を組み合わせ、ドライバーの運転操作を支援する技術の総称です。衝突被害軽減ブレーキ(AEB)や車線維持支援(LKA)などが代表的な機能です。

ADASはドライバーが運転と周囲の監視を担う支援です。SAEレベル0には警告・AEB等の一時的介入が含まれ得ますが、継続的な運転操作の自動化はありません。レベル1は操舵か加減速、レベル2は両方の継続支援です。レベル3は定められた使用条件(ODD)内でシステムが運転を担い、運転者は引継ぎ要請等へ対応できる必要があります。レベル4は使用条件内で運転者を前提にせず、レベル5と区別します。日本では限定区域のレベル4移動サービスも実用化されています。ハンズオフだけでレベル3以上にはなりません。

衝突被害軽減ブレーキ(AEB)、車線逸脱警報・維持支援(LDW/LKA)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、死角検知(BSM)、後方衝突警報、駐車支援、交通標識認識、ドライバーモニタリング(居眠り検知)が主要機能です。2026年の新車には多くの機能が標準装備されています。

高速道路でのハンドル手放し走行(レベル2+)の対応車種拡大、AIによる歩行者・自転車の認識精度向上、V2X通信との連携、OTAアップデートによる機能追加、ドライバーモニタリングの高度化が主な動向です。カメラとレーダーだけで高度な支援を実現するアプローチも進化しています。レベル2+はSAEの独立レベルではなく、ハンズオフは対応する車種・機能版・道路等に限られます。ProPILOTと2.0、Autopilotの車種・地域・ソフトウェア版、Advanced Driveの操作ごとの条件を分け、周囲の監視が必要な運転支援と自動運転を区別してください。

元の「追突事故を約50〜84%削減」は同じ調査の幅ではありません。IIHSの2016年1月28日公表記事の更新注記は、米国の警察報告に基づくAEB搭載車の追突事故率50%低下(負傷を伴う追突は56%)を示します。本文で説明する当初分析は2010〜2014年・22州で、その後メーカーと一部州の1年分を追加した更新と区別します。SUBARUの2016年1月26日公表は、2010〜2014年度に日本国内で販売したアイサイトver.2搭載可能モデルの人身事故を対象に、搭載246,139台と非搭載48,085台を比較した1万台当たり追突件数の84%低下です。AEB単独の効果と運転支援システム全体の比較、事故種別、母集団・期間・比較条件が異なるため、全AEB車や全事故で50〜84%減る保証にはできません。車線維持支援搭載車は車線逸脱事故を大幅に低減するとのデータがあります。Euro NCAP等の安全性評価でADAS機能の搭載が高評価の条件になっており、自動車保険料の割引対象にもなっています。

搭載されている機能の種類と精度、センサーの種類(カメラのみかLiDAR併用か)、OTAアップデート対応の有無、高速道路でのハンズオフ対応、保険料の割引額を確認します。試乗時にADAS機能の動作を実際に体験して選ぶことが推奨されます。

renueについて

renueは、AIで業務を実装する会社です

AIコンサルティングから図面AI・広告運用エージェント・コールセンターAIまで、実際に動いているサービスをご覧いただけます。renueが何をしている会社か、まずはサービス一覧からご確認ください。

関連記事

AI導入・DXの悩みをプロに相談してみませんか?

AIやDXに関する悩みがありましたら、お気軽にrenueの無料相談をご利用ください。renueのAI支援実績、コンサルティングの方針や進め方をご紹介します。

無料資料をダウンロード