競合分析ツール11選!無料・有料別のおすすめと競合分析の進め方も解説 |株式会社renue

競合分析ツール11選!無料・有料別のおすすめと競合分析の進め方も解説 |株式会社renue

公開日: 2025/4/25

「競合分析ツールにはどんなものがあるのか」「競合分析はどれを使うべきか」あなたはこのような疑問を感じていないでしょうか。

競合分析ツールを活用することで、正確な情報を目視や手動よりも効率的に集められます。作業を効率化することで、他のマーケティング活動に注力する時間の捻出にもつながるでしょう。

しかし、競合分析ツールにはさまざまなものがあり、どれを使うべきか分からなくなることも少なくありません。そこでこの記事では、以下の内容を解説します。

  • 競合分析ツールによって得られる成果

  • おすすめの競合分析ツール

  • 競合分析の進め方

競合分析ツールの導入を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

競合分析ツールによる調査で得られる成果

競合分析ツールを活用することで、競合分析にかかる時間を大幅に短縮できます。

目視や手作業で調べようとすると時間がかかりますが、ツールを使うことで正確な情報を効率的に得られるためです。

またツールを使った調査であれば、必要な情報を見落としてしまうこともないのも大きな利点であり、中には時系列のグラフを作成できるツールもあるため、上司への報告書の作成もスムーズとなります。

ツール活用によって空いた時間で、他のマーケティング施策を進めるのも良いでしょう。

競合分析ツールで得た情報から自社との違いを把握することで、新しい流入経路・プロモーション方法を見つけて取り入れられます。

異なる流入経路で作成したり、自社に合う方法だけを取り入れたりするのも有効です。他社の良い戦略は取り入れつつ、合わない戦略を省いていけば、差別化も可能となります。

正確かつ効率的な競合分析のためにも、ツールを積極的に活用するのがおすすめです。

【無料】競合分析ツールおすすめ5選

競合分析ツールには、無料で使えるものも多数あります。その中でもおすすめなのが、以下の5つです。

  1. SEO META in 1 CLICK

  2. Page Speed Insight

  3. Wayback Machine

  4. 東商リサーチ

  5. IR資料

順番に見ていきましょう。

SEO META in 1 CLICK

機能

閲覧しているサイトのSEO情報をワンクリックで解析できる

料金

無料

調べられるもの

サイトの見出し情報やリンク情報などのSEO分析

URL

https://chrome.google.com/webstore/detail/seo-meta-in-1-click/bjogjfinolnhfhkbipphpdlldadpnmhc?hl=ja

SEO META in 1 CLICKは、Google Chromeの拡張機能の一つです。閲覧しているサイトの以下のようなSEO情報をまとめて得られます。

  • サイトの概要

  • 見出し一覧

  • 画像情報

  • リンク情報

  • SNS情報

  • 外部ツール

通常これら全てを調査しようとすると、膨大な時間がかかってしまいます。しかし、SEO META in 1 CLICKを使うと、全ての情報をワンクリックで得られるため非常に効率的です。

Google Chromeに拡張機能として追加すると無料で使えるため、有効活用すると良いでしょう。

Page Speed Insight

機能

サイトのURLを入力するだけで表示速度を計測できる

料金

無料

調べられるもの

サイトの表示速度、高速化のための改善案

URL

https://pagespeed.web.dev/?hl=ja

Page Speed Insightは、サイトの表示にかかる読み込み速度を測定できるツールです。

読み込み速度を100点満点で採点するほか、表示に時間がかかっている場合は、改善方法も分析し提案してくれます。モバイルとPCそれぞれの速度を測定可能で、1度の分析で両方の改善案も得られるでしょう。

Webサイトの表示速度が遅いとユーザーの離脱要因となりますが、Page Speed Insightを活用すれば、表示速度の遅延による離脱を未然に防げます。

Wayback Machine

機能

URLを入力することで、競合サイトの過去のデザインを調べられる

料金

無料

調べられるもの

競合サイトのデザインがどう変化してきたか

URL

https://archive.org/web/

競合サイトが過去にどんなデザインだったのかを調べられるツールです。

これまでに5000億以上のWebページが保存されており、画像やコンテンツを当時の状態で再現したものを閲覧できます。

競合サイトのアクセスが増えた時期のデザインを調べることで、競合がどんなWebマーケティング戦力をとってきたかを把握し役立てていけるでしょう。

東商リサーチ

機能

営業リスト作成、企業信用調査、顧客分析、業界・市場調査など

料金

無料

調べられるもの

世界中の企業情報(与信管理、取引先候補など)

URL

http://www.tsr-net.co.jp/service/detail/market-reserch-depth.html

東商リサーチは、世界最大級の企業情報を持つデータベースで、240カ国・4億件以上の情報を保有しています。

通常のインターネットでは分からない、以下のような企業の詳しい内情を調べられます。

  • 企業概要

  • D&B信用格付

  • ペイメント情報

  • 財務情報 etc

また、情報システム部門や経営企画部門の連絡先をまとめたリストも抽出可能です。

競合の具体的なアプローチ先を把握することで、自社の見込み客へのアプローチを考えることにも役立てられます。

IR資料

機能

資料の閲覧、ダウンロード

料金

無料

調べられるもの

企業の経営状況(利益や負債などの業績の実態)

URL

https://jpn.nec.com/ir/library/index.html

IR資料は、Investor Relations(インベスター・リレーションズ)の略で、企業が株主や投資家に向けて、経営状態や業績の実績、今後の活動計画についてまとめたものです。

企業の利益と負債など、良い面と悪い面を具体的な数字で把握できます。インターネットでは得られない企業の細かい情報を得られるため、競合についてのより深い理解が可能となります。

【有料】競合分析ツールおすすめ6選

有料の競合分析ツールには、無料のものにはない機能があり、より役立つ情報を集められます。おすすめのツールは、以下の6つです。

  1. Keywordmap

  2. ahrefs

  3. Semrush

  4. GRC

  5. SPEEDA

  6. ビザスク

お金はかかりますが、作業効率化のために活用してみると良いでしょう。それぞれ詳しく解説します。

Keywordmap

機能

・競合サイトとの比較
・共起語分析キーワード分析
・コンテンツ制作支援
・Web広告分析

料金

・事業会社様向け(一次利用):月120,000万円〜
・代理店・制作会社様向け:月218,000円〜

調べられるもの

・オウンドメディア、Web広告のコンテンツ分析
・SEOに有効なキーワード
・検索順位レポート 

URL

https://keywordmap.jp/

Keywordmapは、SEOやコンテンツ制作に役立つ分析ツールです。Googleが評価するコンテンツ要素を一目で把握でき、キーワード分析から自社・競合サイトの分析などを容易に行えます。

Keywordmapを使うことで「コンテンツ制作に十分な時間をかけられない」「市場調査に時間がかかってしまう」などの課題解決にもつながります。国産ツールなので日本語検索に強く、使いやすいのも特徴です。

ahrefs

機能

・サイトエクスプローラー
・コンテンツエクスプローラー
・キーワードエクスプローラー
・アラート機能ランキング調査
・Ahrefs KPI

料金

・ライト:99ドル(約13,000円)
・スタンダード:199ドル(約27,000円)
・アドバンスド:399ドル(約54,000円)
・エンタープライズ:999ドル(約135,000円)

調べられるもの

・競合サイトの情報(ドメインランク等)
・競合が取得しているキーワード
・SNSで人気のコンテンツ
・悪質な被リンク追加のリアルタイム検知

URL

https://ahrefs.jp/

ahrefsは、世界で60万人以上が利用しているSEOツールです。独自のクローラーが世界中のWebサイトを巡回し、キーワードや被リンクなどのデータを大量に保有しています。

自社はもちろん他社のサイトについても調べられる上に、キーワードやSNS調査も行えるため、多角的な視点から市場をリサーチできるでしょう。

Semrush

機能

・オーガニック検索分析
・サイト調査・分析
・キーワード分析
・バックリンク(被リンク)ツール
・順位調査
・検索結果分析

料金

・Proプラン:月131ドル(約17,700円)
・Guruプラン:月252ドル(約34,200円)
・Businessプラン:月494ドル(約67,000円)

調べられるもの

・自社、競合サイトのページ調査、分析
・SEO、広告、SNSの分析

URL

https://semrush.jp/

Semrushは、世界で700万以上のユーザーに利用されている競合分析ツールで、自社や競合サイトのページ調査、分析などが可能です。

デジタルマーケティングの領域をほぼ網羅しており、競合調査から企画立案までをSemrush一つで完結できます。

Guruプランは14日間の無料利用が可能ですので、気になる場合は使ってみると良いでしょう。

GRC

機能

・検索順位の一括調査(自動チェックも可能)
・メモ機能:更新履歴を入力
・時系列グラフでの表示

料金

・ベーシック:月495円(年4,950円)
・スタンダード:月990円(年9,900円)
・エキスパート:月1,485円(年14,850円)
・プロ:月1,980円(年19,800円)
・アルティメット:月2,475円(年24,750円)

調べられるもの

・検索結果の順位(Google、Yahoo!、Bing)
・最新の検索順位、前日からの順位変化

URL

https://seopro.jp/grc/

2004年にリリースされたGRCは、SEO業界で広く使われている検索順位チェックツールです。ボタンひとつでGoogle、Yahoo!、Bingといった3つの検索エンジンでの順位を一括で入手できます。

取得したデータの保存や時系列グラフでの表示、更新履歴のメモも可能です。基本的にはWindows専用ですが、外部のWindowsサーバーからリモートデスクトップ接続すれば、Macでも問題なく使えるでしょう。

SPEEDA

機能

・最新情報の収集
・必要な企業情報の検索
・必要な情報をリストでまとめる
・競合財務比較
・資料自動作成
・有報、適時開示検索

料金

要問い合わせ

調べられるもの

・世界の企業情
・報市場データ
・M&A案件
・市場トレンド

URL

https://jp.ub-speeda.com/feature/

SPEEDAは、競合分析に必要な情報をデータベース化しているクラウドサービスです。

通常は資料を集め分析するには、1週間程度の時間が必要です。しかし、SPEEDAを使うと調査時間が大幅に短縮され、1時間程度で分析まで行えます。

世界の企業情報や市場データなど幅広く調べられるため、作業効率化に役立ちます。

ビザスク

機能

・アドバイザーと依頼者をマッチング
・アドバイザーへの市場調査の依頼

料金

要問い合わせ

調べられるもの

業界有識者の生の声を直接聞ける(約400,000人)

URL

https://visasq.co.jp/

ビザスクは、日本最大級のスポットコンサルサービスです。インターネットや文献では得られない一次情報を1時間という短時間で入手できるため、競合分析の時間を大幅に短縮できます。

やりとりは完全非公開となるため、競合他社や第3者に内容を知られることはありません。複数のコンサルタントから意見を聞くこともできるため、広く有益な情報を集められるでしょう。

競合分析ツールで調査を行う8STEP

競合分析は、以下のように行っていきましょう。

  1. 競合他社を特定

  2. 競合の概要をまとめる

  3. 競合の商品・サービスについて調査

  4. 競合のプロモーション方法について調査

  5. 市場調査を実施

  6. 自社と競合をマッピングする

  7. SWOT分析で自社の強み・弱みを把握する

  8. 分析結果をもとに自社の戦略を検討する

ひとつずつ詳しく解説します。

競合他社を特定

自社と似た商品・サービスを提供している企業を探し、できるだけ多くリストアップします。現状やや存在感の薄い競合でも、将来的に伸びる可能性も考慮してリストに入れておきましょう。

その中から、自社との類似性が高く、マーケティング活動が活発な企業を選定してみてください。

競合の概要をまとめる

競合について調べ、以下の概要をまとめていきます。

  • 売上やシェア:直近2〜3年

  • 想定ターゲット層:確定でなくても良い

  • 4P:商品、価格、購買場所、プロモーション

必要に応じて、会社規模、財務状況なども調べ、把握しておきましょう。

競合の商品・サービスについて調査

競合が提供している商品やサービスの特徴を調べます。具体的にはスペックや機能性、価格などです。

調査方法はホームページやカタログを見たり、場合によっては商品・サービスを実際に購入するのもおすすめです。

競合のプロモーション方法について調査

競合のプロモーション方法を把握するため、以下について調査していきます。

  • 展開メディアや営業方法

  • SNS

  • 広告ビジュアル

  • 展開メディア など

プロモーション方法は見落とされがちですが、調査項目の中では重要度が大きいため、自社のビジネスで役立ちそうなものは、積極的に取り入れていきましょう。

市場調査を実施

必要に応じて市場調査も行いましょう。ネット上だけでは、必要な情報が得られない場合もあるため、アンケート調査やインタビューを実施します。

以下の記事でより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:市場調査のやり方とは?具体的な方法と進め方・調査の事例を解説

自社と競合をマッピングする

全体像を理解しやすいよう、視覚的にマッピングしましょう。自社の位置付けを判断したり、競合を特定するのに役立ちます。

ちなみに、マッピング方法には「価格帯と提供ベネフィット」をもとにしたマッピングに加え、4象限に分ける方法もあります。

ただし、作成に時間を取られる恐れがあるため、慣れていない場合は無理に実施しなくても問題ありません。

SWOT分析で自社の強み・弱みを把握する

SWOT分析とは、自社の外部環境と内部環境を以下4つの要素で分析することです。

  1. S(強み)

  2. W(弱み)

  3. O(機会)

  4. T(脅威)


分析の判断基準は「顧客に価値を生み出しているかどうか」であり、競合分析においてのSWOT分析は、簡易的なもので問題ありません。

分析結果をもとに自社の戦略を検討する

集めた情報をもとにどう市場で戦うか、戦略を考え実行していきます。せっかくのデータを活かさなければ、競合分析の意味がありません。

  • 市場が混み合い、価格定価で利益を出しにくくなっていないか

  • 競合と比べて見劣りする要素はあるか

  • 提供価値と価格が見合っているか

上記のようなことを分析し、目指すポジションや適正価格などを見直しましょう。

競合分析ツールと合わせて「Subfi for Business」を使うと効果的

競合分析ツールを活用することで作業を効率化できるほか、ネットでは得られない情報を集めることも可能です。ぜひ積極的に活用し、自社における今後の商品・サービス提供に役立てましょう。

そして、今回紹介した競合分析ツールと合わせて「Subfi for Business」も使うとより効果的です。ベンチマーク業界の規模や投資基準を簡単に把握できるため、競合分析ツールとの親和性も優れています。

この記事の内容も参考に、競合分析ツールを導入し、効率化につなげてみてください。